スッキリしたわんこ

昨年末から院内掲示板がTV放送に変わりました。ハートからのお知らせは動画、音ありになったのです。(もちろん従来からの月ごとのハートニュースも健在ですよ。ぜひ読んでくださいね。)

 

さて、記念すべき放送第1回目は「乳腺腫瘍」のことについて取り上げてみました。「2回目の発情までに避妊手術を検討してね」とお願いしてありますが、なかなか決断がつかなくて年頃を過ぎてしまったワンやにゃんもたくさんいて(そう。ご安心ください。手術に踏み切れなかったのはあなただけではありません。)そうこうしているうちに、その子たちも腫瘍年齢になってきてしまいました。それに子犬のワクチンのころに伝えられた「避妊手術のすすめ」なんてもう、とっくの昔に忘れ去られていますよね。それで、乳腺腫瘍の概略や自宅で見つける簡単な方法、手術のことについて放送したのです。

 

そして、そのTVを見て「うちの子、お乳にしこりがあるみたい」といって来てくれたのが「チャッピーちゃん」でした。

チャッピー・乳腺腫瘍 
↑右目と左目の虹彩の色が違うチャッピーちゃん。
お目目がチャームポイントです。

診察をしますと、右のお乳の一番下のところを中心にぷっくりとふくらみがありました。間違いなく乳腺腫瘍です。

チャッピー術前 
↑おへそも出てますが気にしないでね。

 

そこで、後日、手術のための麻酔が安全に実施できるかどうか、乳腺腫瘍は肺の方に転移してはいないだろうかの確認のため、レントゲン検査や心電図検査、血液検査などの術前検査を行いました。安心な結果が得られ、手術の運びとなりました。

 

ハートでは、腫瘍が下の方だけに出来ていても片側の乳腺を全部切り取る手術方法をとっています。乳腺腫瘍になるワンは今後子宮蓄膿症になる可能性が高いため、卵巣子宮全摘出手術(避妊手術です)もお勧めしていますが、これについては乳腺腫瘍の手術をされる子全員を対象に絶対に実施するのではなく、患者さんの意向に沿って実施することにしています。乳腺を支配しているリンパ組織は必ず同時に切除します。

 

このような手術のあとは、皮下出血やリンパの流れが悪くなるためのむくみが出ることがあります。手術のあと3~4日入院し、あとは通院していただくことになっています。切除した腫瘍組織は病理組織を専門に診る先生にゆだね、腫瘍細胞が悪性のものか良性のものか、リンパ節に転移してはいなかったか、血管を介して遠方に転移している可能性はどうなのか、ということを調べてもらいます。

 

大きく切られた術創がきれいになって、すべての縫合糸が抜ききるころには病理診断も出て、今後経過観察だけでいいのか、抗がん剤を併用した方がいいのかの判断ができます。

チャッピー術後
 
↑上から下まで長ーく切り取られています。

 

竹内こまち・乳腺腫瘍 
↑こちらはこまちちゃん。実は抜糸の最中です。

竹内こまち・術後
 
↑左のお乳、一列が切り取られました。



まとめ

乳腺腫瘍の診察の流れはこんなかんじになります。

①しこりを見つける⇒②病院へ⇒③腫瘍か腫瘍でないのか判断する⇒④手術が安全に実施できるかどうかの検査を行う⇒⑤手術日を決める⇒⑥手術を行う⇒⑦数日の入院⇒⑧創面確認のための再診⇒⑨抜糸・病理検査結果のお話・今後のプランのお話

スポンサーサイト

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード