1月おすすめの待合室の本

 あまり混雑するはずがない1月ですが、診察待ち、お薬待ち、お会計待ちの間に広げてみてください。

3冊ほどご紹介します。


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新年を意識して「富士山」の絵本です。かこさとしさんのこの本は、1999年の読書感想文コンクール課題本になったものです。小学生がこれを読んで担任の先生が喜びそうな感想文を書くにはどんな展開をしていくのだろうと勘ぐりたくなりますが。そういう邪気があっては楽しめません。大人でも「へー」「ほー」「すごーい」の連続です。子どもたちは思った通りの感動を「文字数を気にしない」で「自分の言葉を駆使」してのびのび書いてくれるかもしれません。何年経っても良い本は良い本のままです。

 
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美しい富士山がみんなに愛される理由について。
 

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地学的に富士山ができあがった経過や、
社会学的に「富士講」が始まってことについて、
幅の広い知識が盛り込まれています。

 
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富士山にだけみられる特別な雲このと。
不思議な雲も魅力の一つです。

 
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2冊目は「ネコヅメのよる」。
緻密な絵からついつい、作者の世界に引き込まれてしまいます。内容は開いてみてのお楽しみ。ネタばらしはいけませんからね。

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階段を下から眺めるアングルからストーリーが始まります。
 

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で、その次が玄関のアングルです。
あぁ、もぅ、猫がお出かけするのよね、の感じが出ています。

 
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3冊目、「ペットの声が聞こえたら」。こちらはアニメです。愛は人を動かします。まず、読んでみてください。

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もともとはトリマーさんとして動物病院で働いていた方が主人公なんですね。

 

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で、いろいろいきさつがあって、出家なされた。
でも、えっ!ノンフィクション。


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動物が大好きなおばあちゃんがボランティアで始めた
動物保護活動も応援している彼女なのでした。

今日は以上3冊の本をご紹介しました。
あっという間に1月も終わりそうですが。
まだまだ寒い日が続きます。犬も猫も寒さを感じております。
大切にしてあげてください。
それから、飼い主さんが倒れてしまったら重大事件。
どなたさまも持病を悪化させませんように、お身体ご自愛ください。



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9月おすすめの待合室の本

 食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋ですね。

 

今日は待合室の本、ご紹介です。

さささっと読めちゃう。だけど、読後ほんわりした気分になれる本を集めてみました。

 

「じんぺいの絵日記」
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ご存じ、「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズの別巻です。

かわいい男の子「ゆうたくん」ちのハスキー犬、じんぺいの語り口で書かれています。

幼稚園の年長さんなら読めるかも。ひらがなと少しのカタカナです。

 

 

「ねことじいちゃん」1と2あります。
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75歳の大吉さんと10歳のオス猫タマちゃん。二人暮らしの日常をほんわか描かれています。

大吉さんってば、名古屋弁しゃべるでよぉ~、おもしろーてかんわー。

そして読んでいるとなぜだか涙もろくなっちゃう本です。

 

 

「猫のダヤン 日本へ行く」はおなじみ猫のダヤンのコミックです。
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もうちょっと大判の本で、ダヤンももうちょっと大きかったらなぁ、と思います。

日本のあちこちに出かけるダヤンです。名古屋にもやってきます。もちろん、あの場所です。

 

 

そして話題の「ルドルフとイッパイアッテナ」
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こちらはもともとの小学生向きの小説ではなく、新たに出版されたものです。

3Dアニメの写真がいっぱいの絵本です。

読み聞かせなら幼稚園の入園前からでも。

 

 すぐに読めちゃう5冊をご紹介しました。


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お顔のパーツを作ってはあーでもない、こーでもないとやっていましたら、
「福笑い」を楽しんでるね、と娘にツッコまれました。
クレヨンしんちゃん似のウサギさんに仕上がりました。
 

さて、915日は十五夜、今回の中秋の名月は満月の2日前なんだそうです。

お月見といえば、お月見団子ですが、米粉を丸めたお団子をおうちで作られる方は少数派だと思います。やっぱり串に刺した甘塩っぱいお醤油味のお団子。地域のお団子屋さん、昔っからの行きつけのお店の、あのお味、おいしいですね。

わんこもこの味が大好きなようです。というのも、やっぱり「ちょっと一口」といってわんこに食べさせたことがある方がたくさんいるから、味を覚えたのでしょう。

そんなわけで、大好きお団子をほぐしてもらうのが待てずに串ごとぱくっ!なんていうトラブルも発生してしてしまうことがあります。

どうかみなさま、誤飲や誤食にはくれぐれもお気を付けください。そして15日夜は晴れて、きれいなお月さまが見えますように。

      

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7月の新しいできごと

 7月に入っていくつかの新しいお薬や検査ができるようになったのでお知らせです。

 <腎臓病の検査>

愛猫が「慢性腎臓病です」と診断されるきっかけで一番多いのは、血液検査で「尿素窒素BUN」値や「クレアチニンCRE」値の上昇があったからというものだと思います。腎臓病以外の原因でも高窒素血症になりますが、血液検査で窒素代謝に関する項目に異常値が出たら、そのほかの検査も調べて腎臓が悪いのがわかったということが一般的かと思います。そのとき、「実は高値が出たときはすでに腎臓の3/4位は機能しなくなっています。もっと早く異常を知るには尿検査(尿比重)をしておくと良かったのです。」という説明を受けたかと思います。腎臓の機能が低下するとおしっこを濃縮する力が減少するため、おしっこの濃度が薄くなるのです。血液検査で「BUNCRE」が上昇するより前に尿検査で尿が薄くなっているのを調べるのが腎臓を調べる早期検査です。

さて前回の猫の腎臓病のおはなしのときに、

http://heartah.blog34.fc2.com/blog-entry-904.html

血液の「対称性ジメチルアルギニンSDMA」検査が早期発見として感度も信頼性も高い検査です、というお話をさせて戴きました。そのときはまだ実用化されていませんでしたが、これが外部委託の検査でできるようになりました。これで、「血液検査じゃもう遅い。尿検査が一番だよ。」という時代が終わり、「やっぱり血液検査で早期診断!」に戻ったような感じです。

高齢の猫さんの(本当はシニア期よりも前の、ミドルエイジさんも受けていただきたい)定期検診では、これまでの血液検査項目にSDMAも加えたもので評価するといいなと思います。

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<アトピー性皮膚炎の新薬> 

もう一つはアトピー性皮膚炎のおはなしのときに、

http://heartah.blog34.fc2.com/blog-entry-874.html

ご紹介させていただきましたアトピー性皮膚炎の期待のお薬「ヤーヌスキナーゼ阻害薬」ですが、ついに処方できるようになりました。ただ、お薬の規格(大・中・小とでもしておきましょうか)で、「中」に当たるお薬がまだ出ていないため、ちょうど中サイズのお薬が適応になる範囲の体重にある犬の場合、もうしばらくお待ちいただいています。でもこの規格に当てはまるサイズのアトピーさんにも、もうじき処方できると思います

アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、脂漏性といった皮膚病をもつ犬たちには、痒みをコントロールするために食事や薬浴、環境への配慮、心理的なケアなども含め飼い主さんには多大な労力をお願いしてきました。進化する時代背景にあっても、基本軸に違いはないものの、ちょっと違うアプローチがあり、困惑した飼い主さんもおられるかもしれません。また痒みをコントロールするため毎日の投薬が欠かせない犬たちも大勢います。体にやさしい抗ヒスタミン薬や炎症を鎮める脂肪酸などのおサプリメント、または免疫系を強めるプレバイオティクスだけではどうにもコントロール不能なことが多く、即効性で安価だけれども長期連用するには副作用が心配になるステロイドのお薬か、副作用がステロイドほど強く出ないけれども遅効性で高価、時に投薬が難しいシクロスポリンの2薬に頼らざるを得なかったわけです。新しいお薬はそうした心配な点をいくつか克服できています。(高価な点はまだ弱点ですね。)

すでに服用を始めてもらった犬たちは、どの子も激しい痒みを軽減させ、またはすっかり解放され、QOLは向上しています。多くのアトピーっ子のもとにこの薬が届くといいなと思います。

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<動物用のインスリン> 

3つめは猫の糖尿病のときに

http://heartah.blog34.fc2.com/blog-entry-823.html

おはなしした「どうも猫はインスリンが効きにくいことがある」件ですが、インスリンの作用時間が猫の生活に適していることや、耐性ができにくい遺伝子組み換え製剤であること、少量でも正確に用量を計って注射できることは、薬サイドの「効きにくさ」を克服する上で大切なことでした。(身体サイドの効きにくさは併発疾患をコントロールすること等あります。)

今回、猫専用の糖尿病治療薬ができました。猫にとって最適な血糖の管理がしやすくなると思います。もうひとつうれしいことはメーカーさんが糖尿病諸注意の冊子や毎日の健康日誌(ホームケアダイアリー)を用意してくださっている点です。これまで口頭でお話しし、病院オリジナルの白黒印刷紙をお持ちいただいていましたが、見にくかったですよね。メーカーさんの力は偉大です。オールカラー、とても見やすいものを作ってくださいました。また医療廃棄物になるシリンジをまとめて保管しておけるキットもご用意していただきました。使い終わったら箱ごとお持ちいただけます。(ベーリンガーさん、感謝です。)

そのようなわけで、今月糖尿病が発見された猫さんから順次、「猫専用のインスリン」を処方しております。

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「日進月歩」という言葉があります。今はまだ届かないことも、「待望の新薬!」「期待の新療法!」が舞い込んできて、無理なく治療ができるようになる日が来ます。あきらめてはいけませんね。

伴侶動物は以前と比べものにならないくらい市民権を得てきました。運良く幸せな家庭とご縁を結ぶことのできた犬猫もありましょうが、これまでは「仕方がないね」と短命にされてきた犬猫も、たくさんのボランティアさんの努力でリベンジし、受け入れてくださる飼い主さんのおかげで幸せな第2の人生を与えてもらっています。幸せに縁遠く命を終わることになった犬猫が数ある中で、より良く生きるチャンスを得られたのはほんの一握りの犬猫たちになるのかもしれません。今幸せに暮らせている犬猫は、悲しい思いをしていった多くの命の代わりに存在している子たちなのかと思うと、見えない子たちの分も含めて大切にしてあげなくてはいけないですね。

そんな子たちも、私たち獣医療に携わる者が現代の浦島太郎であったら、せっかくのチャンスを十分に生かしてあげられないことになってしまいます。なんて残念なことでしょう。日々進歩する獣医学に遅れを取らぬよう、頑張らなくてはいけないと思うのでした。頭が化石にならぬよう精進精進です。        合掌。

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夏休みにおすすめの本

 夏休みの待ち時間におすすめする待合室の本をご紹介します。

 

毎夏の課題「夏休みの自由研究」、何をテーマにどんなことをしたらよいのか、頭を悩ませることが多いかと思います。今月は「自由研究の題材をきめるのにちょっとしたヒントがあるかもしれない本を選びました。

 

<低学年向けになるかな?>

「いたずらはかせのかがくの本」シリーズの中から
2冊、「空気の重さをはかるには」「空気と水のじっけん」です。見えない空気をとらえる視点の本です。上皿天秤や真空にする装置は家庭ではないので理論だけになってしまいそうですが、そのほかは家庭にあるものでできるような実験、科学遊びの本です。2冊セットで読んでみるとははぁ、なるほど、と思えてきます。
簡単な本なので、すぐに読み終えることができます。まとめてどうぞ。

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「なぜ?なに?」の疑問を持てるとたのしめそうです。


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昭和の本!って感じのする表紙ですが、開いてみて!


同シリーズの「ドライアイスであそぼう」は、そのものずばり、ドライアイスを使って夏ならではの遊びが楽しめそうです。アイスクリームなどの冷凍品に付属してくるのが最近は保冷剤になってしまったので入手困難なことがありますね。市内にもドライアイスの取扱店さんがあります。スタッフに声がけください。ご紹介します。

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おうちで楽しく遊べるポイントがたくさんあります。
 

 <中学年から高学年向きになるかな?>

それから「人間の知恵」シリーズから「ガラスのはなし」を選びました。観光地でもガラス工芸の盛んなところがあります。夏休みのお出かけ先に手作りをさせてくれる「ガラス工房」があるかもしれませんよね。ここでカラフルなトンボ玉を作るだけで終わりにするのはもったいない。研究テーマにガラスを選んで肉付けをしたら立派な研究発表ができそうです。

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ガラス博士になれそうな本です。じっくり読めるといいですね。



<高学年向きになるかな?>

5冊目は「家族で楽しむおもしろ科学実験」。クッキングには化学反応によるものがたくさんありますから、理論的に考えていくとサイエンスになります。楽しみながら作って、おいしく食べられて、どうしてこんな変化が起こったのかを考えると、もう立派な研究です。料理だけでも楽しい夏休みの思い出になりそうですよね。

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ただ作るだけでも楽しい。

<幼稚園のお子さんに>

おまけです。幼稚園のこどもたちに、「ばばばあちゃん」シリーズから「すいかのたね」。こちらは科学とか自由研究のための本ではなくて、読み物です。

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図書館の本並みに古いですが、ばばばあちゃんは楽しい本です。


残り1か月になってしまった夏休み。いえ、まだ1/4終わっただけの夏休みです。

作文も読書感想文も絵画なども。いろいろあって、夏休みの宿題はたいへんです。何より、お母さんとしては子供たちのやる気スイッチをonにするのが大変ですよね。動物病院の待ち時間も無駄にしたくないくらいなんじゃないかと思います。

そんなわけで、大物宿題のひとつ、自由研究のひらめきにつながるとうれしいな、待ち時間にめくってみたらいいかも、の本を集めてみました。

どうぞ子供たちを上手に誘導して意欲を引き出してあげてください。

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5月おすすめの本

 待合室の本の中から紹介しています「今月おすすめの本」、5月は4冊ほどピックアップしました。


1冊目「動物由来感染症」です。
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 先週、ズーノーシスとしての「狂犬病」のことについてお話ししました。今回のこの本は、海外で発症している怖い感染症というよりはもっと身近な感染症について掲載されています。狂犬病やレプトスピラをのぞくと「人に対する危険度」は「要注意」とされるレベルのものが多いですが、今日にも明日にも油断していると感染する可能性があり、他人事ではないですよ、という感染症ばかりです。
「サルモネラ症」や「トキソカラ症」はイヌネコの糞便から感染します。
「ネコひっかき病」は「バルトネラ・ヘンセレ」という細菌を持ったノミに感染した猫に噛まれた人が発症する病気、「パスツレラ症」は犬猫に噛まれたときに彼らの口腔内細菌である「パスツレラ・ムルトシダ」が体内に入りひどい感染症を起こすものです。
そのほか「エキノコックス症」「レプトスピラ症」などについてもカラーの図や写真で解説してくれています。
予防策だけを拾い読みするのもよいと思います。



2冊目「わたしと愛犬のお気に入り」です。
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1章の「見つけた!愛犬のお気に入り」では日常のグルーミングのことやサークルを利用した部屋の間仕切り、これから暑くなるにつれての「暑さ対策」など、イラストレーターの著者が工夫されたことがイラスト入りで書かれています。
「もしもに備えて迷い犬チラシを作ってみた」のところは、なるほどです。いざというときに作ろうと思ってもなかなか進みませんが、あらかじめ用意しておくとは!最もよく特徴をとらえた写真で準備できるでしょうね。



3冊目「ずーっと ずっと だいすきだよ」です。
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ぼくと愛犬エルフィーのお話です。犬は人の年齢をどんどん追い越して成長し、成人病になり、そしてあっという間に高齢になったかと思うと、先を越して人生を閉じてしまいます。それでも、こんな風だったら後悔しないかもしれません。「ずっとずっと大好き」でいるのは最高のLOVEですね。
小学校1年生のこくごの教科書にも採用されたお話です。簡単な漢字にもルビが振ってあり、ほぼひらがなで書かれていて、幼稚園の年長さんくらいから一人で読める絵本です。
挿絵もすてきです。



4冊目「カユイ カユイ」です。
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「たぬき先生」こと毛利たねき先生の絵本です。小児科医の毛利先生、子供のための絵本を多数執筆されています。
この本は古いものですが、「じんましん」や「アトピー性皮膚炎」のことを子どもにもわかるように書かれた絵本です。
アトピーの時の注意点は犬にも共通するところがあります。
「かゆいかゆい」の皮膚疾患にはこのほかにも小さな虫の寄生によるものや虫刺され、細菌性皮膚炎などもあります。人も犬も同じようだなぁと思います。


今月はこんな4冊を選んでみました。

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プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

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