犬の乳腺腫瘍について・もうちょっと

10月はピンクリボンの月、ということで、ハート動物病院の待合室もピンクのリボンでいっぱいにしてみました。

こちら、ドラセナの植木に、乳腺腫瘍の手術を受けた愛犬・愛猫の名前を書いたリボンを飾り付けました。たくさんの犬猫たちが乳腺腫瘍を発生していることがお分かりかと思います。
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こちらのドラセナには、乳腺腫瘍発生予防ができる年齢までに避妊手術を受けた愛犬・愛猫の名前を書いたリボンを飾りました。実はまだ飾りきれないほどのリボンが箱に入っています。
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どちらもとてもにぎやかになりました。

掲示板には乳腺腫瘍についてのポスターを貼ってあります。
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その内容は以下の通りです。
 
乳腺腫瘍について。

505050ルールというのがあります>

メス犬に発生する全腫瘍のうち約50%を占めるのが乳腺腫瘍です。犬では乳腺にできた腫瘍のうち約50%のものが悪性です。そしてそのうち他の臓器に転移するものは約50%あります。これを、犬の乳腺腫瘍の「50・50・50%ルール」と呼んでいます。

<腫瘍はこうして発生します>

実は私たちの身体の中では常に腫瘍細胞が生まれています。けれどからだの防御システムが働くとこれがたくさん増えることなく消失しているのです。良性腫瘍はその増殖スピードが遅かったり途中の大きさで止まったりしますが、悪性腫瘍は際限なく増え、またからだの他の部位にも転移していって、命を奪う悪質な細胞集団です。
 こうした腫瘍が乳腺細胞の異常で発生するのが「乳腺腫瘍」です。

どうして腫瘍が発生してしまうのかについては、体質、環境、食べ物、生活習慣など、いろいろな要素が組み合わさっています。
 

<ホルモンとの関連がある腫瘍のひとつです>

犬の乳腺腫瘍の場合はホルモンとの関連性がきわめて高いと考えられています。アメリカでのこんな研究報告があります。

初発情前に避妊手術を受けたメス犬が乳腺腫瘍になる確率は、避妊手術を受けていないメス犬の約0.05%。

1回めの発情と2回めの発情のあいだに避妊手術を受けた場合は同じく約8%。

③発情3回目のあと、4回目の前までに避妊手術を受けた場合は同じく約26%。

4回目の発情以降の避妊手術をうけた場合は受けていない場合と発症率に違いはない。


続きはまた来週~にします。

避妊手術の時期と発生率の違いはとてもはっきりした相関関係があり、これが避妊手術と乳腺腫瘍の予防関係の科学的根拠となるものです。悩むのは2歳まで。出来れば早く決断していただきたいと思っています。

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