ノミとマダニの対策

月別降水量を調べると、この地域では9月に次いで5月、6月、7月に雨が多いことに気がつきました。9月は台風も来るくらいだから1番なのもうなづけます。2番目の山は6月を頂点にし、5月から7月まで続く、じめじめの梅雨時期だったのですね。気温が上がり、湿度が上がると「ノミ」や「ダニ」にとってはうれしい季節なのかもしれません。

今日はノミとマダニについてお話しようかと思います。

ノミはご存じの通り、体につく寄生虫です。ジャンプ力にすぐれ、コミカルなDVD、動物の運動会でもその力はNO.1なのだとか。それで近づいてきた動物から動物へ、ジャンプしてうつってしまいます。

1、ノミの生活環

さて、動物の体についているノミは実は成虫です。ノミは昆虫で、蝶のように「卵→幼虫→さなぎ→成虫」という成長をしていきます。卵は白く小さくて見にくいかもしれませんが、ノミのいる動物の毛の中に見つけることができます。体を震わせたときに床に落ちます。そこで少しすると孵化し、幼虫になります。本当に小さいので絨毯の毛の間やソファのくぼみなんかに居ても誰も気がつかないと思います。やがてさなぎになり、羽化すると、ピョーンとジャンプしてまた動物に付きます。これを繰り返しているのです。怖いのは、犬や猫の体にいる成虫の数に比べ、犬猫の生活環境中には数え切れないほどのノミの子供たち(卵や幼虫やさなぎ)がいることです。

2、ノミの犬猫への被害

ノミの犬猫への被害は
 
かゆいこと。動物をイライラさせます。カチカチ、カミカミ。しょっちゅう体を気にします。落ち着きがないですね。
ノミアレルギー性皮膚炎を発症させること。特に背中から尻尾の付け根の部分で脱毛と赤い発疹、ぶつぶつも見られます。
うりざね条虫を媒介すること。おなかに虫もわかせてしまうのです。
猫ひっかき病(バルトネラ・ヘンセラ)の感染を引き起こさせること。
マイコプラズマ感染症(旧ヘモバルトネラ病)の感染も引き起こさせること。

結構あります。  ノミは人にも付きます。

3、人への被害

①膝から下の部分でのちくちく。ノミに刺されると小さな赤いぽつぽつが集中して出るらしいです。しかも異常にかゆい。(心当たりの方は皮膚科病院へ行ってください。)
猫ひっかき病。リンパ節が腫れます。猫にも人にもうつるこういう病気は「人畜共通伝染病」と言われています。


4、マダニの生活環

一方、マダニはというと草むらの中で同じような形で脱皮を繰り返しながら成長していきます。ダニは4対の脚がありまして昆虫の仲間ではないのですねー。草むら→動物→草むら→動物、と行き来しながら血を吸っておとなになっていきます。以前は山に出かけるような猟犬御用達の寄生虫でしたが、今は普通に草むらにいるのでかわいらしい小型の犬たちもマダニにつかれてしまいます。

5、マダニの被害

マダニの犬猫への被害
ですが、
①やっぱり、かゆい
アレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。
③たくさん寄生されると貧血になる。まさか、そこまでは行かないでしょう、と思われるでしょう。ところが、あるのです。マダニは最終的に大きくなって、血を吸うと甲州ブドウくらいの大きさにまでなるのです。おなかがぱんぱんになって自然落下したマダニを知らずに踏みつけるとブルーベリーを踏んだようにどす黒くなります。ほんと、きもちわるいです。
④さらに別の、赤血球に入り込む原虫バベシアを媒介する。発熱や黄疸、食欲不振などの症状を表します。「バベシをもつマダニは関西方面ににしかいない」という伝説は崩れました。いまは愛知県内での発生報告もあります。

6、マダニの人への被害

マダニの人への被害は
①人畜共通伝染病としてのさまざまな問題があります。

7、一番いいこと

一番いいことは寄生される前に予防することです

①最も手っ取り早い予防方法はノミ・マダニ駆除の滴下薬を垂らすこと。「ホームセンターでみたことあるよー」と言われる方、ちょっと待って!薬の種類が違うんです。「買ったけど効かなかった」と動物病院に来院される方が大勢いらっしゃいます。そんな2度手間なら初めから効く薬を使ってください。動物病院で処方を受けてくださいね。(商品名はあえて書きません)

②ホームセンターではまだ「ノミ取り首輪」なるものも売っているようですね。これも効きません。おしゃれのための首輪なら別の売り場にある物をお勧めします。

③シャンプーするから大丈夫、とか身づくろいしてやりながらノミをつぶすのが楽しみなのよ、と言われる方もいらっしゃいました。はい。趣味を奪ってはいけませんかね。でもシャンプーは皮膚のために、そしてグルーミングもコミュニケーションのためにすることとして、ノミ・マダニ対策としての効果はありません。

8、まとめです。

ノミもマダニもそれだけでなく、怖い病気を引き起こすことになるので、予防するに限ります。そして予防方法のお勧めは滴下剤による予防です。


お知らせです。
5月29日(土曜日)午前10時から、「のみ・マダニ対策」についてセミナーを行います。日ごろの疑問もスッキリするかも。ぜひお越しください。



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