FC2ブログ

目が緑色です

 先週、緑内障のお話をしました。緑という色名がついていますが、目が緑色に変わる病気ではないです、とお話ししました。「いや、うちの子は目が緑色になっちゃったよ」という声が聞かれました。「暗いところで目が緑色に光るようになった」そうです。そうです。確かに、光に反射して緑になります。それはうっかりいたしました。ということで、続きのお話です。

 

<目が光る>

暗いところでは瞳孔(ひとみ、目の中心にある黒い部分)が開いています。特に猫は、明るいところでは縦長に見えている部分が暗い場所では大きくまん丸になっているのがわかると思います。(猫が驚いたときにもまん丸目玉になります。)これは暗いところでは光をたくさん目に入れて、物を見るのに都合の良い仕組みです。

一方、私たちから見た場合です。山間部では夜道に車のライトに照らされてぴかっと反射する野生動物の目玉にびっくりすることもあります。田舎では外歩きの猫に出くわすこともあります。ぴかっと反射は、動物の瞳孔が開いているときに強い光源が目に入り、目の中の奥にある反射板(タペタム)に光が反射されて出てくる光です。この光は緑色に見えることが多いです。

屋内では夜でも電灯をつけるので夜道のように真っ暗ではありません。なのに光に反射して目が緑色に見えるのはどうしてでしょう。病気のために瞳孔が開いたままになってしまったり、反射が亢進している状態になっているからです。これには眼圧が高くなってしまう緑内障(後期)や、全身性高血圧由来の網膜症、また網膜そのものの病気が考えられます。

 cat-2808675_960_720.jpg
緑色の目をした猫さんですが、ここは虹彩です。
病気ではありません。




<網膜の病気>

網膜の病気で多いのは「進行性網膜萎縮症」や「突発性後天性網膜変性症」、「網膜剥離」です。

進行性網膜萎縮症は先天性の病気で、比較的若い年齢で発症します。暗いと見えにくい「夜盲」の状態から始まります。年齢も若く、まさか「視力に問題が出てきている」などとは思わないし、昼間の視力は備わっているし、進行もゆっくりなので気づかれにくいです。最近ではペットショップから購入する時点で遺伝子検査を実施してある個体もみられます。

一方、突発性後天性網膜変性症は、ある日突然に完全な視覚消失を迎えます。中高齢の犬に発症することが多いです。原因は不明で、免疫系の疾患の可能性が疑われています。

網膜剥離はぶどう膜炎や緑内障、全身性高血圧症に引き続いて発生する病態です。網膜が部分的あるいは完全に剥がれるので、出血したり充血したりしますから、「緑色に見える」時期の前には「目が赤い」時があったかもしれません。原因にもよりますが、涙が多かったり、目をしょぼしょぼさせているなど目の痛みから来る症状を伴うこともあります。網膜剥離は犬にも猫にも発生します。

 

<網膜の病気の治療>

進行性網膜萎縮症や突発性後天性網膜変性症では残念ながら治療法はありません。網膜剥離も早期で部分的な場合は、原因になる目の病気の治療に成功すれば視力の回復の可能性はありますが、むずかしいことの方が多いかと思います。抗酸化作用のあるサプリメントを使うことはありますが、視力回復を目的にしたものではありません。

網膜剥離の場合、炎症が起こっていると思われる段階ではステロイド療法(点眼と内服)を行ないます。全身性高血圧症に由来する場合は、血圧を下げる治療を行ないます。猫では腎臓病や甲状腺機能亢進症により全身性高血圧症が発生することが多くあります。このような病気であれば腎臓病や甲状腺機能亢進症の治療も積極的に行ないます。それでも視力を回復させる治療にはならないことが多いです。

 animal-17545_960_720.jpg
それにしても緑色の目をした猫は魅力的です。
繰り返しますが、これは病気ではありません。




<片目の盲目>

網膜剥離は片目で起こることが多いので、こんなお話をします。片方の目だけが見えていない場合は飼い主さんは気づきにくいと思います。行動に大きな変化が現れないからです。症状が進行して、左右のひとみの大きさに違いが表れるとか、「目が赤い」という時には注目するのでわかります。あとは両目とも網膜剥離になってしまったときになってはじめて気がつかれると思います。もし両目ともおかしくなっていても片目が部分的な剥離であれば視力が残されるため、気づかないこともあります。

 

<この子は注意!>

コリー、シェルティー、ボーダーコリーは網膜の病気が起こりえます。柴犬、コッカスパニエル、ミニチュアダックスは緑内障の危険性を持つ犬たちです。高齢猫は腎臓病や甲状腺機能亢進症の発生が多いので注意が必要です。

 illustrain04-haloween15.png
暗闇で強い光が当たると目が反射します。
ミュージカル・キャッツのオープニングのようです。




<おわりに>

目の病気は一つの病気から進行して別の目の病気に変わっていく(続発してしまう)ことがあります。例えば進行性網膜萎縮症から白内障へ、ぶどう膜炎から網膜剥離へ、網膜剥離から緑内障へ、白内障からぶどう膜炎を経て緑内障や網膜剥離へという具合です。目の病気は急がなければいけないこともあるのですが、全身性の疾患のように「食べない」を起さないために「今日は忙しいから待っててね」「仕事が休みになる土曜日に行こうね」ということが起こりがちです。ひどくしないためには、「気がついたそのとき!」に来院していただくのがいいんじゃないかなぁ、とは進行した眼科疾患の視力を取り戻せないヤブな獣医さんの独り言?いえ、眼科専門医の先生でもそうお考えなんじゃないかと思います。

スポンサーサイト

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

犬の緑内障

10月になりました。もうカレンダーの残り枚数が3枚になってしまいました。季節の変わり目で不安定なお天気が続いていた9月も終わり、お出かけに気持ちの良い陽気になりました。10月第1週にはNational Wolk Your Dog Week というのがあります。それも今日が最終日ですが。「犬と一緒にお散歩に行きましょう週間」とでも訳したらいいのでしょうか。とにかく気持ちのいい季節にはわんことのお散歩も弾みます。ただし、わんこの視力が有るのなら、のことです。
今日はわんこの視力を急に奪っていく病気、「緑内障」についてお話しします。

body_eye_color4_green.png
瞳が緑色になる病気・・・ではありません。
 

<緑内障というのは>

目の中には眼房水という水が入っています。眼房水の圧力が眼圧で、これによって目の張りや大きさが保たれています。緑内障は眼房水が溜まりすぎて高眼圧になり目の痛みを起こし、またゆくゆくは網膜の視神経に障害を起こすので失明してしまう病気です。
白内障は瞳が白くなる病気だから、緑内障は目が緑に見えてくる病気、と思われている患者さんもおられます。「緑になっていないから緑内障じゃない。大丈夫。」みたいな感じです。残念ですが「瞳の色が変わるので病気がすぐにわかる」という簡単なものではありません。

柴犬やシーズ、アメリカンコッカスパニエル、ゴールデンレトリーバーなど原発性に緑内障を起しやすい犬種が有ります。突然眼圧が上昇します。遺伝的な素因を持っています。目に構造的な問題があると考えられます。別の構造上の問題でビーグルは徐々に眼圧が上昇する好発犬種です。

また白内障やその他の目の病気に続発することも有りますので、人気犬種のダックスやトイプードル、チワワにも無縁の病気というわけではありません。続発性の緑内障ではこの犬種たちの発生が多いくらいです。なので、このわんこたちのご家族さんも「緑内障という怖い目の病気が有る」ことを記憶の隅に置いといてもらえるとウレシイです。

shibainu_brown.png
柴犬は緑内障の好発品種です。


<典型的な柴犬の緑内障の場合>

年齢は7歳から8歳くらい。

急に発症し、激しい目の痛みがあります。

違和感があるため目をショボショボさせます。

痛みのために元気がなくなります。

ものすごい痛みから嘔吐してしまう犬もいます。

目の様子が変だからと顔を見てみようとするけれど、目の近くを触られるのも痛みのためにいやがります。

離れてみると、眼球がもう一方に比べて一回り大きくなっているように見えることもあります。

黒目のまわりの白い部分に血管が浮き出ていて赤く、恐怖映画の中に出てきそうな様相です。

ぱっと見た目が、濁りのために青く(~銀色に)感じられる場合があります。このときは中が見えません。瞳は見つけられません。

青くしっかり濁っていないまでも、黒目の部分がうすく白く濁っていることがあります。

明るいところに居るのに瞳がぱぁ~っと大きく開いているのに気づかれるかもしれません。そしてその大きさがそのまま変化しない(大きいまま)かもしれません。

 inaiinaibaa_dog1.png
まぶしい!目をショボつかせるのが初期症状です。



<緑内障の病気経過>

症状を出す前にはすでに病気が始まっていて、潜伏期と呼ばれています。この時期は犬にとっては違和感が有るかもしれませんが、それを訴えることができるのかな?もし訴えられたとしてそれを受け止めることができるのかな?と思います。

次に時々眼圧が上がったり、平常に戻ったりの時期があります。「なんとなく目がおかしい」の段階です。来院されて、緑内障を疑って眼圧測定したものの異常値ではないことが多いです。ここで緑内障の治療薬を使ってしまうと後でほんとに緑内障だったかな、なんて心をもやもやさせる段階です。でも使わないで緑内障のステージを進めてしまったらもっと後悔するステージです。どちらにしても獣医さん泣かせの段階です。

その次の段階が、飼い主さんが犬の目の異常にはっきりと気づいて病院に連れてこられるときです。この段階で来られるのが一番多いです。先ほどお話ししたような症状が出ています。けれど残念なことに、たいていのこのステージで、多くの犬はすでに失明しています。

さらにこの時期を経過すると、症状があるのに眼圧は下がっています。

さらに経過したのが、私たちが「牛眼」と呼んでいる状態です。目玉がくりんと出ています。もちろん視力は有りません。

 animal_quiz_inu_maru.png
初期治療に成功すれば視力の寿命を延ばすことができます。



<緑内障の治療>

緑内障の治療はひたすら眼圧を下げること。それはそのまま目の痛みを取ります。そして、もし視力が残されているのであればこれを救うことになりますが、これはあまり期待できないかもしれません。

結論から言ってしまうと緑内障は「外科の病気」になるかもしれません。迅速に眼圧を下げるには点眼では時間がかかりすぎるからです。目に細い針を刺して水を抜く処置も急性期には必要な救急処置の範囲です。でもなかなか眼圧が下がらないといっても何度も針刺し処置ができるわけでもありません。しかし眼科専門医に愛犬を届けるのに急なことでうまく連携が運ぶかどうかはわかりません。やっぱり、この先のことはどうあれ、点眼による治療をはじめることになります。

もうひとつ、身も蓋もないことをいいますが、緑内障は進行性の病気です。つまり、治ることは無い。気長にいうと視力が確保できる期間をできるだけ伸ばしていく治療です。遺伝に裏打ちされた構造上の欠陥があるために発症した病気ですから、今は右だけまたは左だけの状態かもしれませんけれど、残された片方が同じような状態になるのも予想されます。もう一方が悪くまで最初の発症から1年少しというのが標準的な期間ですが、この片目は機能している期間をできるだけ長くしていきたいので、丈夫な方の目に予防的な点眼をするというのも治療の一環として必要になります。「え?悪いのは右ですけど。左に目薬をさすの?」とはよく言われます。そうなんです。けれど予防的な点眼は目に見えないので良くなっている感じがしない、やめたからといって急に悪くなるわけでもない、顔のまわりを触られるのが大嫌いで(しかも凶暴な?)柴犬に点眼をするのは、ごほうびのない作業を続けるのでモチベーションも上がらないだろうとお察しします。

 megusuri.png
点眼をしっかりできた犬はうまくいきます。
がんばって!



<緑内障治療に使われる目薬>

目に痛みがある急な発症で、目に炎症がないとき、新しく動物用にできた白いキャップの目薬が有効です。これまでは空色キャップの目薬を処方していました。同じ成分ですが、今までのものよりも薬物濃度が高く、有効です。発症からすぐの段階では1時間ごとにでも点眼を繰り返すようにします。

もし炎症があるようなら、(目が青くなっていたり白く濁っていたりするとき)この目薬をはじめる前に、液が濁っている目薬(これも動物用です)をお願いします。この時、眼圧を下げるための目薬も併用しますが、動物用の白いキャップの目薬ではなく青いキャップの目薬です。

緑内障治療に使われる目薬は眼圧を下げることを目的としたものですが、大きく分けると眼房水を作るのを押える薬、前眼房に有る水を排出させるように働きかける薬、両方の作用がある薬が有ります。(その作用のさせ方によりもっと細かな分類があります。)それで、なかなか反応が悪いときは、一つだけでなく、二つとか三つくらい併用することになります。合剤になっているものもあります。

点眼液には11回と書いてあったりしますが、急性期のひどい状態を乗り越えるため、あえて12回から3回、またはそれ以上に頻回の点眼をお願いすることもあります。点眼液に書いてあることとお願いすることが違いますが、「先生、まちがっちゃったのね」ってことは無いです。急性期には念入りに点眼してください。そして眼圧はちゃんと下がって来るかどうかの再診は翌日とか翌々日とかすぐにお願いしています。

基本、再診日が近いというのは病状の変化が急であって、予後に不安があるときです。長期のお薬を処方できるのは状態が安定していて、予後に不安がないということです。

安定期には点眼回数は少なくて大丈夫です。予防的な点眼も同様です。予防していた方の目が怪しくなってきた場合、点眼液の種類が変わったり点眼回数が変わったりします。

 job_syujyutsushitsu_kangoshi.png
いよいよ!というときには手術もあります。



<緑内障の時の点眼以外の治療>

激しい痛みと炎症を抑えるために、点滴によるステロイド療法を行なうことがあります。

視神経を守るために、全身性高血圧のときに使うお薬を服用していただくことがあります。

使用できるサプリメントがあります。

外科が必要と思われるときには眼科専門医と連携する必要があります。急性期に連携するのが難しいかもしれません。このとき眼科専門医にお願いする外科は眼球切除術ではありません。虹彩を切ったりする手術で眼圧を下げる手術です。目を守るものです。

最終段階で連携をする場合の手術は眼球切除から義眼挿入手術になるかもしれません。

 pet_dog_sanpo_obaasan.png
お散歩にも注意が必要です。



<もうひとつ、大切なこと>

頸動脈に圧受容器があります。血圧を関知するところです。頸動脈を圧迫すると眼圧が上がります。興奮でも上昇します。暴れ症の柴犬が散歩の時、首輪からリードでつながれていて、ぐいぐい引っ張るのは眼圧を上げることになります。胴輪にして、しかもリードをつける部分が背中側ではなく前胸部にあるものを選んで装着してもらうのがおすすめです。前にあると勢いを制御しやすいからです。

あらかじめうちのわんこに緑内障の遺伝素因があるかどうかを調べる遺伝子検査があります。緑内障好発犬種はこの検査で陽性であったら絶対に、また遺伝子検査をしていなくても、首輪にかかる圧力を分散させると、目を守ることになります。

 

10月9日は「てくてく」お散歩の日だそうです。いつまでも視力を保って、すがすがしい秋空の下、気持ちよくお散歩に出かけたいです。 

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

猫の日光皮膚炎、扁平上皮がん

 扁平上皮がんに進行してしまった?!

猫の日光皮膚炎はそのままにしておくと、扁平上皮がんへと進んでしまうことがあります。今日は前回の続きです。

扁平上皮がんはまわりに浸潤して急速に増殖する特徴をもつ悪性腫瘍です。時間の経過とともに大きくなり、あまりに大きくなってしまうと、治癒させられなくなります。そのかわり腫瘍が大きくなる前に診断されれば、効果的に治療させることができます。

 

<症状>

局所の皮膚の潰瘍は、数か月にわたって治らない傷のような様相で、実際にそのように思われて来院されることが多いです。かさぶたができては取れて出血を繰り返すとか、耳の縁がギャザーのようになってきたというようなことです。耳の先端が一般的ですがそのほかに鼻(ときに鼻腔内)、眼瞼(めぶち)、唇で、ここは毛に覆われていない部分です。

 cat-800760_960_720.jpg
目や耳を気にして掻くことがあります。



<診断>

皮膚がんの段階で病院に来院された場合の診断手順についてお話しします。

まずはこれまでの経過を伺います。それから身体検査です。腫瘍化したところは視診が中心です。近くのリンパ節を触診して、腫れていないかどうかを確認します。基本的なラボ検査として血球系の検査と血液の生化学的検査をしますが、これは体内の諸器官が正常に機能しているかどうかを確認するものです。この腫瘍は悪性で早期に転移するため、胸部や腹部のX線検査を通して肺や肝臓などにも目を向ける必要があります。初診の段階ですべて行なうこともあるし、途中までのこともあります。

中心的な検査は細胞の検査です。腫瘍そのものに針を刺し細胞を観察します。ここにできた腫瘍がどんな種類の腫瘍なのかを判断する最善の方法で、生検と呼ばれています。扁平上皮がんのできやすい部位に別の腫瘍細胞、たとえば血管肉腫やリンパ腫などを見つけることがあります。腫瘍の種類が違う場合、異なる治療プランを立てることになります。腫れたリンパ節があれば、ここにも針を刺して細胞を観察しますが、リンパ組織で腫瘍細胞が見つかることは転移を意味しています。確実性を求めるため、病理の専門医にも材料を回して確認を仰ぎます。

 cat-3691559_960_720.jpg
耳の先端部分にも気を配ってください。



<治療>

腫瘍の大きさ(広がり)と腫瘍の数によっても変わりますが、基本は腫瘍が発生している部位とその周辺を広く切除する手術です。手術で腫瘍とそれを取り囲む広い組織が除去されることは、腫瘍周辺に広がっていたかもしれない(目で見たのではわからないくらいの)小さい細胞塊まで確実に除去することになります。場合によっては、外科手術中に多くの組織が除去され、切除した部位を覆う皮膚が不足するようなことがあります。このようなときは、近くの皮膚まで切開を伸ばし、反転させて腫瘍があったところを覆い隠す皮膚弁を使います。また近隣の組織から回転させるのも難しい場合は、体の別の領域から皮膚を採取し腫瘍が存在していた領域をかぶせる皮膚移植と呼ばれる技法を使うことになります。さらに広範囲に腫瘍が増大しているときは、より深刻な除去をしなければいけない状況です。例えばつま先にある腫瘍は罹患したつま先の切断を必要とするように、鼻の腫瘍は鼻の(部分的かもしれませんが)除去が必要になってきます。腫瘍が耳に見つかった場合、耳の一部が除去されます。こうしたタイプの外科手術は、美容的に異なる外観になってしまいますが、その点を除いて術後はうまく回復します。ただ、一部、どうしても腫瘍が完全に除去しきれなかったということも起こります。このようなとき手術後に化学療法を推奨する場合があります。時には手術が実用的でないと判断して、化学療法のみを治療手段とすることがあるかもしれません。この場合の化学療法は、腫瘍が早く成長するのを防ぎ、猫をより快適にするために役立ちます。完治を目的にした治療ではないことをご承知ください。

 cat-721357_960_720.jpg
たとえ耳を無くすことになっても、初期段階ならば命までは失いません。



<生活と管理>

猫はどうしても痛みを感じるはずです。術後は鎮痛剤を与えて不快感を最小限に抑えるようにします。鎮痛薬は注意深く使用します。予防可能な医療事故の1つに、投薬過多というのがあります。痛そうだったからと日に何度も鎮痛薬を与えてはいけません。指示には注意深く従ってください。

退院後は猫の活動を制限し、静かな場所に置いてやってください。ケージ・レストといって、しばらくケージ内で過ごさせるやり方が最も向いていると思われます。もう動き回っても大丈夫、というポイントは、それが何日後になるのかはそれぞれによって違ってくるとは思いますが、再診日に猫と術後の傷を確認してお伝えします。回復期には食事と水の摂取量を監視することが重要です。猫が食べる気分にならない場合は、完全に回復するために必要な栄養を得るため、栄養チューブを使用する必要が出てくるかもしれません。とにかく頭まわりの出来事はとても痛いので、なかなか食欲が湧いてこないものです。それから猫があまり動かなくても済むように、トイレ箱を猫が寝ている場所に近づけて置くとか、箱の深さを浅いものに変えるなどしてトイレへの出入りを簡単にしてやってください。傷跡を保護するカラーの管理ももちろん大切です。局所の塗り薬をお願いすることになったときも、内服薬と同じように指示に従ってください。

回復後も、定期的な検診スケジュールを設定します。再発が起こりやすいため、新しい腫瘍が発生していないかどうかを確認し、また肺や肝臓に転移はないかどうかを確認するために胸部や腹部のX線写真を撮影します。

 

<おわりに>

ただの「日焼け」であったはずの日光皮膚炎はそのままにしていると、とても深刻な皮膚がんへと進行してしまい、しまいには命を奪いかねないような状況になってしまいます。

今年の夏は特別に暑く、そして紫外線量もたくさんでした。秋になり暑さは一段落つきましたが、皮膚への影響が現れてくるのは今からです。もし、今このブログを読んでいただいている時点で「うちの猫、耳が変だ!」と思われることがありましたら、急いで病院へお越しください。また今の時点では何ともなかった場合も、この後引き続き、耳の先端部分の観察をお願いします。

9月は「がん征圧月間」でしたので腫瘍のお話を3ついたしました。

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

猫の日光皮膚炎、扁平上皮がん

 日だまりで猫がまったりしているのを見ると癒やされます。猫にひなたぼっこはとてもお似合いです。けれど強い日差しには危険が潜んでいます。猫が太陽光線を浴びすぎると日光皮膚炎発症する可能性があります。日焼けは炎症です。何度も炎症が繰り返され、組織が修復しようと繰り返すうちに情報伝達が間違った方向に進み皮膚が腫瘍化してしまうことがあります。10月に入ると紫外線量は減少しますが、夏の間に受けた皮膚刺激が具現化してくるのもこれからの季節です。

今回は2回続きで「猫の日光皮膚炎」と「扁平上皮がん」についてお話しします。はじめは日光皮膚炎、来週は扁平上皮がんの予定です。

  kitten-227009_960_720.jpg
白い被毛の猫さんは日光の影響を受けやすいです。

<日光皮膚炎とは>

 日光皮膚炎は、猫の皮膚がんにつながる進行性の皮膚疾患です。早期に気づいて処置し、皮膚がんに進行するのを防ぐ必要があります。

 

<猫の日光皮膚炎の症状>

 初期段階では、赤みを帯びているだけ、または鱗状の皮膚(カサカサしたものが吹き出ている)に見えることがあります。進行するにつれて、皮膚がえぐれたり(潰瘍)、重度のガサガサ(痂皮)が発生することがあります。猫は患部を気にして頭を振ったり、後ろ足で掻くような仕草をすることがあります。

 日光皮膚炎は通常、耳の縁に発生します。先端部分が多いです。鼻の付近や目ぶちに出ることもあります。耳や鼻、目の周りには皮膚を保護する毛があまり見られません。こうした部位は光線の影響を受けやすいのです。

 

<日光皮膚炎の影響を受けやすい猫>

 すべての猫に日光皮膚炎を発症する可能性が有るのですが、その猫たちみんなが同じように腫瘍になりやすいわけではありません。白猫か淡い色をしている猫は一番リスクが高く、次いで白黒のぶち猫でも耳の先端部が白い猫です。また光線をより多く浴びる機会があるので屋外に出る猫は屋内の猫よりもリスクが高いです。でも屋内猫であってもリスクはゼロではありません。なぜなら、猫は窓際で太陽の光を浴びるのが大好きだからです。紫外線はガラス窓を通して屋内にも差し込んできます。

 cat-212703_960_720.jpg
屋外は日陰になっていても要注意。

<日光皮膚炎を防ぐ方法>

 日光に曝露されれば常に日光皮膚炎のリスクがありますが、特に皮膚が影響を受けやすい猫には、日光から猫を保護する必要があります。

 

<屋外猫の予防>

 屋外に行く猫は日光皮膚炎のリスクが最も高いので、日中のピーク時である午前10時から午後4時に屋外に出るのを制限できると良いと思います。それが不可能な場合は、日焼けを避けることができる日陰が家のまわりにないかどうかを確認し、そこに猫の好みのクッションを置くなどして猫を誘導してもらえるとうれしいです。それから「見渡しても家のまわりには日陰がないよ」というときですが、そういう場合は日曜大工を頑張っていただいて、猫が入れるくらいの大きさで十分なので、猫用パティオなどを用意して日陰を作ってもらえると、さらにさらにうれしいです。

 

<屋内猫の予防>

 屋内猫の日光皮膚炎のリスクは低いですが、それでも猫がひなたぼっこをする時には紫外線を吸収しています。カーテンは太陽光を遮断するのに役立ちますが、薄い布一枚で日焼けを止めることはできませんし、そもそも猫はカーテンの裏(部屋の方じゃなくてより窓に近い側)に隠れて寝そべるのも大好きです。窓にUV遮断フィルムを貼ることをお勧めします。そうすれば光は透過してきますが、有害な光線の一部をカットすることができます。

 cat-1551783_960_720.jpg
クリームを塗って予防します。

<日焼け止めクリーム>

 市場にはペットに優しい日焼け止めクリームがあります。しかし一部には亜鉛、サリチル酸、プロピレングリコールなどの猫の健康に有害な物質を含むものもあるので注意が必要です。スプレータイプよりはクリームタイプの方が塗布するときに猫がびっくりしません。

  

<日光皮膚炎の治療>

 皮膚炎が軽度な(血管炎の段階)では、ステロイド療法で痒みを抑え、猫が気にして掻きむしらないような処置を行ないます。潰瘍を形成しているような段階で腫瘍化しないように処置するときは、軽度の鎮静剤を利用し、局所をレーザー光で治療することも考えられます。しかし病変が皮膚がんに進行する場合は手術が適応です。扁平上皮細胞がんはいわゆる抗がん剤にはほとんど反応しないため、内科療法は無効です。

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

がんばったわんこ・そら君その2

 先週の続きです。

 

<何か有効な治療法はないのかしら>

病理結果が返ってくるまで、数日から1週間くらいかかります。途中でお休みが入ると長くなるし、運良く週のはじめだと週末には結果が分かる、というような具合です。そしてその間というのは最新の情報を集めるための時間のようなものでもあります。特に今回の場合は、いわゆる第一選択治療は外科だけれども、第二選択には何があるのかを結果報告と同時にお伝えしたいわけです。新しい治療方法はないか、あったとして実現可能な方法なのかというところを、腫瘍科の専門誌やら過去の論文やらを中心にチェックします。腫瘍の先生にこっそり教えてもらう、というのも一つの調査手段ではあります。

そうして調べていくと、一つの抗がん剤がヒットしてきました。値段は高いけど、3週間に1回の点滴治療。これなら実際できなそうでもありません。副作用の問題もさほど強くはないようで、高度獣医療を提供してくれる高次病院にゆだねなくても、ここで治療ができそうです。また、海外薬でもないので入手も困難ではありません。病理結果の報告日に、「抗がん剤による治療」をプレゼンテーションすることにしました。

 

<抗がん剤で治療してみませんか>

病理結果をご報告する日、外科ではないけど、消極的ではない腫瘍との闘い方を提案することになりました。

抗がん剤による治療の具体的な方法、治療に要する費用、考えられる副作用など、お伝えしました。ただ、この治療で「どのくらい生きられるのか」というこれからの見通しは残念ながら情報不足です。それでも、「3週間に1回、外来での治療」というのはお勤めを持つファミリーさんでも無理のないスケジュールです。やってみる価値はありそうです。実施していくことになりました。

 

<初めての点滴、抗がん剤治療>

初診からちょうど1週間後に当たる日から抗がん剤治療が始まりました。抗がん剤はほとんどが静脈内から薬を入れます。そしてそのまま入れるものもあるけれど、輸液剤に混ぜてゆっくり点滴していくものもあります。そら君に使ったのはインクのように濃い藍色をした薬で、これを輸液剤に溶くとまさしくきれいな「空色」になる薬でした。点滴中は「気持ちが悪くなる」様子や「吐いてしまう」ことも見られず、静かに治療を受けてくれました。第1回目の治療は無事に終了しました。

 IMG_6345.jpg

<先生、安楽死してください>

初めての抗がん剤療法の3日後、ウンチはにゅるっと出てくるようになった、とういう報告を受けました。けれどそれからさらに5日後、「ウンチがシャーシャーなんです。これでは見ていられません。安楽死してください。」というお願いです。

たしかに抗がん剤の後、数日に渡ってウンチが緩くなりさらには水の様にまでなってしまうと、今後もこうした治療を受けていくことには大きな問題があります。けれどそら君はぐったりしているどころか、なかなか調子は良さそうです。よくよく聞いてみると、「今生の別れかもしれない、今のうちに好きなものを腹一杯食わせてやろう」ということで、大好物をいっぱい食べさせてもらっているようでした。これは、抗がん剤の副作用というよりは、急性の腸炎、食べ過ぎによる下痢の可能性が高いのではないかと思われました。それで、食べ過ぎの下痢治療をしてファミリーさんの気持ちの変化を待つことにしました。すぐに下痢を止めたかったので注射をしました。それから5日分の腸内細菌のバランスを整えるお薬を処方、フードも特別療法食に限定です。

その後の来院で下痢は注射1本で翌日からぴたっと止まった、ということでした。「お別れかもしれない」というと、好物をたくさん食べさせたくなるのは人情です。誰もが陥りそうな罠です。が、そら君のおなかのことも考えて、できるだけ日常的な食事を与えてもらうことにしました。そうして「下痢による安楽死事件」はそのあとずっと笑い話になりました。

 

<抗がん剤、順調です>

3週に1回の点滴治療を繰り返すうちに、「投与後1週間はちょっと食べが鈍る。その次の2週目は回復してきて、3週目は普通に食べられるようになり体重も戻る」、というサイクルがあることが分かってきました。排便や排尿は正常ではなかったものの、以前に比べ困難の度合いが減ってきていました。初診のときは9.25Kgだった体重もじわりじわりと増え、ついに10Kgを超える日もありました。「そこそこ元気で、オシッコの1回量は少ないけれど、トイレに連れ出す回数を多くすれば漏れずに出せる」ということでした。

抗がん剤の前の血液検査で異常値が出てくると「今週は休薬。お注射は延期。」になるのですが、休薬することもなく、そら君の治療はきっちり順調に進みました。

尿検査で細菌感染が見られることがありました。チョロチョロしか出ていないときに細菌感染は起こりがちなことです。抗菌薬で対応しながら無理なく過ごすことができました。超音波検査をすると前立腺もわずかですが小さくしぼんでいます。

 IMG_3527.jpg

<オシッコの流れが悪くなってる>

けれど抗がん剤治療が5回目になるとき、おしっこをするのに身体に力を入れて「う~ん」というような絞り出すような姿勢をするが見られてきました。検査をすると前立腺尿道が狭くなっているのがわかりました。

尿道は前立腺の中をトンネルのように走りますが、そのトンネルが土砂崩れに遭って大変狭くなっているような状況でした。尿の通り道をなんとかするため、トンネル補修に相当する処置を行ないました。けれどそら君にはそれはとても違和感のあることのようでした。尿路を通しても症状は改善されず、むしろQOLは低くなってしまったようにも見えました。残念。

6回目の抗がん剤治療のとき、今度は尿管から膀胱への入り口の片方が狭まってきていて腎臓からのオシッコの流れが悪くなっているのが分かりました。けれど7回目のときにはそんな流れも一時的だった様で再び良好な流れに変わっていました。

それにしても、次に腎臓から膀胱への尿の流れが悪くなるのは間違いないことでした。

 

<尿の流れを確保する外科手術はどうだろう>

姑息的な手術という言い方をする時がありますが、腫瘍そのものを寛解目的に取り除くのではなく、生命維持に有効、延命に効果を発揮する手術があります。全部取り切らないけれど、小さくすることで圧迫を解除する手術や、うんちやおしっこの経路を確保するための手術もその一つです。そら君にはこうした尿路変更術、人工肛門設置術など、それなりのものを形成していかないと、この先が難しくなってきそうです。そして、その「この先」の日が徐々に近づいてきていると感じていました。どの方法がいいのだろう、どのタイミングでどんな方法を使うのがいいのだろう。こうなったときはこの手術、ああなったときはあの手術というような23回と手術を繰り返すことは、そら君にもそら君ファミリーにとっても負担が大きいため非現実的です。時間があればメモ帳に腎臓と尿管、膀胱から尿道の絵を描いて考えていました。

 IMG_8170.jpg

<その日が来た>

腫瘍細胞は確実にそら君の身体をむしばんで来ていました。食事もだんだんと喜んで食べなくなってきていました。これまでだってファミリーさんの創意工夫、食べさせようとする熱意でなんとか食べていてくれたようなものです。おかげで体重減少も最小限で済んでいました。

抗がん剤予定日にはまだ少し早いある日、「いよいよ何をやってもそらが食べてくれない」と再診にいらっしゃいました。検査をすると尿から排泄されるべき窒素代謝物が体内に溜まっているのがわかりました。尿流が滞っている証拠です。もう待てません。尿路を変更しなければいけない時がやってきました。根治手術にはためらいのあったファミリーさんも、この事態回避のための手術に同意してくださいました。

こうして、「腎臓から出てきた尿管を膀胱から取り外してお腹の壁から外に出す」手術を行ないました。手術時間が短時間で済むように考えた末の手術方法です。

 

<おしっこがお腹の壁から出てきます>

尿路を確保するために前立腺の中を通過する尿道に特殊な管を通す処置をしたときにはひどい違和感で苦しんでいたそら君でしたが、今回の手術は異物が入らないためか、術後はとても快調そうでした。ただ、おしっこがお腹からいつも漏れ出てくるので術後はペットシーツやマナーベルトを装着したままの生活です。尿出口のまわりの皮膚がおしっこかぶれにならないように、また外部から腎臓までの距離が近づいたので前にも増して細菌感染を起こさないように注意は必要でした。でもそんなことは全然気にならないそら君、再び元気に、そして食欲も日々回復していきました。

 

<このごろ寝てばかり>

尿の出口は確保できましたが、諸悪の根源である前立腺がんは依然、身体の中で増殖を続けていました。そら君はこのころ、常にある鈍い痛みと同居しているようでした。昼夜となく、静かに寝ていることが多くなりました。

腫瘍はその塊の中に神経を通すことはなく、ひたすら増殖のための血管だけを豊かにしています。だから腫瘍があっても痛みがないので、自分の身体でさえも気づきにくいのです。しかし大きくなった塊がまわりの神経に触れると圧迫を感じます。そして骨に乗り移っていったときには尋常ではない痛みを感じることになります。前立腺は骨盤の骨に囲まれた中にあり、腫瘍が大きくなっていく段階で骨盤近くのリンパ節にも、骨盤の骨にも腫瘍細胞は飛び散っていきます。

腫瘍の増殖を抑える効果を期待して使っていた抗がん剤ですが、もう今のそら君に必要なのは痛みを抑えることなのだろうと思われました。それで、予定していた抗がん剤治療を打ち切ることにし、緩和治療に入りました。

IMG_8960.jpg 

<そらが、そらが!>

「こんなところで寝てちゃだめでしょ」「ほらほら起きて、向こうに行きましょ」

最後の呼びかけに、そら君は応えることはありませんでした。ほんとにその場で寝ているような最期だったそうです。

あれこれ考えては頭を悩ませていたそら君との濃厚な日々の思い出と、痛みから解放されて良かったという安堵の気持ちと、いろいろ訳のわからない複雑に入り交じった感情がいっぱい、いっぱい押し寄せてきました。ファミリーさんも、病院のスタッフもみんな涙でぐっちょり。でも、よく頑張った。病気と闘ったそら君も、看護に介護に手を尽くしたファミリーさんも。

今でもそら君のお話がちょくちょく出てきます。ちょっと大きめのダックちゃんが来たとき、同じカラーのダックちゃんが来たとき、同じ太っちょ体型のわんこが来たとき、仕草が似ているわんこが来たとき。まぁ、いってみればいつもいつもです。

 

9月の第2日曜日はペットメモリアルデー。虹の橋を渡っていったペットたちに思いを起こし、こころを癒やすための日でした。
わたしたちは日頃「元気で生きていく」ことにばかり目を向けています。でも近頃はそれだけじゃないよね、って思います。「より良く生きる」ことと「その子らしく亡くなっていく」こともとても重要だよねって。

突然亡くなってご家族を悲しませてしまうわんこやにゃんこ、思いがけない病気になってしまったけど残りの時間をがんばって闘病してくれたわんこやにゃんこ、高齢だったけれどご家族の期待に応えてしっかり生きてくれたわんこやにゃんこ。どの子も、みんなみんな、愛情いっぱいのご家族と素晴らしい時間を過ごし、すてきな生き方をしてきたなって思い出しています。そしてその一部の時間でしたけれど、一緒にさせて貰えたことを嬉しく思います。虹の橋の向こうのわんこたち、にゃんこたち、すてきな時間をありがとう。そしてご家族のみなさま、すてきな思い出をありがとうございました。
合掌




テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード