猫のコミュニケーション

 今日は猫さんのコミュニケーションについてお話しようと思います。

 

猫は主に嗅覚に頼ったコミュニケーションをとっています。猫の嗅球の神経細胞は人よりもたくさんあります。「マタタビ」や「キャットニップ」の匂いにはとても敏感に反応しますね。それから皮脂腺や汗腺、粘液腺からの分泌物(フェロモン)も鋤鼻器(じょびき)を通じて感じています。

 

動きとしてはどのようなコミュニケーションをとるかというと、猫同士はまずお顔をつき合わせて匂いをかぎ、それからお尻のほうの匂いをかぐ、という行動をとります。対人間はどうかというと、寄って来て匂いをかいでそれから顔(頬)をこすり付けます。マーキングです。これが「おれ、おまえのこと、しってるぞ」という猫語になります。自分の匂いを「認知した人」に移すことでもあり、これによって猫は安心します。 



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マーキングコミュニケーションはこのような猫の「すりすり行動」のほかにもあります。

よく知られているのが尿マーキング。スプレー行為です。ほんのちょっとの尿を、尻尾を細かく震わせながら垂直面に対し霧状に吹き付ける、あれです。垂直な壁面にだけ行うように思われがちですが、実は水平面(床)にも行うことがあり、これも尿マーキングです。少量の尿を通常の姿勢で排尿します。前足で「かきかき」して隠そうとはしません。

爪とぎもマーキングであることは以前お話しました。指の間からの分泌物をこすりつける行為で、これはテリトリーを示すことにもなります。また「かきかき」する動きは視覚的にも「ここはこれのところ」という主張を表しています。

さらに、便マーキングもあります。はっ!こんなところにっ!と驚くくらい目立つところに排便し、それを隠すようなことはしません。テリトリー誇示行為です。

不安があるとこれらの行為がエスカレートします。「ここはおれのところだ!」を強く示し、テリトリー内に新たな猫や人が入るのをけん制することで、安心しようとします。

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フェロモンによるコミュニケーションがあります。

フェロモンが分泌されるのはこんなところ。
頬、顎の下、四肢の先(爪の間)、背中、会陰部などです。
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フェロモンは動物種に特異的なものです。種の間の求愛行動、性行動、育仔行動などのコミュニケーションに使われるのはご存知のことと思います。でもそれだけではなくて、一個体としての猫、そのものの情動コントロールにもフェロモンは関係しています。自分の匂いがあると安心する、ということですね。使い慣れた毛布に顔を埋めて、自分のだなぁ、と思いほっとする、あの感じだと思います。鋤鼻器(じょびき)からこの匂いが検知され、大脳に情報が伝わり、情動の変化がもたらされます。

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猫が問題行動をおこすとき、それは何か不安なことがあるからです。猫は社会化が充分ではない生き物で、どちらかというと単独行動を好みます。そして束縛されるのが嫌いで、食べ物の嗜好にも偏りもみられがちで、人見知りでコミュニケーションが苦手。でも好きになったらとことん大好き、それが猫です。猫を正しく理解してあげてくださいね。

 
こちらもどうぞ。

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