<進行性脊髄軟化症のこと>
「進行性脊髄軟化症」と呼ばれている病気のことは、どうしてもわかっていただかないといけない病気です。胸腰部椎間板ヘルニアを発症した犬の約3%から6%に発症するといわれています。
この病気の原因は不明です。重度の脊髄損傷に続いて進行性の麻痺がおこります。悪化の進行はそのまま進み、治すことはできません。ほとんどの場合、2日から4日くらいで死亡してしまいます。
<軟化症?>
身体のすべての組織は酸素や栄養を血液から供給されています。脊髄にも栄養を送るための血管が通っています。椎間板の突出により、脊髄を通る重要な血管が閉鎖されたり、破裂したりして、栄養が届かなくなると、脊髄はすぐに壊死してしまいます。壊死した組織はたんぱく分解酵素により融解し、液状になります。これが軟化症です。
椎間板ヘルニアのグレードⅤでは高率で軟化症を併発する可能性があります。
<病気の進行>
はじめは後ろの足だけの麻痺だったのが、前足の方への麻痺が及び、次いでお腹で呼吸をするような苦しい状態になります。前足もぴん、と伸ばした姿勢になり、目の瞳孔も左右の大きさが違ってきます。これを発症すると、どんな治療を行っても死亡してしまいます。外科治療も適応ではありませんし、適切な保存療法もありません。
とても残念なことなのですが、椎間板ヘルニアにはこのような状態が併発することがあります。
それから、実は椎間板ヘルニアではなかった!というそっくりさんの病気もあります。
<線維軟骨塞栓症>
「線維軟骨塞栓症」という病気で「脊髄梗塞」と呼ばれることもあります。
急に発症し、症状は椎間板ヘルニアによく似ていて、間違えられることがあります。この病気は「麻痺はあるのに痛くない」点が椎間板ヘルニアと異なるところです。そのままにしておいても進行しません。麻痺は片側だけのことが多いようです。
ミニチュアシュナウザーや、アメリカンコッカスパニエル、イングリッシュコッカスパニエル、ヨークシャテリアに多く、診断はMRIによります。外科療法は適応ではなく、保存療法で治癒可能です。またケージレストなどの運動制限はしなくても良く、むしろ、積極的にリハビリを行った方が良い病気です。
2週間から3週間の経過で回復することが多いようです。
重ーぃお話を最後に、このシリーズを終了するのはすごくいやなので、逆のほうの病気を最後に付け加えておきました。
さて、さまざまな方面で、難病に対する研究はすすめられています。神経を復活させることはまるで奇跡が起こったように思える時代もありました。
現在、保存療法でも期待の新薬はありますし、また再生獣医療の分野でも、脊髄損傷は大きな皮膚損傷と並んで期待されているところです。
というところで、椎間板ヘルニアのお話、今回で終了です。
保存方法で回復できるのはどの程度の状態までなのか、どのくらい悪化していたら外科療法を選択するべきなのかについて興味のあるところだと思います。
<治療による回復・グレードにより差が出ます>
一般に言われているグレード別回復率、改善率は下の様になります。これは当院の治療成績ではありません。
グレード | 主な症状 | 内科治療% | 外科治療% |
Ⅰ | 痛みだけ・麻痺なし | 90~100 | 90~100 |
Ⅱ | 軽い麻痺・よろよろ歩行 | 85~100 | 95~100 |
Ⅲ | 麻痺・自力で歩けない | 85 | 90~95 |
Ⅳ | 麻痺・自力で排尿できない | 50~80 | 90 |
Ⅴ | 強くつねっても痛くない | <5 | 6~60 |
こうしてみると内科療法でも運良く成功すれば回復率はかなりあることになります。
<どんな治療を選んだらいい?>
一般的にどちらを選ぶと良いのだろうか、というのはグレードごとに異なります。
①グレードⅠやグレードⅡ
ふらつきがわずかであれば保存療法が選択されます。薬もその症状によってステロイドまたはNSAIDsが選ばれます。
②グレードⅡやグレードⅢ
重度のふらつきがあるとか、歩けないような場合でも、保存療法で改善することも少なくありません。もし、きっちり歩けるようにしてやりたいと希望すれば、この段階でも外科手術は考慮されます。
③グレードⅢやグレードⅣ
自力で起立することが困難な場合、これは分かれ道になります。発症からどのくらい経過しているのかや、年齢的な問題、また経済的な問題なども加味しますが、CRやMRI所見などから外科療法を選択するべきかどうかを決断しなければいけません。また、はじめに保存療法を選ばれた場合でも、改善が見られないような場合は再度、外科治療への道を考えた方が良いかもしれません。
④グレードⅤ
すでに10日から14日以上経過してしまっている場合は、残念ながら外科療法を行っても改善することはないかもしれません。
以前は48時間経過しているかどうかで、判断していたのですが、今はこの48時間の縛りが無くなってきています。MRIの検査を行ったときに炎症や浮腫がないのであれば積極的に手術をするように働きかけている先生もいらっしゃいます。
<外科療法を選ぶべきポイントのまとめ>
①グレードⅠでも、何度も再発を繰り返している場合は検討してみてはいかがでしょうか。
②グレードⅡやⅢで、重度のふらつきがあるときも、保存療法で改善が可能かもしれませんが、より高度な回復を望まれる場合は外科療法の可能性にかけるべきかもしれません。
③グレードⅣ以上で、ひどい麻痺があれば外科療法がおすすめです。
④グレードⅤでも、MRI検査で炎症や浮腫がなければ、外科療法を行うと再び歩けるようになる可能性があります。保存療法ではまずこの状態のままです。
だいたい以上のようなところが保存療法をとるべきか、外科療法をとるべきかの分かれ目かと思います。
追記
外科手術を行うためには、手術する場所を特定するためにどうしてもこれらの検査が必要です。残念ながら当院にはCRやMRIなどの最新機器は整っておりません。手術は脱出した椎間板をキュレットと呼ばれる小さな耳かきのような器具を用いて掻き取る手術です。脊椎や脊髄を扱う手術は難易度が高く、ちょっとしたミスが命取りになる手術です。当院では専門病院をご紹介し、手術は経験豊富な先生に委ねております。
椎間板ヘルニアについてのお話、3回目。今日は内科的な治療についてお話しします。
1回目のお話しでしたように、椎間板ヘルニアは外科系の病気ですが、外科的な治療法をのぞいたら他に治療法がないのかというとそうではありません。外科療法のほかに、保存療法があります。疼痛がみられるだけで機能障害がほとんどみられない状態のときや、機能障害があってもその程度が軽いものは外科治療よりも保存療法が選択されることが多いです。
保存療法には①ケージレスト、②お薬による治療、③コルセットを装着すること、④リハビリテーション、があります。
<①ケージレスト>
ケージレスト、というのは単に犬舎の中に閉じ込めておけばよい、というものではなくて、絶対安静を意味します。トイレ、食事以外は動かしませんし、歩かせません。一般状態や麻痺の程度を悪化させないようにするのを目的にしています。部屋の広さは、長いほうが身体の長さ(頭から尻尾の付け根までの長さ)の1.5倍くらいの長さにしておきます。敷き物ですが、柔らかすぎる素材ですと身体が沈んでしまうので好ましくありません。硬すぎず、柔らかすぎずの敷物を用意していただき、その場で排尿してしまっても大丈夫なようにその上にペットシーツをずれないように敷いてください。ここに背中を少し丸めて、横に寝かせます。この寝方が背骨に一番負担が少ない寝方です。犬によっては好みの寝方があり、おすすめの寝方をしてくれないこともあります。無理にこの体勢にしようとすると変な力が加わりますから、好みでないようでしたら止めてください。
(椎間板ヘルニアのほか、椎体の奇形疾患、脊柱に安定性のある疾患でもこのケージレストは用いられます。線維軟骨塞栓症や変性性脊髄炎という診断がついた場合は、早期のうちからリハビリすることが望ましいので、ケージレストは行いません。)
椎間板ヘルニアでグレードⅠと診断された場合で1~2週間です。ちょっと治療をすると、痛がらないし普通に歩けるようになるので、早期にケージレストを中止してしまいがちですが、急性期の炎症や腫れ、圧迫が周りの組織に広がらないようにするため、安静にすることはとても大事な治療法です。ご協力をお願いします。
これに続いてサークルレストに入ります。あまり聞きなれない言葉かもしれません。例えばミニダックスフントであれば畳1~2帖程度の広さのところで過ごさせます。平らでアップダウンの無い生活です。ケージレスト期間が過ぎたからといって、いきなり元通りの運動ができるような環境に置くのはいけません。
ケージレストは私たちで言えばベッドの上だけの生活です。排泄したいとき看護婦さんを呼ぶレベルです。続くサークルレストは個室で動くのは許可。まだ廊下を歩いてあっちまで行くのはだめです~の段階です。この時期を過ぎてOKが出れば院内をリハビリがてら歩く、そしてお家へという雰囲気です。ケージレストを「リビングルーム内だけ移動してもいい」くらいの広さで解釈している飼い主さんは多いです。でももっと厳しい制限です。
<②薬剤療法>
主に使われるお薬を紹介します。
ステロイド剤です。これは急性期の炎症をしずめ、激しい痛みを和らげます。活性酸素などのフリーラジカル産生を抑える効果もあります。炎症や浮腫の激しい場合に特に有効ですが、長期にわたって使用することはありません。慢性化し、運動機能を回復させようという時期には効果的ではないからです。
非ステロイド系消炎鎮痛剤も使われます。ステロイドとは別の系統のお薬です。炎症を抑え、痛みを和らげます。近年のCOX2高選択性NSAIDsは特に疼痛緩和に優れているお薬です。
ビタミンB製剤もよく使われます。ビタミンB群は神経の代謝や再生に関係しています。椎間板ヘルニアだけでなく、多くの神経に関係する病気に広く使われるお薬です。筋肉の緊張もとれます。
抗酸化剤も使われることがあります。フリーラジカルの産生を抑え、二次的に脊髄が傷つくのを予防したり抑制したりする目的で使われます。こちらはほとんどがサプリメントの形になっています。
<③コルセットの装着>
これは主に頚部の椎間板ヘルニアのときに使われます。首を固定し、動きを制御するためのものです。軽い素材でネックに円筒状に巻きます。
むちうち症の人が巻くものに似ています。
<④リハビリテーション>
リハビリテーションは術後だけでなく、薬剤療法を行ったあとにも補助療法に取り上げられる方法です。
安定にしておかなければいけない時期を過ぎたら積極的に始めます。
後ろ足の麻痺があったような場合でもふらふらながら歩くこと、目指すのは「脊髄歩行」といわれる歩行です。前足をぐんぐん動かすにつられて後ろ足も動き始めるようにするのです。もともとは脳からの指令で足を動かしていたわけですが、麻痺後は「脊髄反射」という形で歩行させます。リハビリのいかんによっては重度の麻痺であっても歩行を回復させることができます。
ストレッチやマッサージなどで筋力を低下させないようにします。
小型犬であれば、子供用のビニールプールに水をはり、少し身体を支えながらぷかぷか水中を歩かせるのもご家庭でできます。水中ウォーキングは効果の高いリハビリです。
今日は椎間板ヘルニアの保存療法についてお話ししました。次回に続きます。
今日は症状と、症状からの分類(グレード分け)についてお話しします。
<初期症状を見逃さないようにするのが大切>
まずは初期症状からです。ここは大変重要です。なぜなら、この段階で「オカシイ!」と察知して病院に連れてきていただきたいからです。このはじめのサインをぜひとも見逃さないでください。
椎間板ヘルニアは大きく分けて二つの場所で起こりやすくなっています。一つは皆さんがよくご存知の胸から腰にかけての部分です。もうひとつは頚部で、発現する症状はちょっと違っています。
<胸腰部椎間板ヘルニアの初期症状>
腰が左右に揺れてよたよた歩く。
背中を丸めて歩く。
元気がなく首をうなだれて歩く。
ひとりで遊んでいる途中で、突然キャンと鳴く。
身体を撫でたとき、ぴたっと動きを止める。またはキャンと鳴く。
抱こうとするとキャンと鳴く。または唸って怒る。
散歩の途中でうずくまる。動かなくなる。
ソファの上り下りができなくなる。
階段の上り下りができなくなる。
階段まで歩いてきて動きを止める。
ジャンプしてせがんでいた行動をとらなくなる。
身体を丸めて小刻みに震える。
ケージまたは犬舎から出てこない。
。。。。などです。
<頚部椎間板ヘルニアの初期症状>
首をうなだれて歩く。
背中を丸めて歩く。
頭を上にあげられない。
上目づかいに見る。
亀のように首をすくめ動かない。
散歩中にリードを引くと痛がる。
首周りを触るとキャンとなく。または唸って怒る。
。。。。などです。
以上のような症状はすべてグレードⅠです。グレードは症状が軽い方がⅠで、一番重いのがⅣになります。
<グレードⅠの臨床兆候まとめ>
運動をきらいます。
階段の上り下りをためらいます。
抱っこしようとすると鳴いたり怒ったりします。
じっと身体を硬くしています。
★これらは「痛み」による症状で、まだ「麻痺」はありません。
<グレードⅡの臨床兆候>
「痛み」のほかに「麻痺」が出てきます。
後ろ足が弱くなり、なんとか立つことはできますが歩きだすことができません。
ふらふらしていたり、後ろの足をずりながら歩くこともあります。
足を裏返して立っていても元に戻すことができません。直せません。
★「不全麻痺」と呼んでいる症状です。
★かろうじて「歩行は可能」ですが、「疼痛」は繰り返し起こっています。
<グレードⅢの臨床兆候>
後ろ足を自分で動かすことができません。
移動する場合も、前足だけで下半身を引きずって動きます。
皮膚の感覚はあります。
自分で排尿しますが、排尿したところから動かない場合もあります。
ほとんどの時間を座ったまま過ごします。
後ろ足に力を入れて立ち上がることができません。
★「重度の不全麻痺」です。
★「歩行も不能」ですし、「起立も不能」です。
<グレードⅣの臨床兆候>
皮膚の感覚も無くなります。
強い痛みは感じます。
歩き方はグレードⅢに同じです。
自分で排尿することができません。
膀胱に尿が溜まった状態です。
お腹に力を入れたり、身体を動かしたりしたときに尿が漏れて出てくることがあります。
★「完全麻痺」です。
★「自力で排尿できない」のが特徴的です。
<グレードⅤの臨床兆候>
痛みの感覚が全くありません。
強くつねったり金属の器具ではさんでも痛みを感じません。
動けない様子はグレードⅢやⅣに同じです。
排尿ができないのもグレードⅤに同じです。
★「深部痛覚のない完全麻痺」で、最も重篤な状態です。
朝起きたら高グレードの状態になっていることに気がついた、という場合もあるかもしれませんが、初期の「ちょっとおかしいぞ」を「このくらいなら大丈夫」と放置してしまっていると徐々に大変なことになってしまいます。
以上のような症状が見られたら、できるだけ早く来院ください。
今日のお話はここまでです。症状についてお話ししました。
脊椎(せきつい)や脊髄(せきずい)に問題をおこす病気についてお話します。
「脊椎や脊髄に問題をおこす病気」というと難しそうな感じがしますが、平たく言うと「背骨(せぼね)と背骨の中を走る神経の病気」です。
はじめは最も頻繁にみられる「椎間板ヘルニア」を中心にお話します。
<背骨と神経>
背骨の中を通る神経、脊髄は脳から繋がっていて、身体を動かすことだけでなく、痛いとか痒い、熱い、冷たいなどの感覚を脳に伝える働きもしています。また神経は四肢だけでなく、内臓の方にも分布しています。例えば腰に近いほうの神経は、膀胱や肛門部にも繋がっていて、意識して尿や便をためたり出したりすることができます。随意コントロールです。
椎骨はたくさんあって、首の部分から順に頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾椎とつながっています。これらの骨自体の問題や椎骨と椎骨の間にある椎間板の問題が起こると、椎骨の中を通過する神経や椎骨の間から出ている神経にも問題をおこします。
<治療は手術だけじゃない>
狂犬病の集合注射会場で「椎間板ヘルニアという診断を受けたんだけど、手術はお金がかかるし、治療を諦めてしまった」というお話を聞きしました。とても残念に思いました。椎間板ヘルニアは、ただ単に歩けなくなるだけでなく、下半身の麻痺によって排便や排尿にも支障をきたします。これは愛犬のQOLを低下させるだけでなく、二次的に別の病気を発症させますし、一緒に暮らす家族にもさまざまな負担をかけることになります。治療方法は外科手術だけに限られたものではありません。内科療法でも反応する場合もあります。簡単にあきらめないで欲しいと思いました。
<ぎっくり腰?>
「椎間板ヘルニア」はわりと知名度の高い病名です。先生によっては初期の、軽い症状があるだけの場合、あまり飼い主さんを驚かさないように「ギックリ腰」というようにぼかしてお伝えされていることがあるかもしれません。しかし、椎間板ヘルニアのⅠ型(ハンセンⅠ型)は、そもそも生まれつき「軟骨異栄養症」の素因(遺伝子)をもって生まれてきた犬種(軟骨異栄養犬種)で発症しやすくなっているため、二度、三度と違う部位でも発症することが多いため、単純に「ギックリ腰」では片付けられない病気です。
<軟骨異栄養犬種>
軟骨異栄養犬種にはどんな犬が入るのかといいますと、ミニチュアダックス、ウェルシュコーギー、フレンチブルドッグ、トイプードル、シーズー、パピヨン、チワワ、ヨークシャーテリア、ビーグル、ペキニーズ、ラサアプソ、コッカスパニエル、パグ、バセットハウンド、ポメラニアン、キャバリアキングチャールス、ジャックラッセルなどです。もう、日本にいる人気犬種のほとんどといってもいいくらいです。ことにミニダックスは40%~50%でこの発症しやすい遺伝子を持つとも言われていて、再発率も非常に高くなっています。
軟骨異栄養症について、補足しておきます。
骨が成長するのは骨の端にある成長軟骨の部分です。ここにある軟骨細胞が成長ホルモンその他の影響により細胞分裂を繰り返して増え、増殖した軟骨細胞が成熟して骨に変化します。この部分がうまく骨になれないのが軟骨異栄養症です。
<骨の成長>
骨が一番成長する時期は生後6カ月前後から2歳ころになるのですが、実はすでにこの時期から椎間板の変性は始まっていて、椎間板ヘルニアはまだ若い2歳から7歳のころに発症のピークを迎えると言われています。椎間板は椎骨と椎骨の間にあって、クッションの役割をしているわけですが、この椎間板が水分を失い弾力性を失ってしまうので、衝撃を吸収することができなくなってしまうのです。
ちなみに軟骨が存在する部位は椎間板だけではありません。四肢の骨でも異常が発生します。後ろ足、すねの骨の内側の成長が止まり外側だけ成長すると骨は大きく彎曲してしまいます。これがダックスに多い「踁骨異形成症」です。
今日は椎間板ヘルニアの概要をお話ししました。次回に続きます。