世界獣医デー

 木々の色がもえぎ色から若葉色にすっかり変わってきました。

今週はいつもより1日早く、土曜日のブログ更新です。

4月最終土曜日、今年は28日なわけですけれど、今日はWolrd Veterinary Day(世界獣医デー)です。そして付け足しになりますが、当院の35歳のお誕生日になります。

 
wvd 
World Veterinary Day(世界獣医デー)は、世界最大規模の獣医学会であるWorkd Veterinary AssociationWVA)(世界獣医学会)により2000年に創設されました。獣医師の存在や、仕事内容、そして社会に対する貢献などを知って貰うことを目的に制定された記念日です。もっと平たく言えば、

『世界中の獣医師はいろんな方面でいろんな苦労を抱えながら日々を送っているんだ。それをわかって、ありがとうを言ってもらえると明日の活力となるモチベーションがあがって、みんなもっともっと頑張れるぜ!』

というような意味合いを持っています。

毎年、特定のテーマが設定されていて、今年のテーマは「生活改善、食料の安全保障、安全性の向上させるための持続可能な開発における獣医師の役割」になっています。まどろっこしいですね。まぁ、

「農場の動物にスポットが当てられ、食糧である彼らの健康を守るのも私たちの使命ですけど、山積みされた問題がありまして、これからのこんな課題にこういう取り組みをしています」

という発表会になっています。日本の人口は減少をたどっていますが、世界の人口は増加しています。このままでは食糧難に陥ってしまうと試算されています。「安全な食糧を不足することなく供給すること」は、畜産動物を健康に保つことに基づいていますから、こうした活動に携わる獣医師の役割は大きいというわけです。

。。。というようなことを知っていただくと、「世界獣医デー」の目的は達成です。

日常、小動物の獣医療に携わっている私たちは、食糧関連のことに関わることはなく、ひたすらペットと呼ばれる動物の健康と福祉のことを考えて仕事しています。それから、もっと広いことといったら世界的な動きとしてのワンヘルスの考えに基づいた「人と動物に共通する感染症の問題」や「薬物耐性菌の問題」などにも関わっています。ワンヘルスというのは、「人と動物そして私たちの住む環境としての地球、それぞれの健康はひとつに繋がっている」という考えが基本になっています。201611月に福岡で開催された「世界獣医師会・世界医師会ンヘルスに関する国際会議」ではワンヘルスの概念に基づいて行動し、実践すると「福岡宣言」が明言されました。

「獣医さん」というと、動物の健康に携わっているだけのように思われるかもしれませんが、私たちは広く、人の健康や、地球の健康にも関わっていて、それぞれ別の分野で活躍しています。

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日本ではこの
4月最終の土曜日に「獣医さんの
日」をお祝いしたり、何かのイベントを開催したり、だれかにメッセージを出したりすることはないです。9月の秋分の日あたりに「動物愛護デー」がありますね。9月のお彼岸の週あたりの「動物愛護週間」に重ねて「動物感謝デー」としてイベントを催されることが多いです。ちょっと趣旨が違うようにも思いますが、純粋に「獣医さんの日」をお祝いするほどの予算も取れないというのは間違いなく原因の一つにあると思います。

私個人としては、この日を記念して、大動物の関係の獣医さん達や、感染症と関わっている公衆衛生関係の獣医さん達に感謝申し上げます。それからホーム病院である当院では難しい症例のときに高次病院へお願いするのですけれど、そうした先生たちにもありがとうを言わせていただきます。それからそれから、志だけは持っているけれどまだまだヒトとしても成長し切れていない子供たちに根気よく獣医学をご指導くださる大学の先生方にも厚くお礼申し上げます。


もし、あなたに今日の「獣医さんの日」を一緒にお祝いしていただけるのであれば、お肉を食べるときに彼らの努力のことを思い出して貰えるとウレシイです。それからあなたのペットといっぱい遊んでもらったり、健康観察して貰うことをお願いしたいです。そういうのが我々獣医師を喜ばせることなので。

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さて、もう一つのお祝い、当院の35周年のことですが、これまで続けてこられたのは多くの患者さんたちのおかげです。たくさんの感謝を申し上げます。


開業当初からおつきあいいただいている患者さんも、飼育する動物は
2代目から3代目のわんこに代替わりしています。時々間違って前のわんこの名前を呼んでしまったりするのに温かい眼で許してくださることにも感謝です。
患者さんも代替わりされて、「近頃、お父さんに似てこられましたよね」なんて会話することもあります。代が替わっても診察させていただけて光栄です。
新しい病院になってからの患者さん、たくさんの病院がある中、当院を選んでいただいてありがとうございます。
そして、多くのホームレスキャットたちの面倒を見てくださったり、訳ありの犬猫達の里親さんになってくださっている患者さんにも、感謝です。なかなかできることではありません。


これまでには、あまりにもいろいろなことがありすぎて、思い出すとじーんとしてきます。でも、皆さんに支えられて
35年の区切りまで参りました。これからも頑張っていきます。お力をお貸しいただけますと幸いです。

 

 
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