頑張った猫ちゃん・タマちゃん・その2

今日は抗がん剤を使うときの大原則についてお話しようと思います。

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さて、抗がん剤、と聞くと「身体が弱る」「嘔吐が激しい」「ご飯が食べられなくなる」「下痢をする」「毛がはげる」など暗いイメージをもたれる方が多いかと思います。

 

ここで、当院が必ず皆さんにお約束している原則についてお話したいと思います。

 

大原則は、動物はどうしても生きなければならないのではない、という理念に基づいて治療を進めているということです。1日でも長く生きる、ということを目的に治療をするのではなく、より良く生きることを目的に治療を進めることを念頭においています。

ですから、100%の腫瘍細胞が死に絶えるまでの量を無理して使用することはしません。副作用が出るぎりぎりの量をしっかり使う、のではなく、むしろ安全量を、無理のないように使う方針です。

 

そうしてできあがったお約束は3つです。

1)治療の間、動物が痛みを感じることがないように努めます。

2)動物が嘔吐することがないように努めます。

3)動物がいつでも食事が食べられるように努めます。

 

もちろん病気が進んでくるとそうもいかない事があるかもしれませんが、この大原則を元に治療を進めて行きます。これには異論のある先生もいらっしゃるかもしれません。

 

抗がん剤を投与する前には血液検査その他、必要な検査を実施します。抗がん剤はとても危険な薬です。ひとつ間違えると薬によって命を落とす可能性も出てしまいます。よくある副作用は「骨髄抑制」です。これは血液細胞を作るはずの骨髄の働きを弱くしてしまうものです。白血球や赤血球、血小板などの血液細胞が極端に少なくなることがあります。また「肝臓毒性」「腎臓毒性」などを起こすこともあります。ほかには「心臓毒性」のあるものもあります。これらのチェックを毎回抗がん剤治療の実施前に行い、場合によっては「休薬」し、身体の機能が元に戻るのを待ってから次の治療に入ることもあります。休薬だけでなく、補助の薬を使うこともあります。

 

これが無理をしない、身体を一番に考えた治療になります。

 

抗がん剤治療の大原則についてお話しました。

 

タマちゃんのお話、次回に続きます。

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テーマ : 動物病院
ジャンル : ペット

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