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家族に向けられた攻撃性行動・4

飼い主に対する優位性行動・その4回目

リーダーシッププログラムについて

 

前回、治療方法についていくつかご紹介しました。この中で、このリーダーシッププログラムはなかなか重要な位置を占めています。内容が濃いものですので、今回、これについてだけ、独立してお話しすることにしました。

 

基本事項をお話しておきます。

それは「生活をする上で、何かをしなければ、何も得られない」というルールを犬に知らせることです。

 まず、このことを犬にしっかり教えなくてはいけません。食事も、おやつも、なでてもらうことも、注目してもらうことも、犬が好むこと、すべて、このルールに当てはめなければいけません。

 

 例えば食事前。頭のいい犬は「お座り」を言われる前にちゃんと「座って」食事を待っているでしょう。しかし、「座って→待つ」この行為、考えてみてください。ウェイターが食事を運んでくるときの私たちの態度ではありませんか?つまり、あなたは食事を運ぶ給仕人であり、食事をもらう犬は運ばせている側になっているのです。上下関係はどちらが上位にあるでしょうか?

 

 食事を与えるときには、何か行動をさせなければいけません。ウェイターが「何かしろ!」と命令を下せばこちらの方が上位になります。そこで「立て」または「伏せ」という命令を出して、再度座らせるのです。また、「立て」や「伏せ」のコマンドに対し、1回で反応しなかったら食事は与えません。「座れ」の命令に3秒で反応しなければ与えません。次は2秒。そのまた次は1秒。分かっているのに反応しない、頭のいい犬です。コマンドに対するレスポンスの速度、これが反応性になります。

 

 そして食事時間。一般の犬では30分以内に食べきらなければ片付けるのが基本ですが、これらの犬では10分間に短縮。この間に食べきらなければ取り上げます。残りがあっても取り上げます。自分の好きなときに食べる、という状況を作らないようにしましょう。ただし、残った餌が食器にあるときに取り上げるときは、噛まれないように充分注意してください。

 絶食期間はたいてい3日間です。最長で7日間続くこともあります。犬は頻繁に食べる動物ではないので、気にしないようにしましょう。水は与えておきます。もし、数日間絶食した場合は、いきなりいつものものをいつもの量与えると良くないので、食べ始めは少量からスタートしてください。(このあたりのことは、健康を損ねる可能性がありますから、必ず獣医師と相談のうえ、実行してください。勝手にやって失敗しないように。)

 

 とにかくまずは基本の「座れ」をいつ命令されてもできるようにすることが肝心です。

 「座れ」の命令を実行すれば「食べ物にありつける」という公式をしっかり身につけさせましょう。

 また撫でるときも「座れ」の命令をかけます。もしこのときに座らなければ「触られたくないのだろう」と解釈してください。何度もコマンドをかける必要はありません。犬にも拒否する権利はあります。

 ボール遊びをする前も、もちろん「座れ」です。もし、座らなければボールはしまい、最低でも1時間は遊びません。知らん振りしてください。

 

 このようなリーダーシッププログラムを始めると、たいてい2ヶ月程度で犬の態度は改められます。

 とにかく、飼い主さんはすべてのやり取りにおいて、主導権をとってください。犬の要求に屈してはいけません。

 こころを鬼にして頑張りましょう。
 
まだまだお話は続きます。

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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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