猫の甲状腺機能亢進症・2

 猫の甲状腺機能亢進症のおはなし、2回目は症状についてです。

 

<症状は多岐にわたります>

甲状腺ホルモンの作用は、熱を産生すること、炭水化物やタンパク質や脂肪の代謝をすること、交感神経の刺激を受けてホルモンの産生は行われていることなどから、ほとんどすべての臓器に影響が及びますし、いつでも産生があるわけです。

数年という長い期間をかけて病態が作られてきていて、経過によっても、また併発した病気の存在によっても重症度合いが違ってきます。

 

この病気になる猫はたいていが中年から高齢で、平均的にみると12歳から13歳です。

 

飼い主さんに気付かれやすい症状は

①体重減少

②食欲の増加

③飲水量の過多と尿量の増加

④嘔吐や下痢     です。

この中で一番気にされているのは「食べているのに痩せてくる」ことのようです。

一般的には活動性が高まっているのですが、飼い主さんは「元気がよい」ととらえているため、私たちの思う「過活動性」を心配の種に思われることはないようです。

 IMGP6758.jpg

 

<診察室で診察を行うと>

    被毛がマットなかんじで毛玉があることが多いです。

脱毛している部分がまばらにあったりします。

過度のグルーミング行為によるものでしょう。

②爪はもろく、成長が早い感じがします。

爪の破片がキャリーに落ちていたり、爪切りの頻度の割に爪の伸びが早いように思います。

③なんとしても活動的です。

 何か検査でもしようとするときに決して協力的ではありません。

④ちょっとしたことですぐにストレスになるようです。

 不安そうな表情をとることが多いです。

⑤心拍数が高く(脈が早く)心雑音が聴かれます。

⑥呼吸も速めで、ときに口を開けて呼吸をすることがあります。

⑦血圧は高くなっています。

⑧頚部の膨らみに触れることがあります。

 左右両方ともだったり、片方だけだったりします。

 

 IMGP6743.jpg

<これといった特徴がありません>

前回お話ししたチャコさんは全く心臓病の症状で来院したのでした。

おう吐や下痢を主訴にして高齢の猫が来院したときには、慢性の腸炎や、消化器型リンパ腫を疑います。

飲水量や尿量の増加と食べても痩せてくる、というのは糖尿病によくある症状です。

ですから、検査を行ってどんな病気であるのかを確認し、治療を始めなければなりません。

 

 

今日のお話はここまでにします。

次回は診断への道のり(検査のこと)についてお話します。

 

 

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