糖尿病・4

糖尿病4回目。治療についての続きです。

 

日常の治療

 

入院または通院中の7日間くらいで併発疾患をコントロールし、投与すべきインシュリン量も決まり、摂取すべき栄養も一定したところで、ご家族の方にインシュリン注射の手技を覚えていただきます。

安定期に入ったらご家庭でお願いしますよ、ということです。

12回の注射。もちろん、食事時間も注射時間も決められた通りに。食事も分量だけ与えること。散歩や運動でエネルギー消費を行うことも大事な日常治療になります。さらに健康日誌への記入もお願いしたいことです。毎日日誌をつけることで、飲水量が増えてきているぞ、運動が足りないかもしれないな、などのことがわかってくるのです。

この時期には安定度合いによって、数週間から数ヶ月ごとに再診に来院していただきます。日誌を持ってきていただき、血液や尿の検査、体重測定はもちろんですが、その他の異常がないかチェックします。
手島ハナ・糖尿病 
ハナちゃん。キュートでしょう。コントロールが上手くいっています。お父さんにすっごく愛されている幸せなにゃんこさんです。

 

よりよくコントロールされていることの指標です。

①飼い主さんからの観察

・活動性がある

・多飲多尿がない

・多食がない

・低血糖症状がない

②病院での観察

・身体検査所見に問題がない

・体重が安定している

・朝の空腹時血糖値が150300mg/dlの範囲内にある

 

うまくコントロールされていないことの表れです。

①飼い主さんからの観察

・寝ていることが多い
・だらだらとして元気がない

・多飲多尿や多食がみられる

②病院での観察

・身体検査所見で異常点がみられる

・体重が減少している

・朝の空腹時血糖値が高い


 

家庭治療のたいへんなところ

 

さて、こうした日常治療は飼い主さんの生活そのものに強く入り込みます。

家族に介護の必要な方がいると、その方を中心とした生活になりますね。犬猫でも同様です。それが長引くに従って家族の負担になってきます。まずはこうした生活に慣れていただくことです。上手にやりくりしてもらわないといけません。しかし薬の時間が気になって外出してもそわそわしてしまう。旅行に行きたいのに行けない。など不満があふれる日が必ず出てくると思います。それはあなただけに限ったことではありません。薄情なことでもありません。みんなこうした気持ちを持っています。もし「苦しい、大変だ、いやになってきた」というときにはお一人で悩まないでご相談ください。治療を中断されることほど犬や猫にとってつらいことはありません。 



次回5回目は食事療法について。もうちょっと詳しくお話しすることにします。

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