アトピー性皮膚炎・5回目

アトピー性皮膚炎のお話・5回目です。
今回は食べ物として入ってくるアレルゲンの回避についてお話します。




食べものの中のアレルゲンから逃れることはできるでしょうか。


何を食べたら安心なのか。これこそアレルゲンが何なのかを突き止めなければわからないことなのです。

犬用おやつは、中にいろいろなものが含まれています。原材料を明らかにしているものもありますがそうでないものもあります。添加物に関してはさらに素人ではわからないものがたくさんあります。

このように考えていくと、新鮮な食材を使い手作りのものしか安心できないような感じがしてきますね。

けれど栄養のバランスを考えて毎日毎食作っていくのはとてもたいへんなことです。



食べ物の中のアレルゲンから回避する工夫について。

食べ物の中のアレルゲンには、小麦、米、じゃがいも、卵、牛乳、各種の肉類などがあげられます。

そこで、何が原材料になっているのかわからない最も怪しそうな食べ物、犬用ジャーキーやおやつは、まっ先にやめてもらうことにしています。
 
動物病院で処方しているアレルギー疾患用の特別療法食には、一度も口にしたことがなさそうなタンパク質(新奇タンパク質と呼んでいます)をもとに作られた食事と、タンパク質そのものを分解して小さくしアレルゲンとして感知しなくなった無アレルゲンの食事とがあります。

アレルギーを起こしているもののなかにはタンパク質ではなく、小麦やじゃがいも、米などの炭水化物もありますし、トマトやニンジン、マメなどのこともあります。ですからタンパク質さえコントロールできていれば絶対に大丈夫だろう、というフードというわけでもないのですが、処方食にすると状態が落ち着いてくる子は多いです。
 
うちの子に合うフードを1種類づつ試していく、というのもいい方法です。期間はだいたい1ヶ月ごとくらいで、かゆみの様子を見ながら変えていくのです。(なんて面倒なことなのでしょう!)

けれど、いくつかのフードを食べ始めてみると、結構落ち着いてくることが分かるのです。それでそのままその食事を続けていけば良いということになります。


はじめは薬も処方されるので薬の効果もあって、皮膚の症状は軽減しますが、そのうち薬がなくなってもこの食事変更だけでうまくコントロール出来るようにもなります。(薬が離せない子もいます。薬については後日お話することにします。)

アレルギーはたくさんのアレルゲンが集まってあふれた状態になったときに発症するといわれています。環境中のアレルゲンを回避することは前回のお話でとても難しいということがお分かりいただけたと思います。そういう意味では食事由来のアレルゲンだけは唯一コントロールが可能ですから、食事を一定にしアレルゲンを減らすことは非常に有意義なことです。


とはいえ、処方食は非経済的で、できれば一般食で、と思われている方が多いと思います。

たいていのアレルギーは季節性と言って、春から秋にかけて悪化することが多いようです。実際に、当院でアレルギー検査をされた方の大半は3月のお彼岸から9月のお彼岸ころに多数のアレルゲンが環境中に見られることがわかっています。

それで、通年性でない子では、この時期だけでも良いので処方食にして、口から入るアレルゲンを減らす努力をしてみるのもいいと思います。もちろんおすすめはずっと食べていただくことです。  
 

オーナー様向けセミナーもずっとアトピー性皮膚炎を特集しています。
この機会にぜひご参加ください。
7/24:アトピー性皮膚炎のあらましと特殊な薬
7/31:上手なシャンプーで健康な皮膚に
8/ 7:アトピー性皮膚炎と食事
8/21:アトピー性皮膚炎のあらましと特殊な薬(7/24に同じ)
8/28:上手なシャンプーで健康な皮膚に(7/31に同じ)




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