関節炎について・その1

TVコマーシャルでも「関節炎」の薬はよく登場します。馴染みのある病名かもしれません。犬にも関節炎はあります。今日は関節炎のお話をします。変形性関節症、と呼ばれることもあります。背骨に起こったときには変形性脊椎症、と呼んだりもします。

 

「立ち上がるのに時間がかかる」「歩き始めがのっそりしている」「歩幅が狭くなった」「ジャンプできない」「階段の上り降りができない」「歩きたがらない」「触ると痛がる」など、運動に関係するいろいろな症状が出てきます。しかしたいていの場合「歳だからしょうがない」と思われているようです。

 

注意:歩きたがらない、すぐに座ってしまう、という症状は関節炎だけに当てはまるものではなく、心臓や肝臓の調子が悪い時にも発症する症状です。すべてが「関節炎だ」と思わず、必ず診察に起こし下さい。

 

関節炎には慢性の鈍い痛みがあります。50代以上の方なら、冷えたときにひざや股関節、肩などが痛み、階段を降りたり、腕を動かすのがつらいという経験があるのではないでしょうか。こんな時に家族から「歳だからしょうがないよ」と言われたら悲しいですね。犬も一緒です。

 

また、関節炎というと、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬の病気、と思われている飼い主さんもいらっしゃるようです。しかし、小型室内犬で、膝関節に異常(膝蓋骨脱臼)がある犬は大変多くみられます。習慣性の脱臼になっている犬では日常的にビッコをひくことがなくないのですが、膝関節の状態が悪いために股関節や他の関節にそのひずみが出ることが多いのです。そのため年をとるにつれて、あちこちの関節が悪くなっているケースがあります。そのうえ普段あまり動かずにいると、調子を悪くした関節は固まって動かなくなり、気づいたときには元に戻らなくなっています。関節炎が大型犬だけの病気だと考えてはいけません。

 

関節炎は他の慢性疾患と同じように、治ることはありません。徐々に進行し悪化していきます。しかしうまくコントロールすれば痛みからは開放されQOLは高まります。また進行を遅らせることもできます。

 

方法論については次週にお話いたします。

 

11月13日(土曜日)10時から、関節炎についてのセミナーを実施します。高齢犬と暮らしているオーナーさん、ぜひいらしてください。

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