犬猫の行動治療学セミナー

  人の心療内科に当たるのが、物の行動療法です。

 たとえば皮膚を禿げるまで舐めていたり、血だらけになってもしっぽを噛んでいたりした時に、禿げた皮膚や傷になったしっぽを心配して皮膚科や外科の範囲の治療だと思われているのですが、そもそもそういった行動に出るまでの犬猫のこころの問題に取り組んでやらないと、皮膚に毛が生えたから、傷が治ったからといってカラーを取れば、すぐに問題行動を再開してしまいます。

 もちろん、こうした行為が問題行動に当たるのかどうなのか、わかっていらっしゃらない飼い主さんもおられます。けれどうちの犬・猫の困った行動を何とか解決したい、なにか良い治療方法はないものかと心の底で願っている飼主さんは案外多いのです。
 そしてそれが分かっている獣医師なんだったら、そこはなんとかしてあげなくては。動物にとっても人にとってもあたたかな獣医療を提供するぞ、と決めたのですから。

 さて、今回のセミナーの講師Dr.Dodmanは米国ボストンにあるタフツ大学で「獣医行動学(veterinary behavior)」の診療科で活躍し、全米から集まってくる患者さんたちをを日々治療している専門医です。
 こんな大先生から直接お勉強を受ける機会はなかなかありません。しっかり勉強して明日から困ったちゃんの行動にストップがかけられるよう頑張らねば。
 
 セミナーは全部で3日。週末の土日を利用するので2週間に渡ります。今週は大阪へ行ってきました。そして来週は東京へ出かけます。

 初日の土曜日だけはふだんの診療に穴をあけることになってしまいました。ご迷惑をおかけします。それから、その間の月曜日も大学研修をサボらず参加しますので留守が続きます。そちらの件につきましても、いつもながらすみません。

 勉強の内容ですが、
犬の攻撃行動について
 これは飼い主や他の犬に対して唸り声をあげたり噛みついたりする行動のことです。
犬の恐怖、恐怖症、不安について
 雷恐怖症や、飼い主が留守の間にパニックになってしまうことなどです。
犬の強迫性障害について
 足をなめ続ける行動、尾をぐるぐる追い回す行動、脇腹吸いなどの特殊な行動のことをいいます。
犬における問題行動の医学的原因について
 問題行動が何か他の病気が潜んでいることで引き起こされている行動ではないのか、というところも考えていきます。

 昨日と今日のセミナーで合計12時間。英語の講義でシラバスももちろん英語。

DSC00111.jpg

お話を聞きながらノートに日本語でがんがん書き殴ります。使ったノートは合計2冊。

DSC00110.jpg 

いつものボールペンの黒インクはちょうど1本使い切って補充するところまできてしまいました。

 とてもいいお話だったのでまとめて院長やトレーナーにもセミナー内容を伝えなくてはいけません。


 それから来週の日曜日は続きの第3日目になります。犬と同じようなことが猫にも起こるわけなので、猫の問題行動について勉強します。
猫の攻撃行動について
猫の恐怖や不安に関連する問題行動について
猫の強迫性障害について

 ことに不安に基づく尿マーキングなど猫の不適切な排泄とか、おしゃぶり行動、毛がつるつるに禿げてしまうまでおなかなどを舐めまわす行動についてです。

 そんなわけで、カフェインとりながら、がんばっています。

 

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