成功させるぞ!減量大作戦・その5

さて、減量大作戦、具体的方法です。

 

1、体型を診ます。体重をはかります。

 本当に太っているのか、太っているように見えるだけなのか、ヤバイくらいの太り具合なのか、太り気味なだけなのか。そのあたりも見極めます。問診や一般健康検査から、病気の心配がないかどうかを診察します。内分泌や代謝疾患等で肥満傾向にあると認められた場合はさらに検査をお薦めすることがあります。お腹が大きいと肥満、だと思われている飼い主さんもおられますが、腹部に出来た腫瘍のために大きく見えているだけのこともあります。

 

2、減量作戦への参加をご相談します。

 適正体重か否かをご案内します。その上で減量するほうがよいのか、このままでもだいじょうぶなのかもご提示いたします。また、血液検査その他で病気がもとになっている肥満の場合は、内服薬併用のご提案もいたします。ご家族の方の参加意思をお聞かせ下さい。

 

3、理想体重を推定します。

 現在の体重、過去の体重から割り出した理想体重を推定します。過去の最もかっこよかったときの体重より少し多めかも知れません。まずはここを目指しましょう、という2段階のうちのファーストステップをご提示することもあります。

 

4、相性の良い処方食をさがします。

 どの子にも好みの味、フードの硬さというものがあります。またそれまでの病歴や現状の健康状態等からかんがみて、ぴったりの処方食を選び出します。いくつかのサンプルをお渡しすることもあります。この先は気に入ったフードをもとに計算していきます。

 

5、年齢、活動性、性別から1日に必要な栄養量を計算します。

 気に入ってもらえた処方食で、具体的に必要な1日分のカロリー量を踏まえて、食べる量を算出します。ドライだけ、ウエットだけ、もしくはドライフードの混合やウエットフードとドライフードをミックスした場合などもご提案できます。

 

6、減量手帳に記入します。

 今の体重。目標の体重。1日に何をどれだけ食べたら良いのかを書いておきます。ご家族と病院の交換日記的意味合いもあります。気づいた点はお家でも記入して下さい。スタートしたときの写真を添付すると、後で見たときに感動が生まれますよ。

 

7、実践して下さい。

 ご家族の皆さんが心をひとつにしてがんばって下さいね。

 

8、2週間ごとに体重測定にいらしてください。

 体重変化のグラフを作っていきます。何回か繰り返すと、現状で目標体重に届くのがいつごろなのかわかります。それが設定した目標日よりも遠のいている場合は、再度食事量を計算しなおします。また、この間に起こった出来事について教えてください、身体にはどんな変化が起こったでしょうか。それから、どんな困ったことが起こったでしょうか。改善へ向けていっしょに考えていきます。

 

9、これを繰り返すだけです。

 ただ、決まった量の食事を与えているだけでは、エンドレス。痩せてきていても気づかないこともあります。また、面倒くさいからと途中で体重測定を中止してしまった場合も、効果がうまく分からなくなってしまいます。ちょうどぴったり2週間でなくても大丈夫。忙しいとき、予定が入っているようなときはその前後でかまいません。3週間後でもいいでしょう。とにかく続けることが大事です。飽きてきたところで、病院のスタッフと会話をするだけでもかまいません。不思議ともう一回頑張ろう、という気が生まれるものです。とにかく繰り返し、いらしてください。一緒にがんばるのみです。

また目標に達した場合は、この体重を維持するための食事量の計算をやり直します。食事の変更も出来ますよ。

 

*どうして処方食でなければいけないのでしょうか。

 身体に必要なのは低カロリーのもの、だと思っていませんか。体重を落としていきながら貧血になったり筋肉が萎えて細くなってしまってはいけません。また病気がちなことになってもいけません。処方食には、減量を目指す子達に不足しがちな栄養素もきちんと入っているから、こちらをお薦めしています。

 

*運動のことはこのプログラムにははいっていないのでしょうか。

 初めはいつも通りに散歩に行って下さって結構です。体が軽くなってくると必ず運動が盛んになってきます。自分から進んで歩くので散歩の距離も増えてきますし、元気がよくなりますからぐいぐい引っ張るようにもなります。家の中でもさっと立ち上がれるようになるはずです。そのあたりまで、無理にしなくてもだいじょうぶ。 

 

いかがでしょうか。これなら、うちの子も、今度こそはなんとかなりそうな気がしませんか。

 

近頃、糖尿病さんがふえてきてなんだか暗い気分のママ先生です。糖尿病は進行すると目が見えなくなったり、腎臓を患ったりして、大変な病気です。また、薬ではなく、毎日インシュリン注射をしなければならず飼い主さんにも負担が多いのです。こんなことになる前に減量。私たちと一緒に頑張ってみませんか。

 

成功させよう!減量大作戦。シリーズは今回で終了です。

スポンサーサイト

テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブログランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード