FC2ブログ

猫のキャリートレーニング

 猫の通院ストレスを軽減するためのキャリーケーストレーニングについて、診察室でお伝えしていることをお話しします。
猫を病院に連れてきていただくとき、「洗濯ネットに入れて段ボール」は最低限お願いしています。とても慣れている猫でも(病院にも他所のお家の犬にもぴくりとも反応しないほどのまったりさんでも)、リードの装着もなくバスタオルで包まれただけで来院いただくのは、駐車場でドアから出たと途端、急な飛び出しになってしまうかもしれず、避けていただきたい来院方法です。一番のおすすめは「猫用キャリー」での来院です。けれどキャリーに慣れていないとここに入れるだけでお家の人と猫が大格闘になってしまうそうで、「入れるのがめんどくさい、連れてきたくない!」ということになるそうです。困りました。
とにかく、猫に「キャリーに慣れてもらう」ことから始めましょう。

pet_cage_hakobu_woman.png 


 <通院ストレスを減らす必要があります>

猫が快適な生活を送り、長生きするために、定期的なケアは不可欠です。動物病院が苦手だといっていると、治療の好期を逃してしまうことになるかもしれません。まず移動手段であるキャリーケースが「安全な場所」だという認識を持たせてあげてください。これで通院ストレスが軽減されます。キャリーに慣れることは簡単で、とても重要なことです。

 

<キャリーを選びましょう>

おすすめのキャリーケースは、上下に分けることができるタイプです。箱と蓋と扉に分けられて、ロックを外すと蓋が外れます。蓋の持ち手が倒れるときに音がしますが、持ち手を布で巻くと音量軽減が可能です。

もし、トンネルタイプのキャリーを選ぶとしたら、出入り口が二つある、通り抜けできるタイプの方を選んでください。

キャリーの大きさですが、小さすぎると、猫が身体を曲げなければ入ることができず、呼吸に問題があるときに不都合が生じます。猫が伏せをした状態で「前足のつま先から尻尾の付け根まで」の長さがあると安心です。あまり大きすぎても猫は落ち着かないし、車中で安定しません。

 pet_carry_cage_cat_20190515174209d29.png

<キャリーケース・トレーニングの方法>

はじめはキャリーをリビングルーム(猫が一番長く居る部屋、落ち着ける静かな場所)に置きます。上下分かれるタイプなら下の部分だけ、トンネルタイプなら両扉を開けたままにしておきます。中に猫が好きな素材や匂いの敷物を入れておきます。母猫を思い出せるようなふわふわした素材の布がおすすめです。(ペットシーツではないことに注意してください。)

大好きなおやつを少し入れてみます。何度も猫が自由に出たり入ったりを繰り返させます。慣れてきたら一度扉を閉めます。はじめはすぐに扉を開けてください。最初は10秒も経たないうちです。それから徐々にキャリー内にいる時間を長くしていきます。トレーニングしている間は、キャリー以外の場所でおやつを与えるのはやめておきます。肥満が気になるときはキャットフードで代用してください。扉を開いて、自分から出てきたときにはまたおやつを与えます。リラックスして入り、リラックスして出てくるを繰り返します。扉を閉めて猫が目をまん丸にしていたり、耳を伏せていた場合は猫に緊張がある印です。「ほら、出てきなさい。おやつだよ。」と強引に猫を引きずり出してはいけません。扉を開けたまま、その場を離れ、猫が自分から出てくるのを待ちます。

15分くらいいられるようになったら、室内の別の場所で同じ事を試してみてください。

さらに慣れてきたら、キャリーを別の部屋まで運びます。取っ手の部分を持つのではなく、キャリー全体に腕を回して両手で抱えるようにして持ちます。別の部屋で扉を開けて、出てきたらおやつ、を繰り返しましょう。

 

<次のステップ>

次のステップは、「胴輪とリードを付けてからキャリーに入れる」になります。首輪を付けた猫なら首輪が外れないことを確認してリードを付けるだけで大丈夫です。最終的に病院でキャリーの扉を開けたときには胴輪でリードがついていると安心です。

 

*連れてきてくださる猫の行動パターンが読めないため、初診の方には「洗濯ネットに入れてから」キャリーに入れることをお願いしています。キャリーや動物病院に慣れてきた猫ではネットが不要なことが多いです。最終的な理想は、そのままの状態で「リード」+「キャリー」です。
pet_cat_man.png

<トレーニングのポイント>

訓練を行なう飼い主さんがまずリラックスしてください。決して急いで次のステップに進もうとしないようにお願いします。あせる必要はありません。いつから始めるのが良いかという問題ですが、できるだけ小さいうちに、子猫の頃が一番です。動物病院デビュー前なんて最高だと思いますが、なかなか理想のようにうまくいきませんね。


次回、ハンドリング・トレーニングについてお話しします。


スポンサーサイト



テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード