食べてはいけない食品・その1

犬と猫の、食べてはいけない食品について、まとめておこうと思います。
いきなり、本題です。(ごめん。思い余った事件も、これを書くきっかけになっているということだけ付け加えておきます。はい。)

 

1、ねぎ類

 たまねぎ、ねぎ、ニラ、ニンニク、らっきょう、エシャロットなどのねぎ類は、血液細胞である赤血球の膜を破壊します。赤血球の細胞の中にあるヘモグロビン色素は血液中に出て、赤血球はその本来の仕事である酸素を運ぶ機能を低下させてしまいます。この病気を「たまねぎ中毒」と呼んでいますが、病態は「溶血性貧血」です。血液は採取後、そのままにしておくと細胞成分と液体成分の二層に分離します。軽い液体は浮き上がり、犬猫では無色透明に近い色合いです。(人はほんのり黄色くなっていますが、犬猫は黄色味がある場合、それは黄疸です。)そのきれいな部分が赤褐色や茶褐色に色づいてくるのが、この溶血(赤血球の膜が壊れる状態)の印です。この色はヘモグロビン色素やそれの変化したものの色合いです。この色素は腎臓を通過し、尿も茶色く色づきます。尿の色は薄口醤油や、アメリカンコーヒー程度の色合いです。この状態が続き、溶血がおさまってくると身体に残るのはヘモグロビンの変化したビリルビン色素になります。これは黄色です。それで、ねぎ類を摂取し、溶血となったのちは黄疸という経過をとることになります。非常に沢山の色素の処理に、肝臓も腎臓も大わらわになります。単純に貧血、だけでなく内臓も大きなダメージを受けることになります。

 ねぎ類の成分が悪さを起こすので、スープや味噌汁など、これらの成分が溶け出した汁物も当然だめです。すき焼きをして残った汁は肉のエキスも含まれていて、ねぎの残渣を取り除いて、汁を薄めてフードにかけてやったら、犬は大喜びしそうです。自家製の牛丼風フードですからね。でも、とても危険な食事ですので、こういうアイデアクッキングはやらないでください。

 

2、カカオ

 チョコレートやココアなどにはテオブロミンという化学物質が含まれています。これはカフェインに似た物質で強心作用があります。心拍数が上がり、「ドキドキ」が亢進してしまうのです。脈拍数が上がるというのは、マラソンで苦しくなっても走り続けた後、とか、お風呂で熱気に当たったときのような状態です。動悸が激しいと呼吸も苦しくなりますし、吐き気も襲ってきます。甘いチョコレートやココア、チョコレート系のケーキなどは、こちらが与えるのではなく、偶然口にしたら美味しくて、家人の居ないところでむしゃむしゃ食べていた、というトラブルが一番多いようです。まさか、犬が口にするなんて、と簡単に手の届くところにおいてあると、思わぬ事故に陥ります。きちんと片付けるようにして下さい。

 

3、レーズン

 数年前にレーズンを大量に食べて急性腎不全を発症したダルメシアンの報告があり、それから注目されるようになりました。レーズン、ぶどうも甘く、いくらでも食べてしまう危険があります。注意して下さい。

 

4、キシリトールガム

 キリシトールは砂糖と違って食べても栄養になりません。しかし身体は糖類だと認識するためインシュリンを分泌します。それによって血糖値が急激に下がり低血糖を起こしてしまうのです。卓上に出したままにしないよう、気をつけてください。

 

5、アボカド

 激しい胃腸炎を起こすといわれています。クリーミィーで美味しいのですが、動物には与えないようにして下さい。

 

6、マカデミアナッツ

 嘔吐や虚脱を起こすようです。与えないでください。

 

なんだか思いついたら、いくらでも出てきてしまいました。今週はこの辺で。とにかく、命に危険なレベルのものはこのあたりです。次回は、食べさせて欲しくないな、と思われるものを挙げていきます。

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