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目やにで目の異常を知りましょう

 眼からの分泌物・目やに

目やにが出るのは犬では一般的な問題です。生理的で病気とは無関係なものもありますが、健康上の問題に関連するものもあります。適切な治療のタイミングを逃さないようにするため、目やにについて知っておいて貰いたいことをお話しします。

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寝起きの目頭に茶色のぽつんがある。
 

.睡眠後の目やに

涙は目の健康を維持する上で重要な役割を果たします。それらは角膜(目の前の組織の透明な層)に酸素と栄養を供給し、目に閉じ込められる可能性のある破片を洗い流すのに役立ちます。涙は通常、目の内側の角にある涙腺から排出されますが、時々少しの目やにが目頭に蓄積します。乾燥した涙、油、粘液、死んだ細胞、ほこりなどからできています。午前中に発見されることが多くて、たいていは「朝起きたときに目頭に何かついている」のを発見されます。通常、この目やには完全に正常です。温かい湿った布で簡単に取り除けるはずです。目が赤くなることはありません。また、犬も目の不快感の兆候(目をこする、目が細くなる、まばたきをする、光に対してまぶしそうにする)を示すこともありません。犬が毎晩(または長い昼寝の後に)作り出す「睡眠による目やに」の量は、一定量で変わらないはずです。(もし犬の状態が悪化していることに気付いた場合は、来院ください。)

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目の周りの毛が茶色に変色



.赤褐色の涙の汚れ(涙やけ)

 白っぽい毛色の犬は、多くの場合、目がしらの下の毛に茶色の変色を起こします。「涙やけ」と言っています。これは涙にポルフィリンと呼ばれる色素が含まれているために発生します。ポルフィリンは、空気に長時間さらされると茶色に変わります。他の問題がない場合、この領域の茶毛た変化は生理的であり、単なる美容上の問題です。

犬の涙のしみを最小限に抑えるには、次の解決策を1つ以上試してください。①1日数回、洗浄液で湿らせた布で局所を拭きます。②犬の目の周りの毛を短く整えてください。③ホウ酸を含む点眼液でこまめに点眼と清拭をします。④栄養補助食品(サプリメント)を追加して、犬の食事への涙の染みを減らします。茶色く染まった毛が伸びてくるので、治療効果が明らかになるには数ヶ月かかる場合があります。

涙やけの量が増加してきたり、質的な変化があることに気づいた場合、または犬の目が赤く痛みを伴うようになった場合は、目の検査をする必要があります。ご来院ください。

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涙が多い。



.透明で水っぽい目やに(涙目)

 過剰な眼の散水(涙目)は、軽い病状のものから深刻なものまで、いろいろな状態に関係しています。涙のオーバーフローに相当する「目からあふれ出た涙」の原因はアレルギー、刺激物、目の中の異物(草、種子、砂、寄生虫など)、解剖学的異常(さかさまつげやまぶたがめくれて内側に入り込んでいることなど)、涙管の閉塞、角膜の傷、緑内障眼圧の上昇)が、一般的です。もう少し怖いものとしては、歯周炎から来る顔の骨の炎症、副鼻腔も含めた眼球付近の腫瘍なども原因になります。

 犬の涙が比較的軽度に増えているが、他のすべての点で目が正常に見え、犬が不快を感じていない場合は状況を監視するのが合理的です。あなたの犬は花粉やほこりでいっぱいの状況にさらされただけで、この場合涙の増加は問題を解決する(目の中に入った花粉などの異物を流れ出す)ために働いているだけかもしれません。

しかし、涙目が続く場合、または目が赤く、痛みを伴うとき(目をしょぼしょぼさせる、まぶしそうにする、こする、床で擦るなど)、またはサラサラの涙以外の目やにを出す場合は、病院にいらしてください。

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拭いても拭いても、ねばっとした目やにがついて取れない。



 .白灰色の粘液(ねばねばの目やに)

ドライアイ(乾性角結膜炎またはKCS)は、通常、犬の免疫系が涙を分泌する腺を攻撃して破壊するときに発症する状態です。涙液の生成が通常より少ないため、体はより多くの粘液を作って目を潤すことで補おうとします。しかし、粘液は涙のすべての機能を置き換えることはできないため、目は赤く痛みを伴い、角膜表面がでこぼこし、異常な角膜色素沈着(たいていは黒くなって目の中が見えにくくなります)を発症することがあります。治療せずに放置すると、乾燥性角膜炎は重度の不快感と失明を引き起こす可能性があります。

 犬の目の周りに白灰色の粘液が溜まっていることに気付いた場合は、なるべく早く病院にお越しください。シルマー涙液検査と呼ばれる簡単な検査を実行します。ほとんどの犬は、免疫抑制剤入りの目薬、人工涙液、他の薬物などの治療によく反応します。

治療がうまくいかない場合、唾液を運んでいる管を口から眼の表面に向け直す手術も検討できますが、これは眼科専門医のいる病院に予約する必要があります。

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黄色のめやに。



.黄色または緑色の目やに

 目やにが黄色または緑色のとき、特に目の赤みや不快感も明らかな場合は目の感染がある可能性が高いです。眼の感染症は、感染症に対する目の本来の防御機能が低下した状態になっているかもしれません。または別の状態(角膜創傷、ドライアイなど)の結果として発症している可能性もあります。感染性の目は、犬が全身性疾患にかかっているようなこと、例えば呼吸器系(ジステンパーはその最たるものです)、神経系(顔面神経の麻痺など)で、目以外の部分に問題があるサインになっていると考えてください。

目の感染症のように見える犬は、大至急来ていただく必要があります。

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 6.こんなときは急いで来て

なみだの色合いや出方が生理的な範囲のことかもしれないと思われても、目の変化に付随した犬の行動に次のような点が見られた場合は早めにいらしてください。

·         目をまぶしそうにショボショボさせて細める

·         まぶたやあかんべしたときに見える結膜に腫れや赤みがある

·         まぶたにおできが見られる

·         目をこすっている

·         目の色がいつもと違う

·         目の表面に銀色の付着物がある

·         目の中に斑点や浮遊物がある
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今日はアイメイトの日。

101日はめがねの日、そして1010日は目の愛護デーです。この10日間は目と眼鏡の週間になっています。愛犬・愛猫の目を大切に、少しでも異常を感じたら病院にいらしてください。

また今日はアイメイト(盲導犬)の日でもあります。盲導犬がお仕事をしているときは話しかけたり触ったりせず、心の中で「がんばって!」と応援していただけると彼らはお仕事に集中できます。よろしくお願いします。


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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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