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成功させるぞ!減量大作戦・その2

減量大作戦の失敗。その2つ目の逸話です。

 

さて、犬はとにかく腹へりです。いつも考えることは食べ物のことばかりです。

それで、いいにおいのするものを見つけると、

「あったー!」「くいものー」

といわんばかりに、喰らいついてしまいます。残飯。生ゴミの入ったゴミ箱。ひっくり返してぐちゃぐちゃにします。なべのふたをこじ開けておかずを平らげてしまった子もいました。

「えっ?大なべの中身、全部ですか?」聞いていたこちらが耳を疑うくらいの量でした。実話です。

 

そうです。我慢できなくなって食べてしまう。これではお腹を壊すことはあっても、意を決して臨んだダイエットにも肩透かしをくらったような結末です。下痢になったり嘔吐をしたり。たしかに、体調が戻るまでは、食事制限もあるのでそこそこ体重減少がくるかもしれません。けれど体調が戻れば、振り出しに戻ることになります。

 

「しまった!食べられてしまった!」

と飼い主さんを唖然とさせるのは、こうした食べ物だけではありません。おいしいにおいの付いたビニール袋、紙袋。食べられないものまで口にしてしまうのです。これで、異物を飲み込んだ犬たちに嘔吐させる処置をかけたり、麻酔をかけて内視鏡で異物を取り出したり、胃切開や腸切開の手術になったり。ほんとに踏んだり蹴ったりの大事件。脅かしているのではありません。本当にあったお話なのです。

 

というわけで、今回の教訓。腹が減りすぎるのはだめね。

 

 

次回に続きます。

 

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ジャンル : ペット

成功させるぞ!減量大作戦

肥満があらゆる病気をもたらすのは、書いてきました。

いや、このブログだけじゃなくて、折に触れて、というか、ハートニュースでも、というか、待合室で配信しているテレビでも。で、みなさん、ご存知ですよね。

でも「肥満は良くない」のを知っていることと、肥満予防が出来るとか、肥満から抜け出すのに成功した、とか、そういうこととは別な話です。実践は出来なくても、やばいのは知ってる。もう。これだけで、ありがたいです。なぜか?それは実践が難しいからです。

 

さて、今日のお話は、そんな、「減量大作戦をやってみたものの…」という失敗談をしてみようかな、と思いました。

 

体重を減らす、には

①摂取カロリーを抑える、か

②消費カロリーを増やす、か

どちらか、または両方を実践すればいいだけの話です。これまで、身体を維持するのに必要なカロリーを超えるものを摂り、それを燃焼しなかったので蓄積されたのです。皮下脂肪とか内臓脂肪はよく耳にすると思います、そういう形で体にたまり、体型がぷっくりしたのです。このたまった脂肪分を分解すれば、痩せます。

 

で、摂取カロリーを減らす方法をやってみる方が多いです。

「とにかく、食べる量を減らせばいいでしょう。そんなの簡単よ。餌をやらなきゃいいよね」

…というわけで、素人判断して減量作戦を始めた方の陥る罠はこんなかんじ。

 

①1日2回の食事を1日1回にした。

②今まで与えていた食事の1回に与える量を減らして与えた。

③好き放題与えていたおやつをバッサリやめることにした。

 

一見、間違ってはなさそうでしょ。ですが、この方法も欠点があるのです。それは「おなかが空いてしょうがない」ということです。

 

それで食事の合間に狂おしく鳴く。要求する。これでは家族の誰かの心が折れて当たり前です。可愛い子が苦しんでいますから。で、やっぱりだれかが抜け駆けしておやつをやる。かわいい瞳でじーっと見つめられたら。誰だって、です。で、与えるものですけど、もしかしてドッグフードより嵩は少しでもカロリーが高いものです。

 

あーあ。やっちゃったね。

読むと気がつくのですけれどね。でもこれ、与えていることを秘密にされていたらどうでしょうか。

 

そうです。「おかしいな。食べさせてないはずなのに。太っていく」と家族は思いますね。そうしてまた、フードの量を家族の誰かが減らし、一方で別の誰かがもっと高カロリーのものを与えている。

 

悪循環ですね。

 

減量大作戦。家族全員が同意していないと、失敗します。

 

というお話です。

 

さて、他にも逸話があります。次回は別のお話をしますね。

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犬猫の減量大作戦その2

本日は、少々耳の痛い話かもしれません。まず、次の質問に答えてみてください。


(  )コロコロしていると可愛いと思う。
(  )1食でも食べないでいると心配になる。
(  )おやつはほぼ毎日与えている。
(  )食事量は決めていない。
(  )ドライフードを食べ残すと缶詰やレトルトなどをトッピングする。
(  )今のフードの食べが悪いと、次は別のフードを探す。
(  )散歩は歩いて近くをぐるっと回るだけ。
(  )汗をかくほどの運動をさせることはない。
(  )避妊手術または去勢手術をしたが食事は変更していない。
(  )つい食事中に人の食べ物を分けて与えている。 


どうでしょう?いくつくらい当てはまるものがありましたか?
◯の数だけ、危険はいっぱいです。

さて、今日は「太ると体にどんな変化が起こるのか」についてお話したいと思います。

肥満は体のあちこちに悪影響を与えます。
1、関節や靭帯
 みなさんも御存知の通り、重くなった体重が負担になって、関節炎椎間板ヘルニアを引き起こします。また、膝の関節の中にある前十字靭帯の断裂も起こしやすくなるのです。さらに、もともと股関節の浅い犬では何かの拍子に股関節脱臼を起こすこともあるでしょう。

2、心機能
 肥満になると体が大きくなります。皮下脂肪も内臓脂肪も血管で心臓とつながっています。巨大化した体の隅々にまで酸素を供給するため心臓はしっかり働かなければならなくなります。その分、心臓には負担がかかるようになります。特に夏の暑い日には代謝が亢進していますから、酸素要求量も高まります。肥満の犬はハアハア、苦しそうに見えますね。太っちょさんには夏は辛いのです。

3、肝機能
 小腸から吸収された栄養素は血管やリンパ管を通って肝臓内に入ります。循環している血液の中では血糖値を一定にするよう働きかけがありますから、余分な糖分はぎゅーっと固めて脂肪というかたちに変えて肝臓内に保存されます。そして食事をしていない時間でもすこしずつこれを分解して、血液中に小出しにしていきます。こういう作り替えの仕事を延々と繰り返す肝臓ですが、脂肪を燃焼させている時より、栄養が入ってくる時の方が多くなると、蓄える方ばかりになります。こうして肝臓は脂肪だらけ(脂肪肝)になります。余分な脂質代謝をしいられる肝臓にもやはり負担がかかっています。高脂血症と肝酵素値の上昇はここ数年の健康診断で大変増えてきています。犬もメタボな時代です。

4、膵機能
 膵臓は食べ物を消化する酵素を作り、十二指腸へ膵液を分泌しています。常に食べてばかりですと、休む間もなく働くことになります。また、血液中の糖分が細胞で利用されるためにインシュリンは不可欠なホルモンです。このインシュリンも血糖値を一定にするように働いています。しかし、必要以上に高血糖が続くと、これ以上分泌できない状態(枯渇)になってしまいます。こうして糖尿病が発症します。肥満と膵炎、肥満と糖尿病は昔からよく知られた関係です。

5、繁殖能力
 肥満により、精巣機能は低下します。どうしてもこのお父さんの子どもが欲しい、ということ以外は健康に関係ないように思われますが、バランスの悪い体型はさらに悪化してきます。

6、妊娠と出産
 一方、女の子の受胎率も低下します。また、肥満ですと、産道の周りにもしっかり脂肪が付きますから胎児の通り道は狭まって難産になりやすくなります。

7、手術のリスク
 お腹の中にたっぷりと付いた脂肪には細い毛細血管が張り巡らされています。ここは出血しやすいくせに、止血はしにくいところです。手術を普通以上に手間取らせたり(麻酔時間の延長)、出血量を増加させたりなど、手術に悪い影響を及ぼします。

8、体温維持
 脂肪組織は温度が上昇しにくくなっています。しかし、その逆もあり、一度上昇した温度は低下しにくいのです。それで環境に応じた温度調整がしにくく、クーラー病になり易いのに、一歩では熱中症になり易いという傾向があります。

9、腫瘍
 脂肪腫は肥満傾向の犬に多発します。


以上のように、太っているというのは、いろいろな病気の予備軍であることは間違いありません。 「うちの犬はまだ、びっこを挽いていないから大丈夫」なのではなく、ある日突然、腰がフラついて歩けなくなったり、片足ケンケン状態になるリスクが適正体重の犬に比べ非常に高い、ということです。やはりそうなる前になんとか回避しておく方が良いでしょう。

6月12日土曜日午前10時から約1時間程度、肥満にサヨナラ、減量大作戦についてセミナーがあります。実際にどうすれば今の体型から健康美へとチェンジ出来るのか。ぜひセミナーにご参加いただき、実践してください。



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犬猫の減量大作戦

この体型した私が言うのもどうかと思いますが、やっぱり健康的な体型をしていたいですね。由美かおるのようなボディをあの年齢まで維持するというのは並み大抵な努力じゃないな、と感心します。

さて、今日のお話ですが、「犬と猫の減量大作戦」。ま、そこそこの努力で愛犬・愛猫のベスト体型を手に入れようじゃないか、というお話です。肥満はこれこれこんな風に身体に害があります、というのは抜きにして、ずばり、どうすれば痩せられるのか、という方法論です。

さて、若いお嬢さん方ですと、みなさん口々に「痩せたい」って言われますが、「あーた、全然痩せる必要なんかありません。ってか、もっと太ってもいいくらい」という方まで痩せることにこだわりがあるようです。モデルさんみたいに痩せてることはカッコイイのかもしれません。

しかし犬猫となりますと、話がちょっと違ってきます。「ベストな体型がわかりにくい」みたいです。なにせ、毛がふさふさしてると痩せててもふっくら見えます。それから「ころころしてた方がかわいい」って思われているので、「標準+アルファ」を基準にしている方もおられるようです。また品種によっては太って見える、または痩せて見える種類というのもあります。サルキーやボルゾイ、イタリアングレーハウンドなどはちょうど良くても細身に見えますが、フレンチブルはふとっちょさんに見えます。

まずは、愛犬・愛猫が適正体重であるかどうかのボディチェックからですね

難しいことは抜きにして、次の3つのポイントを押さえましょう。目と手でチェック!
 

①真上からみてお腹にくびれがあるかどうか見てください。毛がふさっとしてると分かりにくいかもしれません。そっと触ってみてもいいですよ。コカコーラ体型なら申し分ありません。が。。。もしかしてソーセージ体型やまさかのビヤ樽体型では明らかに太り気味から太りすぎです。


②胸を触って肋骨に触れるかどうか確かめてください。ごつごつした肋骨が浮き上がってはっきりわかるとやせ気味。「あ、これか。波打って堅いものが手に触れる」って解れば大丈夫。何度触っても肋骨の堅さに触れることができないと太り気味か太りすぎ。いや、絶対に解るから、と無理に力を入れて触ろうとしないでくださいね。
 

こんどは胸から尻尾の付け根まで背中を触って行きましょう。背骨の突起に触れるかどうかのチェックです。恐竜の背中みたいにゴツゴツした背骨の突起がはっきりわかるのは痩せすぎ。ちゃんと確認できれば大丈夫。熱心に触って「わかる」のはすでに太り気味かもしれません。もちろんわからないのは完全に太りすぎです。

どうでしょう?解ったかしら?

…というわけで、愛犬・愛猫が太っているかどうかはチェックできました。

さて、太っていたらどうするの?って話です。



①「もっと運動しなくちゃいけない」と思うのはその通りで、私なんかもそのくちですが、実際、太っている犬を散歩で痩せさせようとしてもかなり難しいです。なにせ、途中でへばって歩きません。出かけたはいいけど、帰りは携帯で家の者を車で迎えに来させた、という話もあります。また太っている子に急に激しい運動をさせると心臓や関節に負担がかかり過ぎておすすめではありません。猫も同じ。じゃらしても動かない。そのうち白けた目で「そんなものじゃ遊んでやらないわよ」とふてくされて寝てしまうのがおちです。それに運動に付き合わなければならない私たちにも時間的体力的無理があるっていうもの。この方法は3日坊主の典型的処置なのです。

そこで 「餌の量を減らせばいいんじゃない」というところにたどり着きます。私もそう思いました。3食食べるから太るのだから1食抜けばいい。ところが、腹が減るのですよ。で、次の食事にどっさり食べてしまう。犬も一緒です。常にお腹がすいていれば、がっついて一気に食べ、隣の犬の分までもらって食べちゃったり、お子さんが手にしているおやつなら軽々と横取り。またおうちの人が食べてるおやつにいつも以上に積極的アピールをしてしまいます。当然、愛くるしい目で見つめられたらひとたまりもありません。今日は減量の事は忘れよう。明日がある。。。ということで、餌の量を減らしても収支決済してみれば摂取カロリーは増える結果になっています。

③「おやつがいかんだわね」と思って止められる方、そしてこれで成功される方は、それまでよほどたくさんのおやつ三昧生活を犬猫に提供していた飼い主さんに限られます。実際に呆れるくらいの量を与えられていた愛犬が全くのおやつなし生活に戻るとかなり緩やかですが痩せてくる場合があります。愛犬のストレスはかなりあったのだろうと思うのですが、確かに微妙に効果はあると思われます。

出し惜しみしているわけではありませんが、肥満と診断した犬猫を持つたいていの方にアドバイスを受けるようお勧めしているのですが、「上記3つの方法で自己流にやってみるからアドバイス不要」とお断りされることが多いので、まず身近な方法についてお話してみたのです。

結論からいうと成功率はかなり低いです。

で、次の方法が私たちのお勧めするプランです。

④低カロリーの処方食を中心にした減量プログラムです。概要を説明します。

カロリーの少ない食事(減量のための特別療法食)に変更し、1日に決めた量を与えます。おやつは止めるか、おやつ習慣のある子では別の種類の減量用処方食をおやつ代わりにし、それも含めた1日給与量を守っていただきます。最初の設定は緩やかな減量にして犬猫が「量が足りない」と感じさせないようにしていきます。すこーし体重が減って来ると動きやすくなるので散歩の距離を伸ばします。つぎに第2段階の食事量に設定しなおします。初めより少なめでも胃が慣れてきているため少なく感じないはずです。こうしてうまく循環していきます。成功したら維持量で気を抜かずに継続します。リバウンドを防止するためです。

⑤猫では減量用処方食を入れた食器を部屋のあちこちに置くようにします。動かざるもの、食うべからずの原理です。これはハンティングをして獲物を得る、という猫の本来の姿でもあるので、食事を探すことで楽しい欲求が満たされ、ねこのストレス発散にもなる方法です。屋内飼育の猫の場合、動かない子は徹底的に動きませんから、必要な行動をとるのに動かなくてはならない距離を延ばすしか運動させる方法はありません。ネズミや羽のついた猫釣り棒にジャンプしたり、ころころボールやミラーに反射する光を追いかけて走りまわっているうちは大丈夫。遊ぶ時間を増やしてください。もちろん食事の1日の基準投与量はくれぐれも守ってください。

しかし、一人で取り組むのは絶対にうまくいきません。家族の協力が必要です。家族全員で取り組んでください。 だれか抜け駆けしてこっそりおやつを与えていると、やけにその人のところばかりに近づいていくので、愛犬の行動で「おれはやってないぞ」とお父さんが言っても気配ですぐにわかってしまいます。

それでもたいていは家族間でうやむやになってきます。痩せてきているかどうかをきっちりモニターする必要があります。2週間に1回の肥満外来をご利用いただくと良いかと思います。同じ時間帯で(排便排尿を済ませた後、というタイミングで)、同じ診察台の体重計で測定することで機械によるブレをなくすことができます。そして、成功の喜びをスタッフ全員と共有することができると達成感もひとしお。もちろんうまくいかなかった場合についてもさらなるアドバイスを受けることができます。


ざっとこんなところでしょうか。
…というわけで、もし、「減量大作戦、今年こそはチャレンジしてみようかなー」と思われたみなさんをハート動物病院はスタッフ全員で応援いたします。
5月15日(土)、6月12日(土)は午前10時から、同タイトルでセミナーを行います。困っていらっしゃるお友達がいたらお誘いの上、お越しください。ハート動物病院に診察でお越しになっていらっしゃらない方でも聞くだけは無料です。いらしてください。

なお、この期間中はホールの陳列棚はすべて減量関係のフードです。関心のある方はお気軽にスタッフに声をかけてください。特別療法食の処方をいたします。

犬と猫の肥満について

「うちのこ、太りすぎでしょうか」「体重オーバーじゃないですか」など、犬猫の太り具合に関心を持たれるオーナーさんが増えていてうれしい限りです。さて、今回は肥満についてのお話です。

1、肥満かどうかは体重で知るのですか?
さて、肥満かどうかのサインは体重だけでは決まりません。愛犬の雑誌や犬種図鑑などで標準体重が記されていますが、うちの子のサイズと今の体重がぴったりであれば標準から外れていても一概に肥満であるとか痩せすぎであるということにはなりません。
肥満かどうかをチェックするのは肋骨や背骨、腰の骨を触って簡単に触れることができるかどうかでみる方法が最も一般的です。分かりにくい場合はスタッフにお尋ねください。まず手で触って、覚えてもらうのが一番です。

2、肥満ではいけませんか?
さて、もし、肥満だと分かった場合、それはいけないことなのでしょうか。犬も猫もころころして太っていたほうがかわいらしいです。(確かに。私もそう言っていただけるとウレシイのですが、メタボであります。)
しかし肥満は様々な病気を悪化させる因子となります。つまり、肥満の子でも肥満でない子でも病気になるのですが、肥満の子であれば病状をもっと悪くさせてしまう。また、もしかしたら未病の状態でいられたものを肥満があることでそれを顕在化させ、病気を発症させてしまう。そういったことを肥満はもたらすのです。
年齢から関節に問題が起こってきたとしましょう。痩せていれば関節に負担はかかりませんが、太っているとその体重を支えなくてはならないため、同じ年齢の子に比べると症状も重度で、また痩せている子に比べると早いスピードで関節炎は進行していくということです。

3、肥満がもたらす病気にはどんなものがありますか?
ずばり、心臓は疲れます。全身に血液を送り出す働きをするのが心臓。肥満になるとめぐらせなければならない血液量が増えますから心臓には負担がかかってきます。
そして呼吸器。体の容積が増したことで酸素要求量も増えますから、普通の子より呼吸活動もたくさん行うよう強いられます。夏に、太った犬が苦しそうにハアハア、ゼイゼイしているのはよく見かける光景です。
さらに骨格系。先程お話した関節炎のほか筋肉と骨を結ぶ腱(けん)や靭帯(じんたい)も切れやすくなります。
消化器系では便秘も増えます。また食事との関連で膵炎なども起こしやすくなります。余剰な脂肪は肝臓にたまりますので肝臓にも問題が生じます。
皮膚にも影響は出てきます。免疫のバランスがくずれ、皮膚炎をおこしやすいくなります。皮膚のしわやたるみがあると、しわとしわの間の皮膚炎ができやすくなります。
陰部のしわは泌尿器感染症に結び付きやすくなります。犬では細菌尿から膀胱結石(ストルバイト尿石)が発生します。
ホルモンバランスも悪くなります。これは肥満を助長させたり、感染症を招きやすくさせたりします。
みなさんが心配なさる糖尿病のリスクももちろんあがります。
このように、ほぼすべてのエリアの病気と肥満は関係があります。

4、でも、痩せさせるいい方法がわかりません
人では「肥満→ダイエット→運動するまたは食べない」というのがよくあるパターンです。しかし、太った犬猫を無理に運動させようとしても思うように動いてはくれません。散歩の途中で動かなくなっても抱いて帰ることができない大型犬ではこちらが立ち往生。これではどうにもなりません。
一般に犬猫の肥満対策としては低カロリー食を適正量与え、体が軽くなってきて、動物が動きやすくなったころから運動量を徐々に増やし、減量を加速させる、という方法が取られています。
まずは食事を選び、量を選び、投与方法を見直すことからです。そして大事なのは、家族の同意と、それを維持する強い気持ち。

動物病院では食事選び、適正投与量、投与方法をご指導いたします。その後は定期的に体重測定にいらしていただき、オーナー様の努力をサポートいたします。失敗しても大丈夫。また始めればいいのですから。山あり谷あり。順調に減ったかのように見えて次は増えていたり、平行線だったり。そうした時に「こんな方法で」「あんな方法で」のアドバイスをしていきます。

もし、減量作戦に参加してみよう、と思っていただけたら、私たちの活動の始まりです。
私たちは犬猫の病気予防のために頑張る家族の応援団です。
4月24日(土)10時より肥満を克服するためのセミナーを開催予定です。5月、6月にもそれぞれ1回ずつ予定しています。
ハート動物病院に初めて診察に来られる方でも、一度もご来院なさったことのない方でも聴講はご自由です。
お友達で肥満を気になさっていらっしゃる方があれば、誘ってあげてください。
皆様のご来院をお待ちしています。

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プロフィール

ハート動物病院

Author:ハート動物病院
ハート動物病院です。
〒445-0062
愛知県西尾市丁田町杢左51-3
TEL/0563-57-4111
オフィシャルサイト:http://www.heart-ah.com/

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