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コロナウイルスで厳戒態勢が敷かれた場合の犬の世話

 コロナウイルスで厳戒態勢が敷かれたときの犬の世話

今、社会で感染症に弱いと考えられている人たちを保護するには、私たちみんながコロナウイルスの蔓延を減らすように協力することが重要です。社会的接触を減らすことはコミュニケーションがなくなることになるので、人としての性質に反しますが、あなたに替わってかわいい「うちの子」を飼育してくれる人はいないし、自己防衛に努力するしかありません。

今週末、都下でも「Stay home」の要請が出ていますが、こうしたことがさらに続くことを想定したお話しです。いつもの倍くらい長い内容ですが、臨時で掲載することにします。
1.手洗いをおねがいします
2.犬の散歩
3.準備して欲しいこと
4.薬に注意
5.自宅待機について
6.屋内生活、ことに遊びについて

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1,まずは手洗いをお願いします

現在、犬がCOVID-19の影響を受けるという証拠も、犬がコロナウイルスに感染したときにそれがヒトに伝染する可能性もありません。それでも衛生習慣を維持するようお願いします。屋外から帰ってきたときはもちろんですが、犬の世話をしたとき、犬に触ったとき、犬のおもちゃや寝具に触れたときにも、石鹸とお湯で手をよく洗ってください。また、彼らがあなたの顔をなめたり、キスしたり、食べ物を彼らと共有したりするのは避けてください。この衛生習慣はきっとあなたを守ってくれます。

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2,犬の散歩に関して

·  あなたもあなたの家族もコロナウイルスの兆候を示していないとき:

通常どおり犬を散歩に連れて行くことができます。社会的距離を意識し、(他の人から2mまたは3歩程度離れて)散歩するようにしてください。混雑した場所を避けて散歩してください。

·  あなた自身が危険にさらされているとき:

もし、持病を持っている等で、コロナウイルスで深刻な病気にかかる危険性が高く家を離れたくない場合は、家族の誰か、または友人や隣人に散歩を依頼してください。犬の精神的、肉体的な健康を維持するのに毎日の散歩は重要です。ペットシッターさんに犬の散歩をお願いすることもできます。

·  あなたまたは家族が検疫されているとき:

コロナウイルスの兆候(持続性の咳や高温など)を示しているために家で休養をとっている(そのように指示を受けている場合も含めて)場合は、犬を散歩に連れ出さないでください。屋内かまたは自宅の庭だけで運動させます。あなたの症状が現れてから14日間です。自分自身や他の人を安全に保つために散歩には出かけないでください。どうしても屋外でなければトイレができないという場合でも、庭に出すだけに留めてください。この場合は定時的に屋外に出られるようにしてあげてください。

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3,準備を整えて

万が一、14日間の自宅検疫を受ける(もしくは入院する?!)ことになっても慌てないように、準備を整えてください。

ドッグフード・キャットフード

いつも通りにフードを与えるわけですが、事前に計画を立てておいてください。ある時点で検疫が必要になり、家を出ることができなくなる可能性がありますので、2週間分の犬の世話をするのに十分なドッグフードがあることを確認してください。不足している場合、友人や家族が替わって購入してくれることもできますが、その手間をかけさせないように対策をとっておくことが最善ですから、いつもより多めのストックを用意しておいてください。

常に食べているドッグフードが手に入らない場合は、新しいフードを用意してください。少量の新しいフードと古いフードを混ぜてゆっくりと変更します。完全に交換されるまで1週間くらいかけてください。完全になくなってから別のフードにいきなり切り替えることがないように準備してください。犬も(猫も)食事を早く変更すると、下痢を引き起こす可能性があります。

動物病院への訪問

犬(や猫)が獣医療ケアを必要としているときは、自宅から動物病院に電話してみてください。通常のサービスを提供しているかどうかの確認です。さらに待っている飼い主さんの健康に役立つプラン(待合室で他の飼い主さんと一緒にならないように駐車場にいて順番が来たら案内をするとか)を立てているかもしれません。動物病院のスタッフが提供できるサービスについてお伝えします。

緊急事態が発生し、あなたまたはあなたの家族がコロナウイルスの兆候を示したために自宅検疫された場合は特に、動物病院に電話してアドバイスを求めてください。

いつもの薬を服用しているけれど動物病院に来院できない場合も、電話して対策を求めてください。他の誰かがあなたの代わりに薬や処方食などを取りに来てくださるように手配できる場合があります。

とにかく、動けないときは電話という手段があります。誰かに助けを求めると解決策が得られることを忘れないでください。

頼れる人と犬の健康メモ

自宅待機以上のこと、最悪は出先でそのまま緊急入院になってしまうことになるでしょうが、そのようなことも想定しておいてください。もしひとり住まいで他の家族が犬の世話をしてくれることがないというような場合に備えて、あなたの代わりに犬(や猫)の世話をしてくれる人を特定しておいてください。彼(または彼女)に日常の食事や健康管理のいろいろを文書にして渡します。

健康に関係する食事等のお願いメモは、フードと処方薬、サプリメントや健康手帳(またはワクチン接種履歴など)と一緒に「愛犬用の手提げ袋」などにひとまとめにしておきましょう。困ったときに相談する動物病院も明記しておきます。

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4,少々の細かいことがら

他の人の犬をなでない

私たちは他の人に近づきすぎないように、3つの「密」(密集・密閉・密接)を避けるように指示されています。およその犬をなでるのも接触です。これを避けるのも良い考えだと思います。

薬物中毒

犬が中毒で動物病院に連れてこられる理由の1つに、「人の薬を誤って食べてしまうこと」があります。コロナウイルスの影響を懸念しているため、または処方を受けているために「人医薬」が犬の周りにある可能性が高くなってきます。薬は犬の手の届かないところに保管してください。気分が悪くて錠剤を服用する場合は、犬に見られない場所で服用してください。犬にはそれが薬ではなく、あなただけが食べているおやつのように見えるので、人がいないときにアクセスできる場所に薬があれば、こっそり食べてみたくなってしまうのです。食器棚など、犬の手が届かないところに薬を置くようにしてください。

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5,自宅検疫中の犬との生活

あなたまたは家族がコロナウイルスの兆候を示し感染が疑われる場合(自宅検疫になる前も、なってからはもちろん)は、ずっと屋内にいなければいけません。犬を散歩に連れて行くのもいけません。これは犬にとっても楽しいことではありませんが、ウイルスの拡散を減らすために不可欠なことです。
高熱のために体調が優れなければ自然に静かにしているでしょうが、軽症の場合は家にばかり閉じ込められているのはイライラするかもしれません。けれど一時的なものです。
コロナウイルスの兆候が疑われる場合は、ペッとの接触も最小限に抑えるようにしてください。できれば、気分が悪い間は家族に犬の世話を頼んでください。犬に餌をやったり、触れたり、おもちゃや寝具に触れたりする前後に、石鹸とお湯で手をよく洗ってください。また、彼らがあなたの顔をなめたり、キスしたり、食べ物を彼らと共有したりするのは絶対に避けてください。これはコロナウイルス感染が疑われない場合でも、同様です。

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6,検疫中の犬の遊び

退屈した犬は、問題行動の兆候を示すことがあります。彼らを楽しませるために、通常の運動を自宅の中で、または庭先での活動に置き換えることが重要です。

規則正しい生活

自宅待機中は、あなたにもあなたの犬にも規則正しい生活を送ることを心がけてください。可能であれば、毎日ほぼ同じ時間に起きて寝るようにし、食事と遊びの時間もきっちり確保してください。犬が休む時間も作ってください。

フードパズル

フードパズルを使用して、犬の食事時間を楽しいものにしてあげてください。「ノーズワークマット」はフードを置く布製のマットで、複雑に作られた布のひだの間にフードを隠すことができます。嗅覚を刺激し、犬が遊びながら食事を楽しむことができます。コロコロ転がして遊ぶ「おやつボール」は、穴の空いたおもちゃの中にフードを入れて、犬がおもちゃを転がすと中からフードが出てくるおもちゃです。硬質のゴムでできているのもやプラスチック製のものがあります。犬の特性を考えて、噛みちぎって食べてしまうとか壊してしまうことがないものを選んでください。持っていない場合は、ネットで注文することができます。「知育玩具」で調べてみてください。他にもいろいろ出てきます。

・おうち遊びの例

たいていの犬は遊ぶのが大好きです。屋内でいろいろな遊びをしてあげると満足できます。

綱引きゲームで使うのはしっかりと結ばれたロープが主体になりますが、歯みがきを兼ねた織のおもちゃ(時々中にピューピュー音が出るように仕掛けがしてある)を使うこともできます。

ボール遊びも、投げて持ってくる「持って来い」遊びが完了したら、小ぶりのバケツ(おもちゃを片付ける容器なら何でも)を用意し、その中に入れる「ポイ!」を次の課題にします。命令がいつも新しい刺激に満ちているように、ゲームをステップアップさせることを考えてください。

おもちゃ、クッション、毛布、タオルなど、思いつくものを使って家の中に障害物コースを作るのも楽しいかもしれません。バスタオルを丸めたもの、くしゃくしゃにした毛布、クッションを縫い合わせて作ったタワーも障害物になります。ジャンプしたり、足場の悪いところを歩いたり、何かの下を潜らせたり、いろいろと想像力を駆使し、時間をかけて犬にコースの実行方法を教えましょう。筋力アップにもなります。一部関節の良くない犬もいますので注意してください。

広いベランダがあると、犬は泡を追いかけるのが大好きなので、シャボン玉遊びも楽しめます。

新しいコマンドを教えるのにも十分な時間が取れそうです。おやつを使って、「座れ」「待て」「伏せ」以外のこと、例えば「ごろん」とかを覚えさせると楽しいです。You Tubeには犬の訓練に向いた動画がたくさんあります。

家の中で犬と遊ぶ場合は、怪我をしないように滑りすぎる床や走った先の障害物などに注意してください。犬が無理をしていないことを確認し、適当に休憩を取り、常に新鮮な水が飲めるようにしておいてください。

おもちゃがたくさんある場合は、数種類だけを選び、数日したら、別のものに交換する、いわゆるローテーションを組むと飽きが来ず、おもちゃをいつも新鮮で刺激的なものにすることができます。

外を眺める

カーテンを開いたままにして、窓ぎわにクッションや椅子を置いて、外を見えるようにすると退屈しのぎになります。または、時々あなたのPCを犬用に貸してあげて、犬用動画をみせてあげてください。
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 長くなりました。

まとめです

  • あなたは愛犬や愛猫のためにもかけがえのない人です。あなた自身が感染しないよう十分気をつけてください。
  • コロナウイルスが原因で自宅検疫を指示されない限り、犬を散歩させることはできます。
  • 準備して欲しいものがあります。ドッグフード、薬、サプリメントなどを最低2週間分と、健康に関する資料やいつもの世話の内容を書いたメモを用意してください。万が一犬の世話ができなくなった場合に、世話をしてくれる誰かを決めて、あらかじめ頼んでおいてください。
  • 人医薬を犬が誤飲しないように気をつけてください。
  • あなたが自宅待機に入った場合、犬もあなたと一緒に家に居るようにしてください。散歩はできませんが、犬を楽しませ、退屈させないようにするためにできることはたくさんあります。
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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

長いお休みの僕たちへ

 コロナウイルス感染症で、連日家に居ることになった子どもたち、ギャングエイジの暴れん坊さんでなくても、ストレスが溜まってきているでしょう。大人もイライラしているかもしれません。お家の中でバタバタしているとお隣さんもイラッときています。猫とまったり過ごしている熟年家庭で、お孫さんを預かることになったご家庭では一番の被害者は猫さんです。実は、普段そんなに長い時間住居空間を共有することがなかった一部の猫たちにはストレスが表面化してきています。

 

<ゴジラの乱入>

映画で、ビルが立ち並ぶところに突如ゴジラが現れてビルを踏みつけていくシーンがありますが、子どもたちの乱入というのは、猫にとって生活圏があんな風に荒らされているように想像しています。本来、猫はルーティーンな生活がかき乱されるのが大嫌いで、日常の変化はストレスにつながります。なにせ「寝子」という名前が付いているくらい猫は静かに眠る時間が大切な動物です。本来は攻撃的ではない猫も、逃げ道を塞がれれば防御行動として反撃に出ます。それまで、マイルームは穏やかな世界でした。自分を中心に縄張りができていたのです。子どもたちはその縄張りエリアにずかずか入ってきたゴジラです。

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<ストレスを受けると>

猫にストレスがかかると心も体も調子が悪くなります。身体の不調は病気を発症することになりますし、心の病は問題行動となって出てきます。

「猫は病気を隠す名人」といわれています。野生では、病気であることがわかってしまうと捕食者から標的にされてしまうからです。そのためなかなか気づかれない、また気がついたときは「軽症ではない」段階になっていることが多いです。

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<ストレスから来る身体の不調>

ストレスを受けた猫の徴候は、いろいろです。

・下痢になる、嘔吐する、食欲が減退するなどの消化器症状が出ます。やたら食べるということもあります。

・頻尿、血尿などの泌尿器症状が出る猫もいます。トイレ以外のところで排泄してしまう、排尿痛のために鳴き声をあげる、スプレー行為が頻繁になるということもあります。

・被毛の毛切れ、一部分の地肌が他の部分よりもはっきり見える(脱毛とは違うのだけれどそのように見える)のは過剰なグルーミング行為の結果です。

・鼻水や涙が増すようなヘルペスウイルス感染が疑われるのが、免疫力低下の結果ということもあります。

・慢性疾患があるときは症状の悪化が見られます。 

<我慢をしている猫>

我慢をしている猫は無気力で、家族から遠のいています。または隠れていて、姿を現さない、家庭内引きこもりになっていることがあります。家族との交流がありません。そしていつもより眠っている時間が長く、一緒に遊ばなくなっています。このようにストレスが行動抑制につながるタイプの猫では、物静かになっているためにわかりにくいかもしれません。

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<怒っているように感じられる行動>

逆に反動としての行動が強く出る猫もいます。その場合、家具などへのスクラッチングが増えることがわかりやすい行動のひとつです。突然の音や動きに警戒し、ジャンプで反応します。尻尾をパタンパタン床にたたきつけていたりします。いかにもピリピリと緊張状態が強い様子です。そのほか、じっと行動観察をすると次のような様子が見えてきます。

・耳が頭の後ろの方に向けられていることが多い。耳を平らにしています。

・瞳孔がいつも広がっている。暗いところではないのに黒目が丸く大きくなっています。

・表情が固定されたまま。「怒っている」ように見えます。

・じっと座っていることが多い。頻繁に頭を振るような様子が見られることもあります。

・背中の皮膚が波打ち、小刻みに動く。

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<ゴジラ君を教育しましょう>

ゴジラ君に、正しい猫の接し方を教えてあげないと、猫は攻撃を始めてしまうか(子どもたちに被害が!)、もしくは病んでしまうかという結果になります。どちらにしても、猫のこころの衛生に大変よろしくない状態です。

こんなときこそ、ゴジラ君たちに愛猫教育をして欲しいのです。

<共感から動物との絆を作れる>

幼稚園の年長さんくらいになれば、自分以外の人がどんな考えを持つとか、どんな感情を抱くかということを理解できるようになります。それで、猫が怖がっているサインを見せたときには、猫がそのような状態であることを伝えてあげてください。そして「怖がっているとき、どうしたいと思うかしら?」などの言葉がけで、彼らが自分からとるべき行動を導き出せるようにしてあげてください。それから「居心地がいい」ことがどんなことなのか、「痛い」というのはどんなことかなどについても答えを導き出して欲しいと思います。猫も自分たちと同じように感情を持っているという「共感」が持てると、さらに動物を愛しく思うようになるでしょう。子どもの頃はヒューマンアニマルボンドの基礎を築いていくときです。

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大人向けの書籍ですが、待合室に置いてあります。

<接し方を教えてあげて>

言葉で理解できても、実際に猫とどう接したらいいのかわからない子どもたちもいます。大好きだけれどぎゅーっと抱きしめてしまう、尻尾をつかんでしまうというのは、正しいふれあい方がわかっていないからです。

今、ストレスを抱えている猫を使って抱かせてあげるのは無謀ですから、ぬいぐるみを使うなどして教えてあげてください。やさしく触れること、抱くときの注意、乱暴に扱わないようにすることなどです。猫は顔周りの、自分でグルーミングすることができない場所を撫でてもらうのが好きです。頬や頭頂や顎の下など。強くない力でそっと撫でる方法を教えてあげてください。

叩く、追いかけ回す、待ち伏せして驚かせることは絶対にしないように。排泄中や睡眠中、食事中は彼らをそっとしておくように、決して邪魔しないように伝えてください。

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アニマルプラネット「猫ヘルパー」でおなじみの
ジャクソン氏の本もあります。
来院のたびに参考になるところを
めくってもらうのもいいと思います。

<愛撫誘発性攻撃行動がある>

猫を撫でるときは毛並みに沿って撫でることを伝えてください。それでも猫は、はじめはごろごろ言いながら撫でられていたくせに、突然キックして噛みついてくることがあります。「猫は頭から尻尾までを何度も撫でられるのが好きじゃない」と伝えてください。愛撫誘発性攻撃行動を起こされると私たちもがっかりしますが、撫ですぎで猫パンチを食らうと子どもたちも傷つく可能性があります。

<大人が気をつけること>

「触っちゃだめ」「静かにして」「あっちに行って遊びなさい」と行動を否定するだけでは学ぶことができません。子どもが猫に優しくできるように見守り、指導してあげてください。猫にはやさしく接すること、大きな声を上げないこと、動きをスローモーションにすることなどを特に伝えてください。愛情を持って名前を呼ぶように教えてあげてください。猫は猫のかたちをしていますが、彼らの友達であることを、心を持つ仲間であることを教えてあげてください。おもちゃではありません。

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きっと猫の気持ちが分かるようになります。

<ボディランゲージがわかるともっと楽しい>

猫を相手に「やっていいこと」「やってはいけないこと」だけを単に伝えるだけでは動物にやさしい子どもを育てることができないと思います。「猫ちゃんはどんな気持ちかしら」を考えることができる子どもになって欲しいのです。今の猫の気持ちが分かるのがボディランゲージです。「こんな風にしているときは気分のいいときなんだよ」、「こういう行動をとっているときは君を友達だと思っていないときだね」などと解説してあげること、猫の行動に興味を持って猫への理解が進むと思います。

 

新学期が始まるまで、あと2週間くらいになりましたが、これを機に猫学を学んでくれる子どもたちが出現してくれると嬉しいです。

それから、もし、猫にストレスがあると感じられましたら、動物病院に連れてきてください。病状と共に現在の環境もお伝えいただくと、病気に対する私たちの理解が進みます。よろしくお願いします

 

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犬呼吸器コロナウイルス

 先週の続きです。一般に犬のコロナウイルス感染症といえば腸炎です。けれど呼吸器を冒すタイプのコロナウイルスもあります。

犬呼吸器コロナウイルスについて


犬のコロナウイルス(CCoV)には第2のタイプが存在することがわかっています。2003年にイギ​​リスで急性呼吸器感染症の犬で最初に発見されました。グループIIとして知られるこの株は、腸ではなく犬の気道に影響を与えます。この犬呼吸器コロナウイルス(Canine respiratory coronavirusCRCoV)は、腸に問題を起こすコロナとは別の仲間、ベータコロナウイルスに分類されます。

このウイルスは主にイギリス、アイルランド、ギリシャ、イタリアといった欧州で見られていますが、望月先生や石田先生たちによる「Etiologic Study of Upper Respiratory Infections of Household Dogs:飼い犬の上部呼吸器感染症の病因学的研究」(2008年)の発表により、このウイルスが日本にも存在することが明らかにされています。また最近の研究から、米国とカナダにも存在し、試験した犬の約50%がウイルスに対する抗体を持っていたことからCRCoVの感染が過去にあったことが伺えます。

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<感染症の症状は?>

CRCoVは急性呼吸器感染症(風邪のような感染症)を引き起こします。ほとんどの犬は、咳、くしゃみ、鼻漏(鼻汁)といった軽い症状だけで、食欲が低下することも元気がなくなることもありません。

犬呼吸器コロナウイルス感染症という病名を使うことはなく、犬感染性呼吸器疾患(CIRD)または伝染性気管気管支炎(ITB)と言っています。「ケンネルコフ」(犬小屋の咳の意味)と言う方が、なじみがあるかもしれません。CRCoV感染は単独でも感染性呼吸器疾患(CIRD)を引き起こす可能性がありますが、通常はパラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、ジステンパーウイルス、ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、気管支敗血症菌(Bordetella.bronchiseptica、マイコプラズマ類、連鎖球菌(zooepidemicusなどの他の病原微生物との同時感染で、病気を発症させています。単独感染よりも混合感染した場合の方が病状は強く出ることが多く、一部の犬は肺炎に進行することがあります。一部症状がない犬もあります。(無症状感染)

 

<感染は?>

犬のブリーディング施設、動物保護施設、ドッグショー会場など、多数の犬が一緒に(密室で)収容されている場合に感染リスクは高くなります。 腸コロナウイルスの感染と同じように、犬呼吸器コロナウイルスの感染もすべての年齢で感染が起こりますが、幼少の犬(ことに1歳未満の犬)で問題になることが多いです。

非常に伝染性が高く、感染した犬との直接接触、咳やくしゃみによって発生するエアロゾルによって広がります。症状の出ていない犬でも、他の犬に感染させる可能性のあるウイルスを排出します。

潜伏期間は不明ですが、数日かかる場合があります。ウイルスが排出される日数も不明です。通常、症状は12週間で消失します。

感染した犬を扱っている人の手を介して、食べ物や水食器、首輪や鎖、衣服を汚染する可能性があります。

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<診断は?>

犬感染性呼吸器疾患(CIRD)を引き起こす病原体はどれも、「咳、くしゃみ、鼻汁」の同じ症状を引き起こすので、症状だけで犬呼吸器コロナウイルスの感染を診断することはできません。確定診断を得るには、症状のある犬の鼻腔または喉の奥から検査材料をぬぐって採取し、外部の検査室に提出する必要があります。IDEXX(検査機関の名称です)は、「呼吸器疾患パネル」として、犬呼吸器コロナウイルス(CRCoV)、犬パラインフルエンザウイルス3型(CPIV-3)、犬アデノウイルス2型(CAV-2)、犬ジステンパーウイルス(CDV)、犬ヘルペスウイルス(CHV)、犬インフルエンザウイルス(H3N8,H1N1,H3N2)、犬ニューモウイルス(CnPnV)、気管支敗血症菌(Bordetella.b)、マイコプラズマ(Mycoplasma Cynos)、連鎖球菌(Streptococcus equi susp.zooepidemicus12項目の呼吸器病原体の検査を実施しています。検査方法は遺伝学的検査(リアルタイムPCR法)です。検査結果が出るまでには45(営業)日かかります。

*犬インフルエンザウイルス、犬ニューモウイルスは犬呼吸器コロナウイルスと同じく新興感染症に分類される呼吸器疾患の病原体です。日本での発生報告はありません。

 

<治療は?>

治療は、症状に基づいた支持療法(二次的な細菌感染の兆候があれば抗生物質、また猫のインターフェロンを犬に応用するなど)で、ウイルスに特異的な治療法はありません。一般的なケンネルコフの治療法です。

非常に伝染性が強いため、病気の蔓延を最小限に抑える目的で隔離をします。隔離時間は不明ですが、推定は3週間です。他の病原体との混合感染が疑われるときは、(数か月に渡って排出される可能性があるため)隔離期間をさらに延長します。

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<予防はできる?>

現時点では、犬呼吸器コロナウイルスに対するワクチンはありません。CRCoVは犬の腸内コロナウイルスとは異なるため、犬腸コロナウイルスのワクチンは接種しても効果的ではありません。パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス2型、ジステンパーウイルス等のワクチンが利用可能な他の呼吸器病原体に対してワクチン接種をします。(いわゆる犬の混合ワクチンです。)これにより、これらの病原体との混合感染のリスクが軽減されます。

CRCoVに一度感染すると再感染のリスクを減らすか、感染が起こった場合の症状を軽減する抗体が作られることが研究により示されています。感染による免疫の持続時間は不明です

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<感染の管理は?>

 CRCoV 感染の蔓延を防ぐための重要な管理は、犬を隔離することのほか、感染した犬を扱った人が看護のあと衣服を着替え、手を洗う必要があります(バイオセキュリティ対策)。このウイルスが環境内で存続する期間は不明ですが、数時間程度という説もあります。アルコール等の消毒剤によって不活化されます。水分はウイルスの生存を助けるので、洗浄後は完全に乾かしてください。

混合感染でなければ呼吸器コロナウイルスの感染も重症化しそうにない印象を受けます。が、一部恐ろしく手強いタイプのウイルスも存在しています。日本の日常診療では見かけることがないものです。次回に回します。


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犬コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症の話題が、毎日続いています。今週はショッキングなことに人から犬への感染が「疑い」から「確定」に変化してしまいました。

犬にもコロナウイルスの感染症があります。現在報じられている人の感染症とは大きく異なります。せっかくなので、犬のコロナウイルス感染症についてお話ししておきます。

 

犬コロナウイルス感染症について

一般的に、犬のコロナウイルスは消化器系に感染する病原体です。犬コロナウイルス(CCoV)感染は1971年にドイツの軍用犬ユニットで急性腸炎の犬から分離され、初めて報告されました。腸粘膜の先端部分の上皮細胞にウイルスは感染します。そして犬の消化と吸収を悪くさせます。子犬から老犬まですべての年齢層で感染はありますが、私たちのイメージでは「1歳未満の子犬の下痢症」の原因になるウイルスです。

 

<病原体は?>

犬コロナウイルス(Canine coronavirusCCoV)は、アルファコロナウイルスに分類されるウイルスです。エンベロープと言われる膜には3種類の蛋白が太陽コロナの炎の構造のように付着しています。この中のS蛋白が犬の細胞表面にある受容体にぴたっとくっついて細胞内に侵入し、膜からウイルスのRNAを出して犬の細胞の中で複製し、ウイルスを増やしていきます。犬の身体から出たウイルスは比較的速く失活(感染性を無くす)します。アルコールや界面活性剤で不活化させることが可能です。

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<どのように感染するの?>

感染した犬の排泄物の中のウイルスや、排泄物に汚染された食器やケージの表面などに付着するウイルスが感染源になります。このウイルスが次の犬の口や鼻から身体の中に入り消化管を通り小腸の粘膜に感染します。

繁殖場で生まれた子犬など、多数の犬が暮らす施設では短期間に感染が広がり、ウイルスがそのまま維持されていることが多いため、日本にいる犬の約半分くらいはすでにコロナウイルスに感染したことがあると推定されています。1歳未満の年齢で発症する「子犬の下痢」の半数はコロナウイルスが原因になっているだろうといわれています。小腸だけが感染場所です。呼吸器の感染は起こりません。

 

<どんな症状が出るの?>

潜伏期間は1~5日ですが、突然始まる嘔吐で発症に気づくことになるでしょう。そして水のような下痢便になります。元気や食欲もなくなりますが、発熱することもなく、たいていは軽症で、4~5日から7日もすると回復します。糞便中へのウイルス排泄はその後も続きます。最長4週間です。

他のウイルスや細菌と混合感染すると3か月未満の子犬では症状が重篤化します。

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<感染したのを知る方法は?>

外部の検査機関に依頼するとわかります。たいていは対症療法で治ってしまうため、(高価な検査を実施しようかどうかと判断するまでもなく)検査する機会は無いに等しいです。

同じような症状でも重症で長引く場合は「パルボウイルス性腸炎」のことが多いです。この場合も院内の糞便検査キットや血液検査で白血球数が減少していることなどから診断がつきますので、ウイルスを検出させる外部検査を使うこともないです。パルボウイルス感染症に併発する感染症がないかどうかを確認したいとき、ついでにコロナウイルスの検査も依頼するかもしれません。遺伝子を増幅させるPCR法のほかに、血清学的に抗原を調べるイムノクロマト法、抗体を調べるIFA法などがあります。PCR法に用いる検体は糞便ですが、ウイルス分離はうまくいかないことも多いです。

 

<治療法は?>

このウイルスに対する効果的な治療法はありません。下痢や脱水症に対する対症療法や、支持療法です。補液をしたり、嘔吐があれば制吐剤を使います。食事療法として消化のよい療法食を選び、消化酵素薬や腸内細菌のサプリメントなどで治療をします。

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<予後は?>

症状は比較的軽度ですし、予後も良好です。

それでも3か月未満の子犬の感染は、他のウイルスと混合感染があると命に関わることもあるので、注意が必要です。

 

<予防はできるの?>

ワクチンが開発されています。しかし感染防御を目的としたものではなくて、感染しても軽症で済むようにという目的で接種されます。一度感染して得られた免疫も弱く、長続きはしません。繰り返し感染するようです。

 

 

犬のコロナウイルスといえば~、という一般のお話しです。実は呼吸器に感染するコロナウイルスもあります。

次回に回します。

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変形性関節症の治療・環境改善と愛犬の管理

愛犬にはいつまでも自立して歩いてもらうことを目標に、ロコモティブシンドロームの予防についておはなししています。変形性関節症はロコモティブシンドロームへの最も広い入り口です。変形性関節症には総合的な治療が効果的です。使われる治療薬やサプリメントについて紹介しました。

今日は生活環境の改善と運動療法について具体的にお話しを進めていきます。この二つは、関節症になる前の段階でも大変有用で、関節症そのものの予防にもなります。また、この治療がうまくいくと鎮痛薬を減量から休薬に持って行くことができます。

 

<5・生活環境の改善>

関節炎を起こしているときには生活改善が重要な役割を果たしています。

関節に繰り返し無理をさせ続けると関節は傷つき状態は改善しません。家庭内の生活環境を改造して、関節に問題を起こしている障害物に取り組んでください。犬の不快感は大幅に減少し、病期の進行は遅くなります。

    滑らない床にするためにカーペットを敷いてください。

    お気に入りの場所に無理せずたどり着けるようにするためのスロープを設置してください。スロープにもカーペット生地を貼り付け滑らないようにしてください。

    危険な段差を回避するために、階段の昇降部分に防護柵を設置してください。

    無理せずかがめるように食器を犬用のテーブルの上に置いてください。

    生活に必要な場所へのアクセスを楽にするため近くに集中させて(ワンルーム化)ください。

    車に乗せるとき、玄関への昇降口にもスロープを利用してください。板の上に滑りにくい加工(人工芝を貼り付けるなど)を施してください。

    犬が横になるベッドは、介護用マットレスを使用して体重負荷が全体に拡散するようにしてください。犬よりも大きい広さで、乗るときに負担がかからないような低いベッドにしてください。介護用マットレスは低反発で関節疾患を持つ犬に好適です。

    ほとんどの場合階段を上り下りさせることはやめてもらっていますが、どうしても階段を利用しないとリビングルームにいけない構造になっているご家庭では、犬を抱いて移動してください。中型犬~大型犬の場合は、階段の一段ずつに滑り止めのマットを敷いてください。

総合すると、犬が動きやすい環境作りをお願いします。

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生活改善はこんな風に。 

 <6・避けていただきたい生活>

    過度の運動は避けてください。運動量が増えると関節は悲鳴を上げることになります。ことに週末に「だいぶ良くなってきたぞ」と走らせるのはいけません。

    平らではない地面のところを散歩させることは避けてください。アップダウンのある道、表面がでこぼこしたところは関節に負担がかかります。表面が平らで平坦な道を選んでください。当日は喜んで散歩のお供をしても翌日うなだれてしまうことがあります。

    寒い環境に犬を置かないでください。冬季は常に暖かい場所に置いてあげてください。動物用の電気マットは大変有用です。

    散歩やシャンプーの後など、身体を濡れたままにしないでください。乾くときに体温を奪っていきます。雨の日の散歩の後は足を十分に乾かしてください。

    硬い床にそのまま寝かせないでください。ごつごつした関節部分に体重負荷がかかります。必ずマットレスの上で休めるようにしてあげてください。「犬がこちらを選ぶから」というのであれば、どうしたらマットレスへ誘導できるのかを考えてください。

    ネットに出回っている様々な商品に飛びつかないようにしてください。言葉巧みに購買を誘っている商品もありますが、獣医学的なエビデンスが全くないものもあります。気になるサプリメントや犬用のグッズについてはご購入前にご相談ください。必要なもの、あれば便利なものについてもお知らせします。選ぶのであれば効能が証明されているものをご購入いただきたいです。

 

<7・愛犬自体の管理>

    爪は短く切り、パットの間の毛もバリカンで刈りましょう。滑りにくく歩きやすいようにします。

    外出用に裏が硬質のゴムになっている犬用の靴があります。比喩統制を感じた場合にご紹介しています。

    屋内で過ごす犬用にゴム性の靴下があります。

    爪に付けるタイプの滑り止め用具もあります。

    手根関節や足根関節をヴェトラップなどで固定することにより歩行がうまくいくようになる犬もいます。サポーターのような役割をします。毎回サポーターを巻くのが大変な場合、義肢義足のメーカーさんから優れたものが開発されています。必要だと判断した場合にご紹介しています。既製品もありますがオーダーメイドですとさらに効果的です。
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リハビリの例。 

<8・理学療法>

疼痛緩和の基礎的な治療に物理的なリハビリテーションを組み合わせると、さらに痛みを抑え、筋肉の健康を改善するのに役立ちます。リハビリテーションにより、鎮痛薬を減量することができます。

リハビリテーションは、急速に成長している専門分野です。変形性関節症でのリハビリテーションの目的は、機能を回復させること、運動性を改善すること、痛みを和らげることです。できるだけ家庭で続けられる運動療法であることが望まれます。私たちのリハビリテーションと同じで、上手な理学療法士さんの指導の下で実施すると身体は楽になりどんどん動けるようになって楽しいものです。ご家族にもぜひプロ的なテクニックを習得していただきたいと思います。

<9・家庭でできるリハビリテーション>

    痛みの出ている部分を温めてマッサージします。血流を良くし、リンパ潅流も良くします。身体の末端部分から心臓に近いところへ「うっ滞している血液を戻そう」というイメージで実施してもらうのがコツです。

    関節の曲げ伸ばしをします。無理なく骨を動かすと他動的でも筋肉は伸び縮みしますので運動になります。

    非常に痛みが強くて動けない場合を除いて、平らなところであれば散歩に出てください。痛かった場合も、痛みを管理しゆったりとした歩行運動(リーシュウォークといいます)は再開して行きます。1回の散歩時間は短く、1日に数回動くことをお願いしています。可能であれば総合運動時間が30分から1時間くらいになるようにしていただきたいです。

    マットのようなふわふわしたところを歩かせるのは負荷運動になります。これにより筋肉強化ができます。

    「座れ」「立て」を繰り返し行なうのは、私たちの行なうスクワットのような運動になります。後肢の筋力が付きます。

    バスタオルを丸めて、そこをまたいで歩かせる障害物越えは足を高く上げることになり、関節とバランス感覚の療法に有効です。バスタオルを丸める太さにより障害物の高さを調整することができます。

    道具を使ったリハビリで広く使われるものは、バランスボールです。バランスボールに上半身を預けて下半身を動かすのは後肢の筋力アップになります。

    もし家庭で眠っているランニングマシーンがあるのなら、これを使ってトレッドミルができます。ゆっくりとしたスピードで始めてください。

    さらに大がかりになりますが、水中ウオーキング(水中トレッドミルといいます)はとても良好な全身運動です。小さい犬なら夏場限定で深めのホームプールで運動させることができるかもしれません。活動の後はしっかり毛を乾かし寒くならないようにしてください。

基本的に理学療法は「卒業」できることはありません。いつまでも筋肉が衰えないように続けていただきたい運動です。どの方法も、関節症の痛みと症状の様子を見ながらいきなりハードな運動にならないよう注意が必要です。

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以前、待合室に展示した生活改善例。 

10・定期検診>

定期検診は重要です。体重管理ができているかどうか、細くなったお尻周りに筋肉が戻ってきているかどうかなどチェックします。サプリメントをうまく利用しつつ、消炎鎮痛薬を減量(最小量で痛みを取るように)したり、休薬する日を設けつつ痛みをコントロールしていくようにします。

 

11・そのほかの治療>

鍼治療は有効であるという報告があります。当院では行なっていません。

関節内注射は高度獣医療を提供している一部の病院で可能な治療法です。ヒアルロン酸をはじめ、自己調整血清や骨髄吸引濃縮液、培養骨髄由来幹細胞(再生医療になります)などの注入が考えられます。再生医療は新しい分野の治療法です。まだ初期段階の治療で、一部の病院でしか受けられない特殊な治療です。

犬と猫の痛みを制御するための抗神経成長因子モノクローナル抗体の開発がZoetis社から進められています。邦人の先生も参加している研究です。商品化される日が待ち遠しいところです。

 一旦、ロコモの話題から離れます。ロコモ予防体操、猫の関節症については今後お話ししていく予定です。


テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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