猫の目と狩猟

目のお話。続です。

前回は動物種と視野、視野と狩猟との関係について簡単にお話しました。

 

身近なハンターと言えば、猫でしょうか。彼らは特に動くものに敏感に反応するようです。これは私感ですが、視力にすぐれている子とそうでもない子がいるようです。視力のいい猫はかなり遠方からでも認識が可能です。もちろん、見えているのに「へっ。ばからしい。反応なんかしてやるかよ」という子もいるので、反応しないからといって、一概に見えていないと判断するのは早計ですけれどね。
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さて、今は自由に外に出て自然の動物を追って遊べる猫さんが少なくなりました。そんな素敵な環境で飼育できることがなくなってきてしまったのですね。一軒家でも交通量の激しい地域に住んでおられる猫さんは屋内飼育に限定されていて、リードで散歩するスタイルになっている子もいます。動物飼育可、というマンション住まいの猫さんは生涯、自宅(と、動物病院くらい?)しか世界を知らないままに終わってしまうかもしれません。

 

そんな猫さんたちですが、どのような飼育方法になっていても狩猟本能は持っています。そしてハンティングするものには好み、というか趣向があるようです。
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ネズミ捕りが出来る猫、というのは昔から重宝がられていました。今では貴重な絶滅危惧種!捕れるけど捕る機会に恵まれていない子もいますね。このような猫さんたちは毛を持つ小動物によく反応します。

 

同じ家に飼われていながら「コイツは全く仕事をせん」という評価をされていた猫もいますが、興味の対象が鼠ではなかった可能性があります。「鼠は捕らんくせに、こんなもんを捕ってきよって…」と嘆いていた患者さん、猫の診察ではなく、猫が捕獲してきた鳥が気の毒だ、と傷ついた鴨を連れてきてくださったことがありました。自分の身体よりも大きそうな鴨でした。勇者でしたよ。小鳥が大好きな猫さんですね。
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また、カエル捕り名人(名猫?)さんもいます。夏になると遊びに飽きてそのままにした蛙が家の中にぴょこぴょこしていたという話もよく聞きます。秋口には必ず寄生虫駆除をしなければならない猫さんもいます。(マンソン裂頭条虫やつぼ型吸虫はヘビやカエルを捕まえて食べる猫さんに発生する寄生虫です。)
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ほかに、捕獲できるかどうかは別として、屋内のゴキブリを狙う猫さん、蝶々と遊ぶのが好きな猫さんもいるようです。

 

このようにハンティングの好みは①小動物、②小鳥、③さらに小さな動物に分かれるわけですが、屋内飼育の猫さんには、本来持っている狩猟本能を上手に満たしてあげないといけません。忙しくても、是非ハンティングごっこ遊びを実施していただきたいと思います。
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「うちの子はおもちゃに反応しないのよ」という話を聞きます。おもちゃの種類と得意とする獲物の種類の間に関係があります。
①の小動物が好きな子にはファーの付いたもの、
②の小鳥好きさんには羽毛のもの、
③の昆虫好きさんにはペンライトの光(昼間なら鏡で反射させた太陽光も良いです)

がそれぞれおすすめで、これらのどれかに反応するはずです。プラスチックで出来た色合いの不自然な鈴の音がするようなおもちゃに反応させようとするのには無理があるかもしれません。おもちゃ選びは猫を中心に考えてやりましょう。

 

目の話から狩猟の話になってしまいました。
次回も猫さんの目のお話をしようと思います。

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