今年最後のセミナー

今年、最後のセミナーはイチョウの紅葉が鮮やかに映える、

東京大学弥生講堂で行われました。

 東大弥生門 弥生講堂といちょう  弥生講堂

テーマは「難治性下痢と嘔吐の診断と治療」

 セミナーシラバス中身 

朝から夕方までの講義でしたが、昼休みには近くの神社へ出かけ、リフレッシュし、午後の講義も冴えた頭で聴くことができました。(神社さんのお話は次週…)

終了後は隣の工学部キャンパス内のコーヒーショップで、再度レジュメを読みなおし、復習。

ほんとに大学生のような1日でした。

いつもの診療内容に誤りがないことを再確認でき、また明日からの診療にすぐに活かせる内容で、とても充実したセミナーになりました。

 

院長命令で出席が決まったセミナーでしたが、終わってみれば、院長に感謝、であります。

 

学内で見かけたニャンコさん、ちゃんとカメラ目線でご挨拶してくれました。

 東大のネコ

セミナーについて、感心のある方は続きをどうぞ。

 

難治性下痢、嘔吐は、「1か月くらい続いているんです」というような慢性で、普通の対症療法に反応しない病気です。吐物や便に血や粘液が混じるのも、よく見られる症状です。

日常よく遭遇する「寄生虫症」、「細菌性腸炎」もこの範囲に入ります。「検便しますね」とVTがお伝えすることは多いと思いますが、こういう基本の検査はとくに重要なんです。

それから食事変更で治ってしまう「食物不耐症」とか「食物アレルギー」関連性のものも含まれます。たいていは、タンパク質を加水分解したフードを処方するのですが、お願いしたときにはきっちりお約束を守って、その他の食物は食べさせないでいただきたいものです。

また食物繊維を摂取すると改善される「繊維反応性下痢症」でも、繊維質たっぷりの処方食をお願いするので、注意事項を守ってください。

すい臓関連でどろどろの便が続く「膵外分泌不全症」では、餌をあたえていないんじゃないか、と思われるくらいガリガリに痩せていて待合室でも柔らかいウンチが出ちゃったりして、オーナーさんにとっては、恥ずかしい思いをされてしまう病気。膵臓から出る消化酵素が足りないとこんなことになってしまいます。

高齢の猫に多い「甲状腺機能亢進症」だとか、比較的若い雌犬にみられる「アジソン病」のように、ホルモン性の病気でも嘔吐や下痢が慢性的につづいてしまいます。

お腹に水がわいてしまう「PLE」、免疫関連性の「IBD」といわれる腸炎、「消化管のリンパ腫」なども稀ですがこわい病気です。さらに犬にも「胃ガン」や「直腸ガン」、「ポリープ」などがありましてそれはそれは範囲が広く、頭を悩ませる病気もいっぱいです。

 

基本の検査に加え、十分な時間をかけた超音波検査、特殊な血液検査、場合によっては麻酔をかけての内視鏡検査や、腸管の一部を採らせていただいての組織検査や「PCR」といわれる遺伝子関連の検査も必要になる場合があります。

 

オーナーさまのご理解とご協力が不可欠になります。よろしくお願いします。

 

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