猫の喘息

梅雨の季節になりました。当然、雨がちな日が続きます。

低気圧と関連のある病気があります。例えば喘息のある子では発作がひどくおこります。またてんかん発作もおこりやすくなります。

今日は猫の気管支喘息についてお話しましょう。

 

この病気はいろいろな名前を持っています。先生によっては違う名称で「好酸球性気管支炎」「慢性気管支炎」「アレルギー性気管支炎」などと呼ばれることもあるかと思います。

 

猫に多い気管支喘息は「ひーひー」という呼吸が特徴的です。首を伸ばして、一生懸命呼吸しているように見えます。「ひゅーひゅー」と聞こえるかも知れません。「ゲーゲー」と吐いているように感じられるオーナーさんもいらっしゃいます。

 

原因はアレルギーです。アレルゲンとなる物質はどのようなものなのかは、その子、その子で違いますのでなんともいえません。ほこりやダニ、チリ、花粉、カビ、タバコの煙、お線香やアロマディフーザーでもおかしくなることがあります。

 

アレルギー物質を吸い込むと、気管支の表面の細胞がアレルギー反応をおこします。皮膚の表面が赤くなったり、目の結膜が腫れたりするのと同じことが気管支でおこっているわけです。かゆみの物質が細胞から出てきて、気道の筋肉を震わせます。また炎症反応の結果、「たん」が出て、絡んできますから、それを出そうという反射が起こり、咳になるのです。咳が軽いうちは良いのですが、気道表面の細胞の腫れがひどくなると気道の内側は狭くなってしまいます。その狭いところに「たん」が絡んだら、息をするのがつらくなるのがお分かりになるかと思います。

 人で、蕎麦アレルギーにより、急死するのを聞いたことがあるかもしれません。呼吸ができなくなってしまうのです。ほんとうにつらいことです。

 

治療はステロイドを中心としたアレルギー療法です。なんだ、アトピー性皮膚炎のときと同じなのか、といわれるかもしれません。その通りです。でも気管支拡張薬、というのも使います。

 

さて、大変なのは治療ではありません。おうちでのケアです。なにせ、アレルゲンを吸入しないようにしなければいけないのです。猫ちゃんはマスクができません。なんとか避ける方法を考えなければいけないのです。

ここもアトピー性皮膚炎の子達といっしょになります。絨毯をやめる、敷物を考慮する、屋内掃除、エアコンのフィルター交換などまめに行う、空気清浄機を使う、屋外から帰ってきたらからだを軽く拭いてやる、アレルギーに関与した処方食にする、煙の出るものは避ける、などです。また猫ちゃんに独特な配慮もあります。それは粉が舞う固まる猫砂です。これを屋根付きの猫トイレで使用すると、用足し後、熱心に砂を掻き、粉が飛び散り、粉密度の高い空気を猫ちゃんが吸引することになります。これは非常によくないことです。絶対にやめてください。

 

余談です。猫ちゃんのトイレ砂には固まらないパルプ系の砂をお勧めしています。軽いので飛び散りがあるのが欠点です。しかし色が白く尿の色は判断しやすいです。またトイレに流せるので便利です。固まる砂は尿も便も閉じ込めてしまい、せっかくのからだが出している情報も包み込みわからなくしてしまいます。

 

以上でした。

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