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健康プログラムのご案内


「身近にあって何でも相談に乗ってくれる総合医療のことをプライマリケアと呼びます。動物が体調を壊したときに真っ先に受診するのが家庭医(ホームドクター)で、体調を崩す前の健康管理や病気予防のすべてを担うのもプライマリケアを行う家庭医の仕事です。」
これは当院のホームページに掲げてある文章です。家庭医である当院の第一の仕事は病気予防です。あまり変化のないホームページよりは毎週更新のブログの方が、動きがあって目にとまりやすいかもしれないと思い、同じ内容になりますが、こちらにも書きだしておきます。

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<病気予防の考え>

「病気になってから病気を治すより、病気になりにくい身体をつくり、病気を予防して健康を維持する」という考えに基づいて、私たちは動物の健康増進をはかるお手伝いをしています。予防医学に習って、1次から3次の3つに分類しました。それぞれの考え方と、参加していただきたい予防プログラムのこと、そして私たちに出来ることなどをご紹介します。

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<病気から守ろう
 ~これが1次予防です>

1次予防では、健康な時から栄養や運動に気を配り、生活習慣の改善、生活環境の改善を通して病気にならない強い身体をつくります。
ワクチン接種による感染症予防、フィラリア予防薬の投与、ノミやマダニの駆除剤による外部寄生虫の予防は主だった予防としてよく知られています。またこれらのほかに病院がお手伝いすることのできる病気予防として、避妊手術や去勢手術を行うことがあります。不妊手術は望まない赤ちゃんの誕生をコントロールするという目的以外に、将来的に予防することができる病気がたくさんあります。幼いうちに不妊手術を行うことも一次予防として有意義なことです。
家庭でできる病気予防もたくさんあります。生活環境を整えること、バランスのとれた食事、適切な運動、日常の衛生習慣、しつけや社会化、定期的な美容などです。

子犬や子猫のワクチンプログラムをご利用いただいていますが、おとなになってからも引き続きご利用ください。この予防プログラムは「どこで受けても同じ」というイメージを抱くと思われますが、毎年の積み重ねによって見えてくるものがあります。単に数字だけで体重の変化を追うこともあるでしょうが、大まかな犬のイメージが年々変化してくることに私たちは気づいています。「点」で捕らえた様子に比べ「線」でつかめる変化はとても意味のあることです。また変化が非常にゆっくりなため、毎日見ている家族にはわかりにくいけれど、年に1回か半年に1回のペースで診せていただく私たちにはわかる変化があります。大切なカルテは数年しても廃棄しないでずっとカルテ庫に保管しています。継続してプログラムにご参加ください。

また、もし家庭の事情などで予防から数年離れてしまっていたという場合も、構えることなくぜひ再利用いただければ幸いです。

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<異変に気づこう!調べよう!
 これが~2次予防です>

病気の発生を早期に発見し、早期に治療に入り、病気が重症化するのを防いだり、進行するのを抑えたり、合併症の発生を阻止するのが2次予防です。2次予防は、放っておくと重症化したり、合併症を併発したりする病気を早期に発見し、あまり悪くなっていないうちに治療し、進行するのを抑えて生活の質を高くするのが目的です。
これには定期的な健康診断が欠かせません。幼少期であれば遺伝性の疾患を発見する手立てになりますし、中年期なら肥満症や歯周病などの生活習慣病を、高齢期には心臓病、腎臓病、高血圧症、内分泌疾患などが腫瘍発見に並んで発見したい病気群です。

2次予防というと、必要とするのは高齢の犬猫たちというイメージですが、症状として表れる前の、検査でしかわからないくらいの小さな変化を見つけて治療に入るのが目的です。それぞれのライフステージに応じて、見つけるべき病気は異なります。そのため同じ検査を行うのではなく、年齢や犬種、猫によっておすすめする検査項目や検査頻度は異なってきます。個別のプログラムを飼育環境や病歴から判断して決定するのが最適です。 

なお、「検査で調べる」の前に、小さな変化を「おうちで気づく」ことも重要です。検査前の健康アンケートにしっかりご記入ください。「特に変化なし」の場合もチェックをいただけるとうれしいです。チェック項目は普段から気にしていただきたいポイントです。もし「これはどういう意味なんだろう?」とご記入に迷いがある場合はスタッフにご質問ください。

「去年受けたけど、どこもおかしなところはなかったし、別に必要ないんじゃないかな。今年はやらなくても良いかな」なんていう声も聞きます。特に安定している間は病気の早期発見を目的とするよりは「健常時のうちのこのデータ」を作ることが目的になっています。血液検査の基準範囲は幅広く、健康な動物は90%がこの間に入っているという数字です。それに対してうちの子はどのあたりにあるのかを見ることも意味があります。たいてい低い方の数字近くにある場合は、体調を壊したときに基準範囲内であってもこの子からすると「高め」であるわけです。それを「大丈夫」としてしまうか、「なんか高いぞ」ととらえるのか。それはデータを正しく読むことの重要な情報です。ぜひ、時間軸の線としてのとらえ方を途切れさせないで受けていただきたいと思います。

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<変わろう!
 ~検査結果を受けてアクションする>

2次予防として、多くの犬猫たちに健康診断プログラムに参加していただいておりますが、健康診断にも増して大切なのは、基準値とかけ離れた検査値を発見した後、それにどう向き合っていくかということです。結果に基づいてアフターケア管理、フォローアップの治療を行わないと、せっかく発見してももったいないことになってしまいます。健康診断を通して健康状態と生活上の改善すべき点が見えてきます。これから変わろうと思われる飼い主さんに私たちは多角的なフォローアップをしていきたいと考えています。
獣医療は獣医学のほか、看護学や栄養学、動物行動学など多方面の学問に支えられています。生活改善や食事管理(栄養面)、心理的な部分も含め、薬だけに頼らない治療を総合的に行っていく必要があります。過食や偏食といった栄養の乱れ、散歩恐怖症からくる運動不足などは、損なわれた生活習慣全般を改善する取り組みが必要です。快適な生活は伴侶動物の免疫力を高め、生命力を強化します。
「きっとだめ、これまでもそうだったから。」というのは、ご家族の中でも特定の人だけが頑張った結果ということが多いです。「がんばって変えたい。」場合は、ご家族だけでなく病院サイドの応援があった方が、成功率が高まります。検診の結果からわかったことをもとに、身体を気づかい、ケアしてあげると未来は明るくなります。ぜひ私たちをご利用ください。

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<身体をいたわろう!
 これが~3次予防です>

不幸にして病気になってしまってからも、今後の再発を予防することは大切です。一時的に機能が低下してしまった状況からでもリハビリテーションによって、機能を回復しQOLの高い生活を得ることができます。関節症などの進行性の病気になっても、それなりの治療を施すことで動物が寝たきりにならないようにするのは3次予防になるでしょう。

3次予防は、病気が発症した後の、後遺症を克服する治療です。再発防止に努め、残された身体の機能を回復させます。いわば動物が寝たきりにならないようにする予防でもあります。高齢犬や高齢猫のケアについても考えています。 
「もうやれることはない。」のではなく、愛犬愛猫とご家族の生活の質をより良いものにするためにできることは、いろいろあります。「病院治療」プラス「おうち介護」で、より良い状態で長生きさせることが可能です。病院でできないことをお家で、またお家でできないことを病院で、の考え方です。

 

 

今日は病気予防の考え方についてお話ししました。当院の掲げる健康プログラムは子犬を対象にした「すくすくコース」、子猫を対象にした「のびのびコース」、大人の犬を対象にした「すこやかコース」、大人の猫を対象にした「いきいきコース」があります。「すこやかさん」や「いきいきさん」では、ワクチンのときに血液検査などの健康診断をリーズナブルに受けられるように設定しています。愛犬や愛猫が「健康でいること」を私たちも願っています。ぜひご利用ください。

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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

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