猫の泌尿器疾患・その1・ストルバイト尿石症

猫の下部尿路疾患(FLUTDについてお話しようと思います。

オシッコが作られて身体から出て行くまでの尿の通り道を尿路といいます。そのうち腎臓と尿管(それぞれ左右に1つずつあります)を上部尿路といい、膀胱と尿道を下部尿路と呼んでいます。

腎結石・膀胱結石


猫の下部尿路疾患は日常的によく見られる膀胱と尿道の病気です。「何度もトイレに行く」「トイレでしゃがんでいることが多い」「トイレまで間に合わなくて別のところでそそうしてしまった」「オシッコの
1回量が少ない」など、排尿の動作に関係する異常点がみられるのが特徴的です。(上部尿路疾患では排泄動作に異常はみられません。)

 

すべての下部泌尿器疾患のうち15から23%に尿路結石がみられます。(下部尿路疾患=尿路結石症ではありません。)その尿路結石のうち2250%がストルバイト結石症で、シュウ酸カルシウム結石症と大体同じくらいの割合です。(下部尿路疾患のうち最も多いのは特発性膀胱炎です。)

 

このストルバイト結石症になりやすい猫種があります。ラグドル、ヒマラヤン、オリエンタルショートヘアです。またなりにくいとされている猫種もあります。アビシニアンやロシアンブルー、シャム猫です。

猫はもともと砂漠地方を原産としています。お水をあまり飲まず、濃い尿を産生するように出来ています。そこに結石を形成するモトになるマグネシウムやリン、カルシウムなどの食餌中の割合が高いと、これら無機質が尿に高濃度に排泄されるので石を形成しやすいのです。さらに尿のpH(アルカリ度合)も関連します。細菌感染は犬のように直接関係しませんが、ある種の菌は尿をアルカリに傾かせる性質があり、この菌に感染すると結石もできやすくなります。膀胱内の炎症が引き金になることもあります。

 


次回ノセミナーは11月27日土曜日朝10時から。犬と猫の尿路結石症についてのおはなしです。年齢4歳から7歳は猫のストルバイト結石症のリスクが最も高い年齢です。この年齢では1~2歳の約10倍のリスクがあります。病気になる前におはなしを聞き予防に役立ててください。  
 


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