歯科衛生について

新しい年が始まり、早くも今日は鏡開きですね。

さて、病院待合室の掲示板、1月は歯科衛生についてです。

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飼い主さんが歯科スケーリングを希望される理由は口臭の問題です。もう、臭くていやだわ、というのが本音のようです。はたして歯科スケーリングはにおい取りの手段なのでしょうか?

デンタルケアにまつわる間違った認識はいくつかあります。

熱心に歯科ケアをされていらっしゃる方でも陥る間違いに、「ガーゼで歯を拭いているから大丈夫」というのがあります。実は歯周ポケットに菌が入り込んでいると一見きれいに見えても歯周病になっている場合があります。
逆のこともあります。すごくラフに「歯石は付いているけれども、普通に食べられて元気だから今は何もしなくて大丈夫」というものです。しかしこのまま放置しておくと歯周病は確実に進行していってしまいます。楽観的過ぎるのもよくありません。
「麻酔は心配だから麻酔をかけないでキレイにして欲しい」というのもよくあるご希望です。残念ながらおとなしくいろいろさせてくれるワンちゃんでも、麻酔を施さないと確実な治療はできません。
さらに「歯は抜かないで欲しい」というご希望もありますが、歯根が傷んだ歯の根治治療は抜歯になります。
「歯を抜いてしまうと食事ができなくなってしまう」というのは勘違いで、ぐらぐら揺れている歯を抜くと揺れに伴う痛みも解消されるので、食事が楽しくなるようです。歯がなくてもフードは食べられます。歯周病の痛みからの解放は抜歯なのです。
「歯磨きができない代わりに硬いガムやひづめを与えているから大丈夫」と考えているのも間違いで、あまりに硬いものを噛んでいると、歯を折ってしまうことがあります。また、ロープを噛ませている、という場合、歯垢は口腔内細菌の集合ですから、繊維の間で細菌が繁殖するなどして、とても不衛生です。

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おうちでの歯科ケアを今日にもはじめたくなったかもしれませんね。

まだ若くて歯垢の付いていない犬はすぐにでも始めていただいて結構ですが、すでに歯石がしっかり付いてしまっている犬の場合は、一度きれいにスケーリングしてから始めましょう。歯石の上からブラシングしても歯石を磨くだけになってしまいますから。

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さて、顔周りも触らせないし、歯ブラシなんか持ち出せば、怒って噛みついてくる、という犬の場合は、いくつかのステップを気長に進めていきます。歯周病があると歯ぐきの刺激で痛みを感じますから、手を顔に触れるだけでも嫌がるのです。なおさらスケーリングをして歯周病の治療をしてから予防を開始するべきです。


はじめは顔の周りを人の手が触れることに慣れさせてください。それから口周りをガーゼなどで拭くこと、口唇部を持ち上げて歯を露出させること、歯に触れること、ガーゼを巻きつけた指で歯をこすること、など順を追って進めていきます。これらができるようになってから歯ブラシの登場です。口唇部を持ち上げて、口の中を観察するだけでもはじめのステップとしては合格なのです。はじめから歯の裏、歯の間などの細かなところまでブラシングすることはできません。無理をせず、少しずつ、でも必ず毎日続けるようにしましょう。


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歯科衛生に関するプリントも置いてあります。
お手にとってご覧ください。


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歯科ケアグッズあります。
効果的な使い方などはお気軽にお尋ねください。


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