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学会のお話

 

「学会のためお休み」というのが多い当院の特別休診日ですが、参加した後のご報告をしていないから、疑われちゃったりしていないかな?
。。。というところで、今回は病気のお話じゃなくて、ちょっと休憩モードで学会のお話です。

 

小動物の動物病院の繁忙期は、狂犬病予防シーズンの4、5、6月。たいていの学会はこの時期を避けて開催されます。つまり、この時期以外ならいつでも、あちらこちらで開かれています。またこのシーズン中でも、勉強会は開催されています。オール全科なのが獣医さんではありますが、どの先生も興味のある分野や強化したい分野があって、卒業して何年か経つとだいたい参加傾向が決まってくるものです。もちろん引っ込み思案で学会は得意じゃ無い、という先生もおられます。ウェブ配信のセミナーも昨今できてきましたので、アクティブな私にとっても出不精モードのときには有り難いことです。


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新年度の始まりはここからです。
腫瘍学の雑誌の表紙はオシャレです。
  

さて、シーズン始まりは6月半ば、大宮で開催される「獣医麻酔外科学会」です。今年は6月の土曜日に急遽お休みにさせていただいてご迷惑をおかけしました。この学会では「獣医循環器学会」「獣医画像診断学会」「獣医内視鏡外科学会」が同時開催されます。獣医循環器学会はすでにもう100回を超える開催です。普段聴くことができない専門の先生からの教育講演を受講したり、今話題の○○病のことについて日本のトップの先生方が語り合う「僕はこうしていますよ」から「こう感じています」の話は翌日からの診療にすぐに役に立つお話です。そのほか若手の頑張っておられる先生たちが困難極まる病気の犬や猫に対して「こんな風にやってみたらうまくいきました」というような発表も伺うことができます。「それそれ、体験したことがある~、私もそうすれば良かったかもしれない~」の反省もあります。ただ単に、「すごいわぁ~、がんばってるなぁ~」なんてお口ぽかーんとしながら聴き、「いよいよ次はこんなことができるようになるのね」の最新研究情報なども入手することができます。ここは真剣に聴けば聴くほど、脳にしわが増え、重たくなりそうな学会です。


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通称「ねこ学会」
かわいい猫たちが迎えてくれます。

   

皆さんには「学会で~」と言っちゃっていますが、実は正式には学会ではなくてお勉強会というのもあります。6月最終週に開催されるのは、私たちは「ねこ学会」と言ってはいますが、「ねこの集会」というのが本当の開催名です。「猫は小さい犬なんかじゃない!」「猫には猫独特の病気がある!」「そもそも猫は猫として生まれ猫として生きているんだから!」というところを基本にして、いわゆる「猫の医学」を学ぶ集まりです。ここでは獣医師も動物看護士も隣同士の席で学びます。国際的にはISFMの組織がありますが、日本でもJSFMの組織が立ち上げられ、今年で開催が5回目になりました。


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いつも横浜で開かれる大きな学会です。
新幹線の中で予習と復習をしながら。
  

大きな学会は金曜日から土曜日、日曜日にかけて、会場も広いところででどかん!とまとめて行われるので、聴きたいセミナーが二つ三つかぶってしまうことがあります。テレビみたいに裏で録画できないわけですけれど、開催終了後、すべてのセミナーをまとめたDVDが、これまたどかん!という値段で販売されます。のべ数十時間。買ってもきっと開かなそうな気がするので「今だけ、本番!聞き漏らしませんぞ!」の気持ちで集中して学びます。

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地区ごとに出向いてくれる勉強会。
夜間が多いですが、昼間の開催はウレシイです。

  

それから以前に比べると勉強会を主催している団体も増えていまして、シリーズではありますが、毎日では無く月に1回、夜8時ころから開催されるものもあります。近くでは名古屋で開かれます。翌日が休診日ならまだしも、週半ばで診察日が3日も控えていると終了が11時、帰宅すると午前さまになるセミナーは健康上の理由で不参加になっています。


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ねこ学会のお土産。
診察中にじゃれてくれる猫さんありがとう。


学会でも勉強会でも、企業展示というのがあります。協賛してくださる企業さんのお力で、私たちの参加費も幾分かは助けられています。(それでもおサイフには冷気が吹き抜けていきますが~)休憩時間に企業さんの展示ブースをうろうろするのはお祭りのとき、縁日の屋台をのぞき込みながらそぞろ歩く感じに似ています。たとえば「麻酔外科学会」では主に高価な診断機器や麻酔後のリカバリールームになる犬舎などハイテク揃いのお店が並びます。外科器具は自分の手のひらになじむものを探したいので、直に触れることができる学会はありがたいです。書籍の販売もあります。新刊のあの本、気になっていたあの本、ぱらぱらめくって中身を確かめてから購入できます。購入しそびれてしまったあの雑誌のバックナンバーなんかもお願いすることができます。書籍は後日病院に届けていただくことになっています。重たいですものね。

一方、「猫の集会」などでは企業ブースも趣が違います。最初の休憩時間に駆け込みします。ここでは、普段手に入れることが難しい手作りの「ねこのおもちゃ」が並ぶのです。気に入ったものを選びたい!売り切れになっちゃう前に!の心理です。自分使いのねこグッズもいっしょにゲットです。「学会に行ってそれ?」っていうお土産を持ち帰ります。診察室で得意そうに猫のおもちゃをぴらぴらさせていたり、わんこのおやつが変わっていたりするときが、「アタラシモン」を仕入れてきたときです。そのほか、薬屋さんや検査関係の会社さんも参加されています。中部地区担当だった方が関東の担当になっていて、「お久しぶり~」「元気にしておられました~?」なんていう再会があるのもうれしいことです。新情報をいただいたり、お試しのフードをいただいたり、企業ブースも実りのある場所です。


 

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CATVOCATEの認定証をいただきました。
獣医師会の生涯研修の修了証や認定証と同様、
いただけるものがあると励むタイプです。

今月末も変則のお休みにさせていただいております。
明日の月曜日は診療、火曜日が休診です。すみません。

今回は大阪と東京の2つの会場で、3日連続で開催されるスペシャリストのための国際セミナーです。日程の調整が難しく、火曜日のみ受講することにしました。JAHAのセミナーは中身が濃く、通常は朝から夕方まで、3日間、合計18時間を同じテーマを学びます。90分1コマの大学の講義だと12講座分です。途中、うっぷしてしまわれる先生もちらほら見受けられるほどのハードさです。眠気覚ましの濃いコーヒーと、脳に栄養を与えるチョコレートを机の上に置いて受講です。先に送られてくる資料に目を通すつもりですが、ときには、新幹線の中で読む泥縄式予習になります。スペシャリストの先生はセミナーに関連した質問も、少々逸れているような質問でも丁寧に答えてくださいます。日々の診療で「こうしちゃいけないのかなぁ」など迷ったことをまとめて質問票に書けるように頭でまとめていきます。講師の先生は海外からお招きすることの方が多く、微妙な言い回しのこともありますが、通訳の先生が非常に上手で、わかりやすいのです。そんなこともJAHAのセミナーを気に入ってずーっと参加させてもらっている理由です。


今後ですが、8月のお休みには腎泌尿器学会があります。発足当時は各大学で持ち回り、学内で開催されていました。キリ番になる年はおしゃれな場所で開催されましたが、もっぱら都内の貸し会議室的な場所での開催で、お祭り的要素がみじんも感じられない、堅実な学会です。

8月の最終週は中部地区の学会もあります。北陸3県をふくめた中部地区8県が持ち回りで開催してい

ますが、今年は長野県での開催です。さらに9月には大きな大会、アジア小動物獣医師会連合会FASAVA-TOKYOが開かれることになっています。まとまってお休みをいただくことになると思います。これまで同様ご理解を賜わり、お休み前後の来院にご協力いただけますと幸いです。

 

 


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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

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