甲状腺の病気

がんばるお友達。今回はワンになります。

 

先週お話しした甲状腺。喉の下にある組織で、体の新陳代謝に関係するホルモンを分泌する組織です。実は犬ではこの甲状腺の病気は「甲状腺機能低下症」が圧倒的に多いのです。

稲垣ミュウ・甲状腺↓ 
↑ミュウちゃんはワクチン時の血液検査でコレステロールが高かったため、追加のホルモン検査で病気が分かりました。甲状腺ホルモンの薬だけで高コレステロール血症は1ヵ月後に改善されました。

 

症状は「動きがにぶくなる」「寝てばかりいる」「寒そうに震えている」「毛がぼさぼさでつやがなく抜け毛が目立つ(禿げている)」「食欲がない」「散歩を喜ばない」などです。しかし「これって、歳だからだよねぇ」とか、冬場だと「まぁ、こんなもんでしょう」と思われていることが多いせいか、症状が強く出やすい季節である割には関心を持ってもらえないようです。来院理由のトップは「皮膚と被毛の異常」を気にされて、というのがダントツ1位で、この病気の発見の糸口はむしろ「○○ちゃんったら、急に老けたんだけど、こういう病気かもしれないわよ」というこちらからの誘いがけで実施した血液検査の結果によるものです。

 

診断は甲状腺ホルモンの値を調べると低値を示しますし、そのほかの生化学検査での異常値や臨床症状などから総合的に判断することになります。

 

診断がついたら、治療は甲状腺ホルモン薬を毎日のませるだけです。数週間もしないうちに、愛犬に活発さが見られるようになり、毛つやもよく、目に輝きが見えてきます。寝てばかりいたのが、明るく元気に動き回るようになります。「そうだった。以前はこのくらい動いていたのよ」と思われるようになるころには薄かった毛もすっかり生えそろい、ごぼうのようだった尻尾もふさふさしてきます。2ヶ月後に来院されたときに、パートナーのワンちゃんがご懐妊されていたこともありました。

清田モモ 
↑モモちゃんもとても元気になっています。

チョコ 甲状腺 
↑チョコちゃん。ガサガサだった皮膚もきれいになり、
活発に動きます。

 

動きが鈍くて、散歩が嫌いになったワンちゃんがいたら、一度血液検査をお勧めします。甲状腺ホルモンは元気に甦る若返りの妙薬かも知れません。

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