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キシリトール中毒

先日、出先で「キシリトールガムひとかけ食べちゃった!どうしよう!」という緊急ご相談を受けました。キシリトールが身体に悪いことはずいぶん浸透しているようです。

3月第3週目は「動物の中毒防止週間」だったりするのです。(けっこうこれは知られていない。)で、キシリトール中毒についてお話しします。

 

<人工甘味料>

キシリトールは人工甘味料の一種です。字のごとく、人工的に作られた甘み、人工的な食品添加物です。砂糖はサトウキビから作られる天然甘味料ですが、キシリトールはほとんど人工的に作られています。サッカロースやアスパルテームは有名どころの人工甘味料ですが、甘いのにノンカロリーというところが人気です。昔も使われていました。高齢の方なら「ズルチン」や「チクロ」を聞いたことがあるかと思います。これらは発がん性があるため、今は使われていません。

人工甘味料は砂糖よりも甘く、食品に使用する砂糖の量を抑えられる点が食品業界での利点です。個人的な利点はダイエットしていても甘いものを摂れるところでしょうか。また虫歯菌を活性化させないため、虫歯対策になるという利点もあります。

しかし、甘みに対する依存性や肝臓に対する負担、糖尿病発症への懸念など、人工甘味料には不安な点も多々あります。

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<犬がキシリトールを食べると>

犬の体内で、キシリトールは「糖分が入ってきた」と誤解させます。その結果インスリンが大量に放出されます。(自然な状態ではインスリンは膵臓から分泌されます。)その結果低血糖になり、肝臓障害を経てショック様にぐったりする結果になります。ブドウ糖1gとキシリトール1gを投与した場合の血中インスリン量を測定した実験では、キシリトールを投与された犬で6倍値のインスリン濃度であったことが知られています。そしてその結果、1時間もすると急激な血糖値の降下が見られました。低血糖症では虚脱(力が抜けてだらっとするような感じ、やる気がないを通り越したぐったりです)やけいれん発作(身体を横たえてガタガタ・ガクガク動く感じ、意識はありません)が見られます。筋肉のピリピリした振戦を「けいれんする」と言ってこられる飼い主さんがおられますが、本気のけいれんでは立っていられることはありません。

「キシリトールインスリン低血糖ぐったりけいれん」が犬のキシリトール中毒の概要です。

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<実はもう一つインスリンの害が>

インスリンは糖尿病のときに使われる治療薬として製造されていますが、実は糖尿病以外でも緊急時に使われることがあります。身体が酸性に傾いた場合に高カリウム血症になることがあります。カリウムは心臓や筋肉、神経などが活動するのに重要な役目を果たす電解質ですが、血中に高濃度のカリウムがあると不整脈を起こしやすく、危険レベルの不整脈が出ると突然心臓が機能を果たさなくなってしまうのです。そのため、血液中のカリウムを細胞内にもどすため、インスリンを投与するのです。グルコースインスリン療法(GI療法)と言われていますが、インスリンだけを投与したら血糖値も下がってしまうので、この時は同時にブドウ糖(グルコース)も投与します。(で、グルコースGとインスリンI療法です。)インスリンは血糖値だけでなく、カリウムの値も低下させるのです。これは体内から出るインスリンも同じ作用です。

低カリウム血症は筋肉をだらんとさせます。またカリウムは低すぎても不整脈を起こさせるため危険な状態です。

「キシリトールインスリン低カリウム血症ぐったり→けいれん」もキシリトール中毒で起こってきます。

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<犬の変化>

どのくらい食べたら危険なのかというのは、食べた分量と犬の体重によります。キシリトールガムといっても一粒に入っているキシリトールの量は製品によって違います。体重1kgの犬なら0.1g以上の摂取で中毒を起こす可能性があります。一粒の中に何gのキシリトールが含まれているのか、犬の体重は今どのくらいなのかで危険度が変わります。

キシリトールを食べて、おそらく30分から1時間までの間には低血糖になります。軽い低血糖は眠くなるくらいです。キシリトールを食べた事実を知っていなければおそらく、軽い低血糖状態であることには気がつかないかもしれません。犬がよたよた、ふらふらしたり、また嘔吐があったりすると、様子がおかしいことに気づくきっかけになります。さらにぐったりしたりけいれんしたりするのはひどい低血糖(や低カリウム血症)になったときです。

 

<どんな治療をするか>

低血糖にはブドウ糖の点滴注射です。はじめは濃度の濃い液を入れ、犬の反応を待ちます。それから静脈に負担がかからない程度の濃さになるように電解質液の中にブドウ糖を混合させ、ゆっくり点滴していきます。電解質液を使うのはカリウム補正にも好都合だからです。

目をパチパチさせ、意識が戻ってくると、ブドウ糖液を口から与えても飲み込むことが出来るようになります。この段階からは経口の肝保護薬も投与できます。

直後の血液検査で血糖値の他には異常がなくても、後から肝酵素値に異常が出てくることがあります。肝臓の状態が悪いときに血の止まりが悪くなることもあります。それは注射や採血をしたところが青あざになっていることで気づくかもしれません。食べた当日の処置が終わり、その後ふらふらすることがなくても、翌日にも血液検査で確認をしておきたいです。

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<虫歯予防?>

犬の歯科疾患といえば歯石の付着と歯周病で、虫歯は少ないです。キシリトールガムは人でも歯みがきの代用にはならないし、ましてや犬では毒であるばかりです。人が美味しそうにガムを噛んでいると犬もぱくっと味わいたくなるのでしょう。

キシリトールはお口の中でスッキリした感じが得られるのが他の糖類と異なるところらしいですが、ガムじゃなくて歯みがきをするのを犬にも見せ、犬の歯みがきを誘うようにしてもらえると良いんじゃないかなぁと思う次第です。

<おまけ>
食べてはいけない!といえばタマネギ中毒が有名なわけですが、腎臓に障害を起こす物質は身近にあります。レーズンはダルメシアンが大量摂取し急性腎障害を起こしてから一気に有名になりました。猫が百合の葉をかじったり百合の生けてある水盤の水を飲んでユリ中毒を起こすのも有名です。エチレングリコールも腎障害を起こす有名な薬品です。エチレングリコールは自動車の不凍液です。犬がこれを倒してこぼれると、甘いので舐め続けてしまいます。車庫で過ごす中型~大型の犬では要注意です。 今週木曜日はworld kidney day。愛犬愛猫の腎臓のことも思い出して守ってあげてください。
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シキミにご注意

すす払いというのは大きなお寺さんの行事のことかと思っていましたが、「すす払いの日」というのがありますね。一般のお家でも大掃除とは別に行なう、歳神様(としがみさま)をお迎えするための準備をする日になるのだそうです。この日はお仏壇やら神棚を中心に、お台所や玄関まわりをきれいにしておくのだとか。それが1213日。今週の木曜日です。

 神棚、仏壇、玄関はなんとなくわかる気がしますが、キッチンのお掃除はピンときません。
「キッチンじゃないの。台所。かまどですよ。火を使ったでしょう。そのね、すすを払うんです。それはね、そのまま厄を払うことなんです。きれいにしてお正月料理を作るんです。」
というので、なるほど、納得しました。すべてはお正月に向かうにあたっての決まりごとなんですね。

 そしてきれいにし終わったら、神棚には新しい榊(サカキ)を、お仏壇には樒(シキミ)をお供えするわけです。シキミはシキビとも言われています。地方によって、また宗派によってもシキミをお供えするご家庭とそうでないご家庭があるかと思いますが、シキミには毒があるので動物が近くにいるときには注意が必要です。
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神社でお供えするのはサカキです。

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ヒサカキの葉です。

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シキミの葉です。
似ているようで、葉の付き方や柔らかさに違いがあります。


<シキミには毒がある>

今日の本題。シキミは有毒ですので、犬や猫のいたずらにご注意ください。

シキミは葉、茎、花、根、実すべてに毒があります。なんと、シキミの実は「劇物及び毒物取締法」第二条に定義された劇物。「劇物一覧」のNo111に掲載されています。掲載されている劇物はみな化学物質で、植物は毒キノコすら載っていないのですから、シキミの実の威力たるやさぞかし強かろうというものです。

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新芽は薄緑で軟らかいです。


<シキミの葉>

シキミの葉の方は、仏花というか供花のコーナーで、(サカキやヒサカキの隣に)売られています。簡単に手に入ります。(地方によっては売られていないところもあると思います。)劇物一覧に載っているのは実だけですが、この植物全体に毒があるので、葉っぱといえども安心できません。

屋内飼育の犬猫が簡単に手に届く所に置いておくのは危険です。シキミの葉は、サカキよりも柔らかいです。特殊なニオイがあるので、猫がシャミシャミしてくるかどうかわかりませんが、いたずら好きな犬や猫、何でも知りたがりの興味津々な成長期の子ならなおさら、いたずらに走ってしまうかもしれません。なにせ、犬猫に注意を払いながら神棚やお仏壇のお掃除などできません。おそらく夢中になっているはずです。お供えするまでの間、いたずらされないような所に置いてください。

時々SNSで猫が神棚から顔を出している写真とか、お仏壇でお昼寝しているような写真を見受けます。こんな習慣のある猫だと、お仏壇にシキミをお供えすることそのものも心配になります。花瓶を倒し、シキミの樹液の入った水をこぼしてしまったあと、猫は必ず濡れた身体を舐めてしまうからです。日頃から神さまや仏さまのところに猫がお邪魔しないように躾けていただきたいです。

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一束ずつになって売られています。


<シキミの実>

シキミの実が市場に出回ることはありません。植物に関心のある方だとお寺の敷地とかお墓の周辺を散策していたら見つけるかもしれません。春には黄色の花が咲き、秋には実がなります。実がはじけると中から猛毒の種が飛び出してきます。ドングリの実より一回り小さいようですが、地面に落ちた実を散歩中の犬が遊んでいて誤飲すると命に関わる事態です。注意して散歩するように、というより、お寺やお墓のまわりに犬を連れて行かないことをおすすめします。

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中華料理に登場する八角。
星の形をしています。

<シキミの実・そっくりさん>

シキミの実は見たところお料理に使う「八角」(「スターアニス」と呼ぶこともあります)にそっくりです。中華料理のお皿に載っている「八角」を見て、有毒植物を勉強中の娘が勘違いしたくらいです。「八角」は乾燥させたものがスーパーの「香辛料」のコーナーで売られています。
「八角」は中国産のトウシキミの実で、無毒です。安心してクリスマス用のお料理や、中華風のお正月料理を作るのに利用してください。定番は豚の角煮でしょうか。

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お皿の右上に八角があります。

  さて、今年の日の並びのすごいところですが、クリスマス前が3連休なんですね。(当院はいつも通りの日・月休みで22日は診療しています。)気張ってお料理を作るには好都合かもしれません。すす払いの行事に参加するよりもクリスマスの献立を考える方が楽しいような気がしてなりません。

    

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犬のおやつ・ジャーキーは安全でしょうか?

わんこが大好きなおやつ、ジャーキーについて、お話ししようと思います。

 

愛犬家の皆さんはショップの犬具売り場もよく歩かれますね。首輪やリード、洋服、おもちゃなど、わくわくするのもがいっぱいです。そしてそこにはたくさんのおやつ類も並べられています。きれいな色のジャーキーが透明の袋から覗いて見えるのもありますし、見えなくても袋には照りがあって美味しそうな写真が印刷されています。カラフルな袋を手に取ると目に入ってくる文字は「野菜入り」、「無添加」、「手づくり」など、身体にも悪くなさそうな言葉です。
ささみジャーキーはとても人気があります。鶏ささみは低脂肪で高蛋白、健康に良い、と思われているからです。けれど人用に大量消費されるのはささみではありませんから、肉としては余ってくる部位、という見方もできます。

そんな人気のジャーキーですが、袋から出してそのままにしておいても虫が湧くことはありません。腐ってもきません。わんこが“はみはみ”した後、唾液で濡れたままにしておいてもカビが生えることもありません。すえた臭いがしてくることもなく、いつまでも犬が喜びそうな強いにおいを放っています。半生タイプのものだけではありません。硬いガムでも同じです。

 

色鮮やかでいいにおいがして、しかも腐らない。その秘密は添加物です。合成着色料や香料、酸化防止剤などが入っているために、こんな状態を保持できるというわけです。

このような添加物がたくさん入っているのです。

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私たちが食べたものは胃から腸で消化され、小さな分子になって腸の壁から吸収されます。吸収というのは血液中に入ることを言います。腸をめぐっていた血液はそのあとまとまって門脈という太い血管から肝臓に入ります。肝臓は化学工場とも言われています。必要な栄養素を血液中に回し、余剰の栄養は蓄えます。また毒物はここで解毒処理を受け、低毒素のものに変化し、排泄されます。常に栄養過多になっていると肝臓内で脂肪として蓄えられることになりますから、肝臓はフォアグラのように脂っぽくなります。いつもジャーキーなどの添加物を多く含んだ食品を摂取していると、常に肝細胞は解毒作業に忙しく、これが重なると疲弊してきます。肝臓が疲れていても初期は症状を出すことはありません。疲れやすいという症状を犬自身は出すことがありません。食欲が少々落ちるくらいです。それでも好物を出されればそれは食べるわけです。毎日一緒に暮らしていて微妙な変化に気がつくことはあまりないでしょう。健康なつもりで健康診断の血液検査を受けると肝酵素が上昇していることが分かる、そういうものです。

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さて、先日、米食品医薬局(FDA)はたくさんの犬猫が中国産のペットフードが原因で死亡した疑いがあると発表したニュースが報道されました。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131024-00000016-xinhua-cn

やっと、ここまで来た、というところです。

この前の流れもいくつかご紹介しておこうと思います。

http://miami.cbslocal.com/2012/06/20/toxic-treat-warning-for-dog-owners/

http://www.lifewithdogs.tv/2012/09/dog-owners-urged-to-be-wary-of-treats-from-china-2/

 
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424127887324880504578298130947100750

 

中国製だから危険、国産なら安全、ということはありません。ペットフードに関してはAAFCO栄養基準が世界標準になっていますが、これは強制ではなく、作っているメーカーが自主的に基準に合わせようとするもので、この基準に準拠していないペット用おやつはごまんとあります。ペットフード公正取引協議会もまた、フードメーカーが独自に作った団体ですから参加は自由なので、基準を守るも守らないもない世界です。また原産国表示は、原材料がどこのものであるのかではなく、どの国にある工場で作られたのかが表示されます。「完全無添加」という表示もペットフードに規制がかかっていないからこそ自由に使えるフレーズです。「野菜いり」もごく微量に入れてあっても「野菜入り」。その気配を緑色やオレンジ色の色素を加えれば十分に演出できるものです。

安心して与えられるおやつは手づくりしかありません。それも目を凝らして材料を吟味しなければいけません。手軽さ、安さは安全とは対極にあるもの。あなたの愛情を間違った形で大事な家族に向けると失敗します。

 

 

長くなりましたが、今日はこのへんでおしまいです。




追記

日本でも動き出しましたね。

http://mainichi.jp/select/news/20131121k0000e040201000c.html

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身近な毒物・あじさいと青梅

初夏です。アジサイの花も盛り。きれいですね。

 

さて、実は、こんなきれいなアジサイには毒があります。

 

アジサイの葉は夏の水菓子、くず粉であんこを固めた水饅頭の下に敷くのに使われますね。いやはや、ほんとにこれはおいしいですね。吉野に旅行に行ったときの味、忘れられません。吉野葛はちょっと違いますね。

 

話が脱線しすぎました。アジサイです。

このようにおいしいお菓子を敷いたアジサイ。甘い味が残っていると、愛犬はぺろぺろしながらしまいに噛み噛みします。これが危険なのです。

 

きれいに咲いた鉢物、また切花にして花瓶に生けたアジサイ。どちらもやんちゃで興味津々、遊びたがりの犬や猫にとってはおもちゃのかわりになります。これも危険であることに間違いありません。 

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アジサイの毒は青酸配糖体です。これは分解されるとシアン化水素(青酸)が発生します。普段は酸素と結合するヘモグロビンですが、シアンが来るとこちらと優先的に結びついてしまうため、身体に酸素が届かなくなってしまいます。

 

もうひとつ、青酸毒のある身近な植物があります。青梅です。熟す前の青梅。風の強い日に梅の木からぱらぱら落ちて地面を転がります。ころころしてるので、屋外飼育の犬にとっては特別に面白いおもちゃ、ということになります。アジサイと同じようにシアン化合物による毒性があります。

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青酸、と聞くとすぐに猛毒な「青酸カリ」を想像するだろうと思います。テレビで見るしか知りませんが、微量で即死、という怖いイメ-ジがあります。

 

ここで、紹介したアジサイや青梅。もしかしたら「えっ!うちの子、この間遊んでたけど、大丈夫かしら!?」と心配されるかもしれませんね。どちらに含まれるものの、そんなに大量ではありません。だから1回くらいかじったところで摂取量は知れています。 

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とにかく、毎日習慣になって遊び、いくつも食べたり、飲み込んだりするといけないのです。遊んでいる徴候が見られたら、屋内のものはどかす、屋外で梅の木の下に犬舎がある場合は場所をずらすなど、配慮が必要です。

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食べてはいけない食品・その2

食べてはいけない、2回目です。すぐに命の危険はありませんが、おすすめではないものを挙げておきます。沢山食べなければ大丈夫、ですが、偏食になると、初めはそのつもりではなくてもそれしか食べなくなってしまうことも考えられます。主食のドライフードに添加する場合も、バランスよく、彩りは少量だけ、いろいろな種類から、というのがよいと思います。なお、アレルギーのある犬猫ではこの限りではありません。

 

(続きの番号になっています。)

 

7、アワビ等の貝類

 アワビ、トコブシ、サザエ、とり貝などは、主に猫で光線過敏症を起こす危険があります。耳の先端部分の皮膚炎から、壊死してしまうことがあります。昔、おばあちゃんが「アワビを食べると耳が腐る」といっていたのはこのことだったんですね。

 

8、スルメ

 スルメは、消化が悪く、激しい下痢をおこします。脱水症状がひどいためにぐったりしてしまうこともあります。おばあちゃんが「イカを食べると腰を抜かす」といっていたのがこれですね。

 

9、骨

 鶏の骨、鯛の骨など、硬いものは食道や胃、腸に刺さってしまいます。残り物をざっとあげるのは危険です。

 

10、コーヒー、コーラ

 砂糖やミルクを入れたコーヒー、甘いコーラを好んで舐める犬がいます。これらにはカフェインが含まれています。心臓ドキドキ効果があります。犬が喜んでも与えてはいけません。

 

11、貝類、軟体類、甲殻類

 あさり、はまぐり、しじみなどの貝類や、いか、たこなどの軟体類、海老、かにといった甲殻類は、猫が好んで食べる海の幸でしょう。しかし、消化が悪く、嘔吐や下痢のもとです。また、ビタミンB1を分解する酵素を含むため、これらばっかりの偏食にするとビタミンB1欠乏症になってしまいます。どうしても与える場合は程ほどにして下さい。もちろん、与えないのが一番です。

 

12、青魚

 アジ、サバ、イワシなどの青魚は、これも偏食に陥りやすい海の幸です。これらばかりを食べているとビタミンEが不足してしまいます。魚に含まれるEPAやDHAは脳の働きを活性化し、若返りに良いし、皮膚炎や、腫瘍のできた犬猫にもとてもよいことが分かっています。しかし、その一方で、不飽和脂肪酸が多いことから皮下脂肪や腹腔内脂肪が酸化して黄色く変色する「黄色脂肪症(イエローファット)」になってしまいます。与える量は程ほどにして下さい。

 

13、生卵

 生の卵の白身は、ビタミンBの仲間であるビオチン欠乏を起こすことがあります。

 

14、レバー

 レバーには栄養があって、貧血のときなどに良いプラスの食品、というイメージがありますね。しかし食べ過ぎるとビタミンA過剰症になってしまいます。

 

15、豆類

 ピーナツ、枝豆、大豆などの豆類は消化が悪く、食べたものがそのまま便に出てきてしまうこともあります。また、アレルギーのもとになる場合もあります。注意して下さい。

 

16、イモ類、こんにゃく、おからなど

 繊維分の多いこれらの食品は便秘や下痢、嘔吐を起こすことがあります。

 

17、野菜類

 とうもろこしは消化の悪い食品です。
 ほうれん草はシュウ酸が多いため、尿石の心配が出てきます。

 

18、牛乳

 すべての個体が乳頭を分解できる消化酵素を持っているわけではありません。それらの動物では牛乳を飲むと下痢をすることになります。栄養が高いからと乳児期や高齢期に水の代わりに与えるのはおすすめできません。

 

19、煮干、海苔、鰹節など

 猫ではこれらの食品に沢山含まれているマグネシウムがもとで尿石が作られることがあります。大好きな食品群でしょうが、程ほどに。また、既に過去に「FLUTD(猫の泌尿器症候群)」にかかったことがあるようでしたら、絶対に与えないようにして下さい。

 

20、ミネラルウオーター

 ミネラル分を多く含む水は尿石を作りやすくします。硬度の高いものはおすすめできません。

 

21、そのほか

 猫がドッグフードを食べると、タウリンなど不足する栄養素が出てきます。

 犬がキャットフードを食べる場合、高たんぱく質なため、腎臓病の犬には不向きです。

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プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

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