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犬のおやつ・ジャーキーは安全でしょうか?

わんこが大好きなおやつ、ジャーキーについて、お話ししようと思います。

 

愛犬家の皆さんはショップの犬具売り場もよく歩かれますね。首輪やリード、洋服、おもちゃなど、わくわくするのもがいっぱいです。そしてそこにはたくさんのおやつ類も並べられています。きれいな色のジャーキーが透明の袋から覗いて見えるのもありますし、見えなくても袋には照りがあって美味しそうな写真が印刷されています。カラフルな袋を手に取ると目に入ってくる文字は「野菜入り」、「無添加」、「手づくり」など、身体にも悪くなさそうな言葉です。
ささみジャーキーはとても人気があります。鶏ささみは低脂肪で高蛋白、健康に良い、と思われているからです。けれど人用に大量消費されるのはささみではありませんから、肉としては余ってくる部位、という見方もできます。

そんな人気のジャーキーですが、袋から出してそのままにしておいても虫が湧くことはありません。腐ってもきません。わんこが“はみはみ”した後、唾液で濡れたままにしておいてもカビが生えることもありません。すえた臭いがしてくることもなく、いつまでも犬が喜びそうな強いにおいを放っています。半生タイプのものだけではありません。硬いガムでも同じです。

 

色鮮やかでいいにおいがして、しかも腐らない。その秘密は添加物です。合成着色料や香料、酸化防止剤などが入っているために、こんな状態を保持できるというわけです。

このような添加物がたくさん入っているのです。

DSC_1440.jpg 

私たちが食べたものは胃から腸で消化され、小さな分子になって腸の壁から吸収されます。吸収というのは血液中に入ることを言います。腸をめぐっていた血液はそのあとまとまって門脈という太い血管から肝臓に入ります。肝臓は化学工場とも言われています。必要な栄養素を血液中に回し、余剰の栄養は蓄えます。また毒物はここで解毒処理を受け、低毒素のものに変化し、排泄されます。常に栄養過多になっていると肝臓内で脂肪として蓄えられることになりますから、肝臓はフォアグラのように脂っぽくなります。いつもジャーキーなどの添加物を多く含んだ食品を摂取していると、常に肝細胞は解毒作業に忙しく、これが重なると疲弊してきます。肝臓が疲れていても初期は症状を出すことはありません。疲れやすいという症状を犬自身は出すことがありません。食欲が少々落ちるくらいです。それでも好物を出されればそれは食べるわけです。毎日一緒に暮らしていて微妙な変化に気がつくことはあまりないでしょう。健康なつもりで健康診断の血液検査を受けると肝酵素が上昇していることが分かる、そういうものです。

DSC08089.jpg 

さて、先日、米食品医薬局(FDA)はたくさんの犬猫が中国産のペットフードが原因で死亡した疑いがあると発表したニュースが報道されました。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131024-00000016-xinhua-cn

やっと、ここまで来た、というところです。

この前の流れもいくつかご紹介しておこうと思います。

http://miami.cbslocal.com/2012/06/20/toxic-treat-warning-for-dog-owners/

http://www.lifewithdogs.tv/2012/09/dog-owners-urged-to-be-wary-of-treats-from-china-2/

 
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424127887324880504578298130947100750

 

中国製だから危険、国産なら安全、ということはありません。ペットフードに関してはAAFCO栄養基準が世界標準になっていますが、これは強制ではなく、作っているメーカーが自主的に基準に合わせようとするもので、この基準に準拠していないペット用おやつはごまんとあります。ペットフード公正取引協議会もまた、フードメーカーが独自に作った団体ですから参加は自由なので、基準を守るも守らないもない世界です。また原産国表示は、原材料がどこのものであるのかではなく、どの国にある工場で作られたのかが表示されます。「完全無添加」という表示もペットフードに規制がかかっていないからこそ自由に使えるフレーズです。「野菜いり」もごく微量に入れてあっても「野菜入り」。その気配を緑色やオレンジ色の色素を加えれば十分に演出できるものです。

安心して与えられるおやつは手づくりしかありません。それも目を凝らして材料を吟味しなければいけません。手軽さ、安さは安全とは対極にあるもの。あなたの愛情を間違った形で大事な家族に向けると失敗します。

 

 

長くなりましたが、今日はこのへんでおしまいです。




追記

日本でも動き出しましたね。

http://mainichi.jp/select/news/20131121k0000e040201000c.html

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