お散歩の質と量

お散歩についてのお話、3回目です。

 

お散歩が大好きに育ってくれたわんこ、いろいろ要求してきますね。その要求すべてに答えて、わんこが十分満足できるお散歩を実行していますか。犬が欲する時間帯に、望むだけの時間を費やして、十分な運動量を実行するのはなかなか大変です。それで散歩の質と量について疑問が生まれてきます。本当はどのくらい散歩をしたらよいのでしょう。3回目と4回目は成犬になった犬の理想の散歩についてお話しします。
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§2 お散歩大好き犬のためのお散歩講座

たいていの犬は散歩を繰り返すうちに飼い主さんと出かける散歩が大好きになります。犬と一緒の散歩は、知らないうちに犬友達ができたりして、私たちも心身ともにリフレッシュできます。毎日の日課として、散歩時間を生活のパターン中に組み入れたいものです。

 

1、お散歩の質と量

<何分散歩をすれば良いですか?>

散歩に関する質問で最も多いのは「何分くらい散歩をするのがいいのか」という散歩の時間に関するものです。一般に散歩の量は時間をもとに考えられることが多いようです。しかし最適な散歩時間は、犬の品種や年齢、季節や外気温など様々な要素があり、一概に決めることはできません。さらに、ゆっくり歩くのかまたは速歩のようなものか、しっかり走るのか、散歩コースが平坦な場所なのかアップダウンのある場所かによって運動の質が変わってきます。犬のその日の体調なども考慮すると、おすすめの散歩を時間で表すことができません。

 

<評価の目安は犬の様子>

時間をもとに判断するのが難しいとなると、何をもとに判断すれば良いのでしょうか。目安になるのは、散歩から帰った後の犬の状態です。

疲れ切った様子であれば散歩の内容が重すぎるということです。これには時間が長すぎるのか走り込みすぎるのかということもあるでしょう。少なくなってはいますが、犬が猛スピードで走りたがるので飼い主さんがとても追いつかないので自転車(やバイク!)で引き運動をしていることがあります。散歩というよりは筋トレになっていますね。

一方、部屋に戻ってもまだ走り回るなど、元気が有り余っている様子が見られるようであれば、散歩が足りていないことが考えられます。

普通に歩く散歩だけでは満足できない種類や性格の犬がいます。こうした犬には散歩に加えて、全身を使う運動、たとえばフリスビーやボール遊びなどをするといいかもしれません。散歩の途中で広場に立ち寄り、「持って来い」遊びをするのもいいですし、小型の犬ならば家の中で夜のひとときを「持って来い」遊びに使うのもよいでしょう。日常的にこれらの時間を作るのができない場合は、週末にドッグランに出かけて普段の運動不足を補うのもおすすめです。ただし、成長途中の犬ではまだ関節がしっかりしていないため、激しすぎるジャンプ遊びは体がしっかりできあがってから行うようにしてください。

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<犬種別散歩量のおおまかな目安>

     超小型犬、小型犬

活発な種類では朝夕10分程度行います。

引っ込み思案な犬でも社会化のため週に数回は出かけましょう。

     中型犬

朝夕30分程度が基本です。

     大型犬

朝夕1時間程度の散歩がほしいところです。

途中でランニングを入れることが必要です。

 

<運動制限のある犬>

心臓病や関節疾患、骨折などで運動が好ましくない状況にある犬では、どのくらいの運動なら大丈夫なのか、個別にご相談を承ります。それぞれのおうちわんこに適したお散歩を決めていきましょう。

なお、ワクチン接種後しばらくは激しい運動はお休みしましょう。

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2、散歩の時間帯

散歩の時間帯というと、朝7時頃と夕方5時頃の決まった時間に出かけるのが理想的だと思っていませんか。実際この時間帯に外に出ると、犬の散歩をしている人にたくさん出会います。

 

<時間を決める?>

時間を決めて散歩に行く方法だと、散歩時刻に近づくと犬が散歩をせがんで吠えるようになります。規則正しい生活はとても良いことですが、こちらの都合によっては毎日同じ時刻に散歩に行けないことがあります。犬に我慢をさせなければならない状況があっても、犬は「要求吠え」を繰り返します。そして「吠える」「散歩に行く」がつながるため、犬は自分の行きたい時に吠えて要求するようになります。深夜でも早朝でも、嵐の日でも寒い日でも、「犬に鳴かれるとご近所迷惑になってしまうから」と、犬の要求に応えて散歩に行かなければならない結果になってしまいます。

そこで、散歩の時刻を決めないという方法もあることをお知らせしておきます。犬の散歩の時刻をはっきり決めないようにすると、「犬の散歩時間になった」という時間の縛りから飼い主さんが解放されます。飼い主さんの自由な時刻に出かけ、わざと犬に不意打ちをかけるようにします。「要求する」「出かけられる」の公式をくずし、犬からの請求を受け入れない体制をとることにします。

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<注意が必要な時間帯>

時間に関して気を配っていただきたいことがあります。

     季節によって変える。

季節によって散歩の時間帯を少しずらします。夏は朝早く、夕は遅くします。暑さから逃れるためです。同様に冬は朝遅く、夕は早くします。少しでも冷え込みのきつい時間を避けましょう。

     食事との関係。

食後に激しく運動をすると、心臓がばくばくして気分が悪くなり、食べたものを吐いてしまうことがあります。また胸の深い超大型犬種では、急性胃捻転といった救急疾患になってしまうことがあります。おなかがすいていると拾い食いをしてしまいそうで心配だという声を聞くことがありますが、散歩は食事の前に出かけてください。拾い食いをさせない散歩方法については、またの機会に(§3のところで)お話しします。

なお、糖尿病の犬でインスリン注射をしている場合、急な低血糖が起こることも懸念されますので、食事と散歩時刻にインスリン注射の時刻も考慮して個別に決定していきましょう。ご相談ください。

今日のお話はここまでです。次回に続きます。

    
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